キッズモトクロス参戦記 2005年~(IAライダー直人)

チェアスキーのオフシーズンや、モトクロス以外の話題も書いています。

やっちまったな~・・408!本番

2008-09-18 19:10:33 | レース参戦・観戦

いよいよ本番です。

H1・・・グリット引きでは5番め・・ちょっと良すぎじゃ~あ~りませんか?
センターより少しイン側を選択。
スタートを待ちます。

この時点では完全にドライコンディション。
本人、気合いが入っているんだか?どうなのか?・・的な感じですが、”しっかり飛び出して最後まで走り切れよ”と、気合いを入れます。

そんでもってスタート・・・
これがまた、ずっこけスタート・・・やっちまったな~です!
少々がっかりしながらも、直人との約束の場所に移動。
その間、ほこりで順位の確認できず・・・ですが、少なからずとも先頭集団にはいないでしょう。
で、バンク手前で順位を確認・・・5位?

え~あのスタートで5位って・・・すでに何人か抜いたのか?
ま~良い位置とはけして言えませんが、あのスタートからすればラッキーですね。

私も気を取り直して、ライン選択のサインを出します。
当然、ライバルの逆をついてのイン側からのジャンプ・・・フリーで危なげなく飛んでいきました。
ん~いいぞ~・・・でも、トップスピードの伸びが今一。
せっかく後続を引き離しても、ストレートで追い付かれるの繰り返しでレースが流れます。
正直、抜かれる感じはしないのですが、前も抜くチャンスがこない。
先頭から7番手ぐらいまでは、ワンミスで簡単に順位が変わるぐらいの間隔でレースが続き後半戦。
直人は、2連確実にイン側の厳しいラインで飛んでいます。
見ている分には、後半でチャンスが必ず・・・と、思っていたんですけどね~

やっちまいました!
右コーナーインからの立ち上がりでジャンプ直前、リヤがアウトに滑ります。
まずいショートする・・・そう直感した瞬間・・・直人はぶっ飛んでいました!
加速の状態からして、逃げることは無理だったでしょう・・・ナイスファイトです。

他キッズとは全く違うラインでの転倒ですが、直人・・速攻でバイクを起こしてエンジンスタート・・・

しかし、後続を気にしながらすみを徐行?加速する気配なし?
お~い・・レース、あきらめたのかよ~?
奥のコーナーを回って見えてきた直人のバイクは・・・暴走族仕様!
右ハンドルが、見事に絞れています。
あ~終わった・・・です。
周りの状況を確認して、直人もコースアウト。
悔しい・・リタイヤです。

直人は辛いだろうな~・・・そんなことを思いながら車に戻る途中・・・涙があふれます。

え~ど~した~?
直人は左手首を押さえて、じっとしています?
転唐フ際に左手を巻き込んでしまったようです。
直人、何も話しません。
”お前は冷静によく頑張ってたよ・・ナイスファイだったぞ”で、抱きしめてやりました。
後から嫁に聞いた話では、直人ですが、私に怒鳴られると思って、相当ビビッていたようです!
失礼だと思いませんか?

で、気持ちを入れ替えて、バイクの状態を調べます。
ハンドルは新品のスペアーが無いので、練習車の物を外して交換。
レバーのガード右ですが、根本から変な形でもげてしまい、フロントブレーキをかけるとレバーの隙間に、これまた見事に割れている部分が入り込みブレーキがかかった状態になります。
これじゃー走れませんよね。
おまけにホイールとタイヤの隙間にはびっしりと土がめり込んでいます。
フロントを上げてタイヤを回すと・・・れれがまた・・・グニャグニャ。
ローターもひずんでいるようです。

この時期にこれだけの交換は・・・辛い。
でも安全のためには仕方ありませんけど。

練習車は部品取り状態で組み替えて・・・・
後は直人の、怪我の状態でH2を走れるか?
ここで第9戦を終了させるか?

嫁が直人の左手首あたりのはれている部分を冷やしています。

この時点では・・後半戦は走れないかな~・・と、思ったりしてました。

我が家では当然、リタイヤですからノーポイントレースと思いこんでいると、お友達が、”なお君2ポイント取れたね”
え~本当?
嫁が、確認しに行きます。
周回数をギリギリクリアーでのポイントゲット。
この状態での2ポイント・・・マジで、貴重な2ポイントです。
直人の顔にも少しですが、落ち着きが出たようです。

子供って凄いですよね~
お友達からの応援もあり、お昼を食べると元気が出てきたようで、話も弾み出しました。

”おれH2、どこまで行けるかわからないけど、少しでもポイント取りたいからさ~がんばって走るから出ていいよね?・・バイクも大丈夫なんでしょ?”
ここまで来てまた大きな転倒となれば、残りの2レースだって出れない?なんて事になりかねません。
”自分で冷静に走る自信があるんだったら行ってきな”

で・・・・H2。
グリットは最後ですから、一番イン側。
かなりヤバイかな?

直人は、手に負担がかかるのでジャンプは飛べない分、スタートで前に出る・・・と、言い切っていましたが?

ごらんの通りのこれまたズッコケスタート!
ところがその直後、バイクの加速・グリップ・・・最高です。
一気に前に出ていきます?

スタートの良かったキッズと並んで1コーナーに消えていきます。
ドキドキの瞬間です。
私も直人との約束の場所に急ぎます。
2番手を走っています。
お~い~ぞ~直人~

で、ジャンプ・・・飛んでます?
前に引っ張られてアクセル全開・・・逆に心配が出てきました。
こりゃ~無理してるんじゃ~ないかな~
トップ勢は、団子状態で走っています。
ゴール前のジャンプでは、飛ばない分一気に後続との差が縮まる展開です。
さすがシングルゼッケン・・直人の弱点を、すぐに感じてアタックをかけてきます。
直人・・・3番手に順位を下げます。
しかし、4番手のキッズも黙っちゃ~いませんよ。
猛烈にアタックをかけてきています。
走りもうまく交わしてインからジャンプ。
直人・・・よ~く踏ん張りました。

そのまま3位でゴール。
よっしゃ~・・・で、ガッツポーズ。
貴重な貴重な3位です。

総合は9位と、入賞もできませんでしたし、ポイントの差も一気に縮まって、残り2戦は余裕を言っている状態では無くなりました。
こっちも本気の本気でオフビBコース・日晃と、戦わないとチャンピオンが消えてしまいます。
1ヒートの順位が大事な事は当たり前ですが、精神的な部分でも負けないように、この後の練習に注意しないといけません。

一時期は、このまま順調に走っていればチャンピオンは取れると、少々楽に考えていましたが、世の中そんなに甘くないな~です。

第9戦・・参加の皆さん・スタッフの皆さん、お疲れ様でした&ありがとうございました。

レースが終わった翌日月曜・・・直人の左手首周りはけっこうはれています。
直人・・”骨は大丈夫だよ”・・・って、お前は何時から医者になった?