11月も終盤となり、七五三シーズンもいよいよ後半戦
今週は駆け込みの七五三のお客様が多く、平日も朝から七五三のお仕事に励んでいます
そして、ようやくようやくようやく、今シーズンの七五三のお客様の資料作成が終了しました
8月から毎日資料を作り続け、4か月間かけて全てが片付きました。長かったです~
しかし、日々の疲労が蓄積していたのもあり、お仕事先から風邪菌をもらってしまい、先週は体調大崩れしてしまいました
久しぶりに悪寒と全身筋肉痛であわや「インフルエンザ????」との心配もあり、翌日の仕事を控え・・・
このまま起き上がれなくなったらどうしよう~


とドキドキしましたが、翌日にはなんとか回復
無事に仕事を終えることができました。
危なったです~


12月まで、まだまだ七五三は続くので、体調を崩さないよう頑張らないと
さてさて、七五三のお仕事はとーーーーっても楽しく大好きです
お肌ポッチャポチャの可愛い3才さん、元気いっぱい表情も面白い5才さん、ちょっぴり大人な表情を見せるお年頃の7才さん。
毎日、様々な個性のお子様にお会いする事ができてとっても刺激的
しかし、着付け師さんの中には七五三のお仕事は「苦手」と思っている人も多いようです
お子様のお仕度は大人と違って言う通りにはなってくれませんからね
七五三のお仕度のポイントはずばり
「寄り添う」


事だと思っています
私自身でいえば、スタジオと個人のお客様合せて、1年で200人以上のお子様を見ています
その経験値と元々持ちえた直観力もあるのか、お子様と会ってちょっと様子をみるだけで、その子がいまどう感じているかわかってしまいます
最初からやる気満々のお子様はそのまま楽しく進めてしまうだけでOK
しかし、イヤイヤちゃん、ドキドキちゃんとなるとそうはいきません
3才さんに多いのですが、そういう時はじっくりあわてず焦らず対応するようにしています。
先日ご訪問したお客様宅でのこと
事前に打ち合わせの時に、3才のお嬢様がとても人見知りで、お仕度ができるのかお母様がとても心配されていました。
ご訪問すると、緊張した様子のお嬢様
なるほどなるほど
知らないおばちゃんが来るだけで緊張してしまいますよね
そういう時にまず行うのが、心の距離を縮めることです
これは本当に難しい。
ぐいぐい攻めても引かれるし、こちらからいかないと距離は縮まりません。
お母様のお仕度中に、無理のない範囲で好きなアンパンマンの話でちょっとずつ近づいていきました
ご自宅という事もあり、徐々にお嬢様の顔から緊張感が消え、笑顔が増えていきます。
笑顔を見せてくれるのは心を許してくれているってことですね
しかし、まだまだ道のりは長い・・・・
お嬢様のヘアと着付けが待っています
まずはヘアから・・・
お子様の椅子の隣にお母様の椅子を用意して座ってもらってから、
「ママと遊びながら可愛くなろうね~
」
と軽く誘うとスムーズに椅子に座ってくれました。
しかし、ちょっぴり緊張顔。
それでも、最後まで頑張ってくれました
これなら大丈夫


と思った矢先、着物を着る段階になると
「着ない~~~


」
と泣き顔に・・・・
ここで、絶対やってはいけない事。
「せかす」「叱る」「おどす」


「早く着なさい」「どうして着ないの」「おいていっちゃうよ」などなど・・・
親御さんの気持ちもわかりますが、お子様は心の中で戦っているんですね
「着たくない。でも着なきゃいけない」って3歳でもわかっているんです
思春期の子が宿題をやろうと思った矢先に「宿題をやりなさい」と言われてイラっとするイメージですかね
ここで大事なのが冒頭で書いた「心に寄り添う」事です
まずは着物とお友達になってもらうような遊びを入れてみました。
好きなキャラクターを選んでもらって、そのキャラクターの声を代弁するふりをして
「○○ちゃんの可愛い着物姿みたいな~」「着物で一緒に出掛けたいな~」・・・
もちろん、それですぐに着てくれるほど、甘くはありません
次に小さなお人形を着物の袖に通して「トンネル通りま~す
」と出たり入ったりさせてみたり・・・
袖から出てきたお人形を触ってもらって、そのまま腕を袖を通せれば成功でしたが、そこまではいかず
隣の部屋に行ってしまったお嬢様からは心の葛藤をしている様子が見られました
そこで、お母様に今後の進め方について相談。
もし時間ぎりぎりまで着なかったら、泣いてでも無理に着せる方法がありますが、その場合はすぐに出発するのが鉄則
外に出ることで一気に気分が変わるから、立ち直りやすいんですね
しかし、しっかり意思をもったお子様には逆効果の場合もあるので、慎重に行う必要があります。
とりあえず、会計も先に済ませてご両親に出発準備をしてもらいました。
その数分間がお嬢様のクールダウンになったのか、
「着物を着てお出かけしようか
」と声をかけると、嘘のようにすんなり応じてくれました
もちろん、本人なりにドキドキと戦っているのがわかるので、着物は3枚重ねて一気着せ
これも鉄則です
3才お被布は長じゅばん、着物、被布の3回も袖を通すのですが、3回ドキドキさせることはNG。1回で済ませてあげるのです。
最後にはにこにこ笑顔で「行くよ~

」とノリノリで出発していったのでした
お仕度を嫌がるお子様の心はカチカチに凍ったアイスと同じです
冷やしてもスプーンは入っていきません。
ゆっくり温めてあげると、じわーっと溶けて、スプーンがすーーーーっと入っていくことができるようになります。
慌てず焦らず、お子様の心に寄り添って温めてあげることで、お子様の心を溶かせるのだと思います
3才さんは見かけは幼くても意思も自尊心もしっかり持っています。
そんなお子様の成長をゆっくり見守ってほしいですね。
でも、時間もあるし焦るご両親のお気持ちも痛いほどわかります・・・
ただ、七五三の特別な日はお子様も緊張やプレッシャーが小さな心に負担になっているので、その日だけはおおらかに見守ってあげてくださいね
本日のお写真は、爽やかで凛々しい5歳さん。
着付けの時もしっかり直立。とても立派でした~

今週は駆け込みの七五三のお客様が多く、平日も朝から七五三のお仕事に励んでいます

そして、ようやくようやくようやく、今シーズンの七五三のお客様の資料作成が終了しました

8月から毎日資料を作り続け、4か月間かけて全てが片付きました。長かったです~

しかし、日々の疲労が蓄積していたのもあり、お仕事先から風邪菌をもらってしまい、先週は体調大崩れしてしまいました

久しぶりに悪寒と全身筋肉痛であわや「インフルエンザ????」との心配もあり、翌日の仕事を控え・・・
このまま起き上がれなくなったらどうしよう~



とドキドキしましたが、翌日にはなんとか回復

無事に仕事を終えることができました。
危なったです~



12月まで、まだまだ七五三は続くので、体調を崩さないよう頑張らないと

さてさて、七五三のお仕事はとーーーーっても楽しく大好きです

お肌ポッチャポチャの可愛い3才さん、元気いっぱい表情も面白い5才さん、ちょっぴり大人な表情を見せるお年頃の7才さん。
毎日、様々な個性のお子様にお会いする事ができてとっても刺激的

しかし、着付け師さんの中には七五三のお仕事は「苦手」と思っている人も多いようです

お子様のお仕度は大人と違って言う通りにはなってくれませんからね

七五三のお仕度のポイントはずばり
「寄り添う」



事だと思っています

私自身でいえば、スタジオと個人のお客様合せて、1年で200人以上のお子様を見ています

その経験値と元々持ちえた直観力もあるのか、お子様と会ってちょっと様子をみるだけで、その子がいまどう感じているかわかってしまいます

最初からやる気満々のお子様はそのまま楽しく進めてしまうだけでOK

しかし、イヤイヤちゃん、ドキドキちゃんとなるとそうはいきません

3才さんに多いのですが、そういう時はじっくりあわてず焦らず対応するようにしています。
先日ご訪問したお客様宅でのこと

事前に打ち合わせの時に、3才のお嬢様がとても人見知りで、お仕度ができるのかお母様がとても心配されていました。
ご訪問すると、緊張した様子のお嬢様

なるほどなるほど


そういう時にまず行うのが、心の距離を縮めることです

これは本当に難しい。
ぐいぐい攻めても引かれるし、こちらからいかないと距離は縮まりません。
お母様のお仕度中に、無理のない範囲で好きなアンパンマンの話でちょっとずつ近づいていきました

ご自宅という事もあり、徐々にお嬢様の顔から緊張感が消え、笑顔が増えていきます。
笑顔を見せてくれるのは心を許してくれているってことですね

しかし、まだまだ道のりは長い・・・・
お嬢様のヘアと着付けが待っています

まずはヘアから・・・
お子様の椅子の隣にお母様の椅子を用意して座ってもらってから、
「ママと遊びながら可愛くなろうね~

と軽く誘うとスムーズに椅子に座ってくれました。
しかし、ちょっぴり緊張顔。
それでも、最後まで頑張ってくれました

これなら大丈夫



と思った矢先、着物を着る段階になると
「着ない~~~




と泣き顔に・・・・

ここで、絶対やってはいけない事。
「せかす」「叱る」「おどす」



「早く着なさい」「どうして着ないの」「おいていっちゃうよ」などなど・・・
親御さんの気持ちもわかりますが、お子様は心の中で戦っているんですね

「着たくない。でも着なきゃいけない」って3歳でもわかっているんです

思春期の子が宿題をやろうと思った矢先に「宿題をやりなさい」と言われてイラっとするイメージですかね

ここで大事なのが冒頭で書いた「心に寄り添う」事です

まずは着物とお友達になってもらうような遊びを入れてみました。
好きなキャラクターを選んでもらって、そのキャラクターの声を代弁するふりをして
「○○ちゃんの可愛い着物姿みたいな~」「着物で一緒に出掛けたいな~」・・・
もちろん、それですぐに着てくれるほど、甘くはありません

次に小さなお人形を着物の袖に通して「トンネル通りま~す

袖から出てきたお人形を触ってもらって、そのまま腕を袖を通せれば成功でしたが、そこまではいかず

隣の部屋に行ってしまったお嬢様からは心の葛藤をしている様子が見られました

そこで、お母様に今後の進め方について相談。
もし時間ぎりぎりまで着なかったら、泣いてでも無理に着せる方法がありますが、その場合はすぐに出発するのが鉄則

外に出ることで一気に気分が変わるから、立ち直りやすいんですね

しかし、しっかり意思をもったお子様には逆効果の場合もあるので、慎重に行う必要があります。
とりあえず、会計も先に済ませてご両親に出発準備をしてもらいました。
その数分間がお嬢様のクールダウンになったのか、
「着物を着てお出かけしようか


もちろん、本人なりにドキドキと戦っているのがわかるので、着物は3枚重ねて一気着せ

これも鉄則です

3才お被布は長じゅばん、着物、被布の3回も袖を通すのですが、3回ドキドキさせることはNG。1回で済ませてあげるのです。
最後にはにこにこ笑顔で「行くよ~




お仕度を嫌がるお子様の心はカチカチに凍ったアイスと同じです

冷やしてもスプーンは入っていきません。
ゆっくり温めてあげると、じわーっと溶けて、スプーンがすーーーーっと入っていくことができるようになります。
慌てず焦らず、お子様の心に寄り添って温めてあげることで、お子様の心を溶かせるのだと思います

3才さんは見かけは幼くても意思も自尊心もしっかり持っています。
そんなお子様の成長をゆっくり見守ってほしいですね。
でも、時間もあるし焦るご両親のお気持ちも痛いほどわかります・・・
ただ、七五三の特別な日はお子様も緊張やプレッシャーが小さな心に負担になっているので、その日だけはおおらかに見守ってあげてくださいね

本日のお写真は、爽やかで凛々しい5歳さん。
着付けの時もしっかり直立。とても立派でした~
