花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

成人式2023

2023-01-17 12:57:35 | 仕事
新年のビッグイベントの成人式(今は18歳が成人なので二十歳の集いでしょうか・・・)が無事に終了しました
体調万全で当日を迎える事だけを考えていましたが、昨年コロナ感染したのも幸いして穴をあけることなくお仕事をすることができました

落ち着いた日常が戻ってきたので、ゆっくりテレビを見る時間もできるのが嬉しいですね
昔からドラマ好きで、先日まではまっていたのが「silent」と「エルピス」
新しいドラマで今好きなのが安藤サクラさんの「ブラッシュアップライフ」 
バカリズムさんが脚本なだけあって、なかなかシニカルな面白いドラマです。

そのドラマの中でちょうど11年前の成人式を表現した場面があったのですが、当日の流行が再現されていて懐かしくなりました
女の子達のヘアが皆モリモリで、そのヘアスタイルのまま洋服に着替えて同窓会。。。。という笑える流れ

当時流行のヘアスタイルは皆こんな感じでしたね




さてさて、今年の成人式終えてみて感じたのは・・・・
着物のバリエーションの多さです
昔はお振袖が赤だらけだったり、緑や紺、紫などダーク系が多かったりと割とその年の流行が繁栄されていたのですが・・・
今年は古典柄以外に、モダン柄も多く、とても変わった模様、全身白のワントーンコーデなど驚くお振袖もお見掛けすることが多かったです

ヘアについては今年もここ数年人気の首元に低めにまとめるスタイルがスタンダード
編み下しやポニースタイルについても昨年に引き続き多かった印象です。

成人式の心得を本当は年末頃にブログでアップしたかったのですが、なんせ七五三シーズンが続いてなかなか手が付けられず
来年の成人式に向けて、いくつか参考にしていただきたい内容を記載してみました


 ヘア・メイクについて

成人式当日の現場は大忙しで、前撮りのようにゆっくりヘアやメイクの相談をする時間は取れない事が殆どだと思います。
大きな現場だと、日頃アップスタイルの経験の少ない美容師さんが直前練習だけでヘアスタッフとして入ることも・・・
今年も仕上がりに雑さがあったり、髪飾りが取れたりしたお嬢様もお見かけしました

正直大きな会場でヘアメイクさんを選択することは難しいと思いますが、事前にしっかりご希望を伝えることはとても大事です
時間のない中、短時間で意思疎通を図るのは難しいので、ヘアやメイクの仕上がり希望があれば画像等をご準備されるのがお勧めです。
やっている途中で仕上がりが怪しい時は途中でもきちんとお伝えしましょう。
仕上がってしまった後の修正は大変なので、途中でお伝えすることがとても重要です

メイクについても同様で、ヘアメイクさんが初めてお会いするお嬢様のお好みを的確に把握するのはなかなか難しいと思います。
その為、最初に

「薄めでお願いします」
「目元を濃く大きく仕上げてください」
「口紅は暗めの濃い赤でお願いします」
「口紅はナチュラルなピンク系にしてください」
「アイラインは引かないでください」
「眉毛は太くならないようしてください」

など、できるだけ具体的にお伝えすることが重要です

「ヘアメイクさんなら似合うメイクにしてくれるに違いない

は大きな間違いです
ヘアメイクさんのお好みがお嬢様のお好みと合うとは限らない事から、しっかり自分の意見を伝えるとよいですね。
もし、どう伝えてよいかわからない場合は、途中気になった時でもよいので

「もう少し薄く(濃く)してください」

とリクエストすれば、多少足し引きしてくれると思います
ヘアメイク側からすれば、正直なところ途中に変更をお願いされるより最初にご希望を言ってくれた方がやりやすいですね。

若いお嬢様は奥ゆかしく、なかなかリクエストするのが恥ずかしいというのもとてもわかります。
納得できない仕上げで1日過ごす事を考えたら、はっきりお伝えして少しでも納得の仕上がりになった方が楽しく過ごせると思いますよ。


ただ、成人式当日は前撮りほど時間が取れない所が殆どですので、100%ご要望が叶うかは正直難しいかもしれません。
あまり細かすぎるとヘアメイクさんが対応できない場合もあるので、当日は少し差し引いてリクエストしてくださいね
「前撮り」と「当日」は別物と考えられて臨まれるとよいと思います


 帯結びについて

「前撮りの時と同じ帯の形にしたいです」というお嬢様が時々いらっしゃいます。
前撮りの時と同じ着付け師さんであれば問題なくできますが、他の美容室さんや会場、同じ場所でも着付け師さんが変わると出来ない可能性が高いです。
オーソドックスな帯結びもあれば、それぞれの着付け教室や着付け師さんが作ったオリジナル、稀にお上手でない着付け師さんが何となく当日に造った帯結びまで様々です。
その為、当日お写真を見せてすぐ誰でも出来るかと言えば「NO」なんです
可能であれば事前に担当の方に「前撮りの時の帯結び」のお写真を送られると良いと思います。
それが出来ない場合は、同じ帯結びにしてもらうのはあまり期待されない方がよいかもしれませんね。
また、帯が変わってしまうと長さや硬さによって同じ形は出来ないことが多いのでご注意ください


最後に今年のママ振り3連チャン











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