緊急事態宣言が出てから2週間
自粛生活は慣れてきたものの、5/6まではまだまだ先が長いです~
延長も考えられるし、過ごし方の工夫も必要かもしれませんね
徐々にのんびり生活に馴染んできましたが、仕事が戻ってきた時の為に体力維持しなきゃと思っています
さてさて、今回の内容はいよいよ着物編です
注意ポイント多いので数回に分けさせていただきますね
今までの内容も含めて、自装や他装の着付けが出来る人向けになっていますので、着付け手順については細かく書いていませんがお許しください
美しく着る為のポイントについての内容に絞って書いています
また、今後説明の中で、部位ごとに「〇〇センチ」と出てくることがありますが、あくまでも一般的な目安で絶対ではありません
大幅に外れてしまうのは問題がありますが、固定観念に縛られ過ぎても着る方の好みに合わなかったり、アンバランスな仕上がりになってしまう事があるので注意しましょう
体のサイズやその人の好み、TPO、流行など、基準通りに着付ける事が合わない場合もありますので、常に「美しいバランス」を研究、着付けを行う事が重要だと思っています。
着付け技術のうちの1つと思って参考にしていただければ幸いです
まずお着物の着付けの大事なポイントは3つ
裾(すそ)合わせ
襟(えり)合わせ
おはしょり
この3か所を抑えれば、それなりの仕上がりになると思います
しかし、この3か所がなかなか美しく出来ないので皆さんお困りなのだと思います
最初に準備するのは、お着物に重ね襟をつけておく事です
写真のようにクリップで留めても、着物に縫い付けておいても、どちらでも問題ありません。
ただ、必ず5㎜~1センチ程度、着物より内側に控えさせておくことが重要になります。
重ね襟をつけない場合は、襟幅を半分に折って、クリップを留めておけば準備OKです
着物を羽織らせ、衣紋がずれないようにクリップで留め、長襦袢の袖を着物の袖の中に通したら、いよいよ着物の着付け開始です
いざ着物を羽織らせるとよく起きる問題があります
長襦袢を着せた時には襟が綺麗なのに、着物を羽織らせた後に襟元が浮く事はありませんか?
それは、着物をかぶせた時の重みで長襦袢の衣紋が前に押される事が原因です
どんなにそーっとお着物を羽織らせても、長襦袢の襟はどうしても浮きがちです
解決法は、着物を羽織らせた後に長襦袢の左右の襟先を引いて、浮きを無くす事です。
前回のブログでも紹介させていただきましたが、強く引き過ぎると、衣紋が詰まってしまうので、片手で衣紋がつまらないように抑えながらもう一方の手で襟の方向が変わらないように引く事がポイントです
よく、レンタル着物や譲られたお着物で長襦袢のサイズが大きい時など、長くて余った部分を伊達締めの中に収める事があります。
その場合は下から襟をうまく引けないので、伊達締めの上の身八つ口から手を入れて引いてあげると良いですね
ただ、そのやり方だとどうしても脇の部分が出てきてしまうので、伊達締めの下からたるんだ部分を引いて元通りに綺麗にしておきましょう。
長襦袢の脇の部分がたるんだままだと、最終的に着物の袖の振りの長さと合わなくなってしまう原因になりますので気を付けてくださいね
それでもスッキリしない時は、もう一度着物の下から手を入れて、背中側の胸紐の下の部分を放射線状に下に引きましょう (※長襦袢編参照)
着物を羽織らせた後に、まず行うのが
「裾(すそ)合わせ」
一番大事なのは、「裾の長さ」になります。
基本は「床すれすれ」と言われていますが、個人的には「床すれすれ」はスタジオ撮影の時のみで、お出かけの時はかかとの真ん中位を目安にしています
なぜなら・・・長時間のお出かけでは立ち座り、車の乗り降り、トイレなどで知らずに裾を引いていて少しずつ長くなってしまう事があります
長くなった裾を踏んでしまうと、さらに長くなってしまうという悪循環に・・・
日頃お着物に慣れていないお客様に着付ける時など、裾が長くなってしまうと気にもなるし不安にさせてしまいます
お茶会でお座敷に上がったり、入学、卒園式などでスリッパに履き替えるケースも多いので、
「本日はお草履を脱がれる事はありますか?お履きになられたままですか?」
とお伺いしてから、裾の長さを調整すれば適切な長さに仕上げてあげられると思います。
お茶会のように立ち座りの多い場合などはかなり短めでも良いと思いますが、一般的にはかかとの真ん中位が見栄え的にはよいかもしれません
お着物を羽織らせた後に、床に残っている着物の長さを見て、このお着物がお客様に対して長いのか短いのか判断することが出来ます。
30センチ位残っていれば、問題なく着付けることが出来ます
残りが少ないとおはしょりが短くなってしまう可能性がありますので、腰紐の位置を調整する必要が出てきますね
腰紐の位置は「腰骨の上」と言われていますが、個人的には腰骨より少し上のウエストが始まるあたりを狙う事が多いです
体形にもよりますが、腰紐を低く締め過ぎてしまうと帯の下から出てしまい、おはしょりに影響が出てしまう場合があります
おはしょりを綺麗に仕上げる為には、腰紐はできるだけ帯の中に隠れる位置に結んであげると良いですね
また、紐が体に食い込むことを防ぐために、補正タオルの上にのる位置で結ぶようにしましょう
腰紐の位置は高いと着物の余りは少なくなり、低いと着物が多く余ります。
ですので、お客様に対しお着物が短い場合、腰紐はできるだけ低く締める事がポイントです
また、お着物の裾は「下がすぼまっている方が美しい」といわれています。
下がすぼまっていないと、後ろから見た時に上から下まで同じ幅になってしまい、太ったように見えてしまうんです
裾合わせの時に、襟先(えりさき)をウエストに向かって差し込むイメージで着付けると裾がすぼまった仕上がりになります。
下前の脇線が右足の親指と人差し指の間にくるように合わせると、ちょうど良いすぼまり具合になりますよ
どうしても上手くすぼまらない場合は、着る人の左側の身八つ口から手を入れて、下前の褄先(つまさき)が上がるように引き上げましょう
強く引き過ぎると、しぼまり過ぎたり下前にシワができたりするので、片手で腰紐を抑えながら下前の脇線を確認して引く強さや方向を決める事が大切です
褄先(つまさき)の上げ方の目安は
「上前の褄先は床から4-5cm、下前の褄先は床から7-8cm」説
「上前の褄先は床から7-8cm、下前の褄先は床から15cm」説
があるようです
以前は、上前の褄先が大きく上がっていると
「粋でいいね~」
なんて言われる事も・・・
最近はどちらかといえば地面に平行気味が主流になっているようです
ただ、本当に平行にしてしまうと少し前かがみになっただけで褄先が下がってきてしまうので、適度に上がっていた方がよいと思います
ちなみに私自身は、上前の褄先は4-5cmで仕上げるようにしています (下前は脇線のあたりで7-8cm位)
フォーマル着物は平行気味、カジュアル着物は上げ気味など、お着物の雰囲気で褄先の上げ方を変えてもよいかもしれませんね
もう1つ、ポイントになるのが「背縫い(背中心)」の位置です
基本は「体の真ん中」に来るのが なのですが、大柄な方やレンタルなど自分の体に着物が合っていないと、背縫い(背中心)は左右にずれてしまうんです
体に対し幅の狭い着物の場合は、背縫い(背中心)を真ん中にすると前幅が合わなくなってしまいますので無理に合わせる必要はありません
一方で、サイズは合わなくても幅の広い着物は背縫い(背中心)を真ん中にする事は可能です
以前ブログにも書いたことがあるのでご参考に・・・・
→ 背中心についてのブログ
脇線だけを見て裾を合わせると、背縫い(背中心)は左右どちらかにずれてしまいがちです
背縫い(背中心)を真ん中に合わせてから、あまった部分を脇にしまい込むと上手くいきますよ(ただ、これは少々技術が必要)
この技術は、練習あるのみ
人によっては、背縫い(背中心)がずれていると・・・
「下手な着付け師さん」
と思ってしまう方も中にはいらっしゃいますので、できるだけ体の真ん中にくるように仕上げた方が良いかもしれないですね
裾の長さや合わせ方が決まりましたら腰紐をしっかり締めましょう
この紐が緩いと、立ち座りや裾を踏んでしまった時に、ズルッと下がってきてしまいますので、きつめに結ぶことがとても重要です
目安は腰ひもをしめて、指が1本入る位。下から着物を引いて動かないか確認しましょう
きつく締めるのは腰の部分のみで、胸のお紐は少し緩めでも大丈夫ですよ
腰紐を結んだら、後ろに回ってお尻部分のシワを左右に伸ばしてあげる事をお忘れなく
腰紐はともて重要な場所なので、しっかり締めなければなりません
ただ、きつく締めすぎると「苦しい~」となってしまいます
「苦しくない」 そして 「着崩れない」 のストライクゾーンはそれほど広くありません。
もし「苦しい」となった場合は、少しだけ腰紐を緩めてあげた上で
「最後まで苦しい場合は言ってください」
とお伝えして、先に進めても良いと思います。
なぜかというと、最初は苦しく感じていても紐が徐々に体や補正のタオルに馴染んできて、時間の経過と共に苦しさが軽減されていくことが多いんです
殆どの方が、最後に苦しさを確認すると
「あれ?今は大丈夫です」
と言ってくださります
それでも、苦しさの感じ方は人によって異なり、どんなに紐を緩めても「苦しい」と言われ続ける事があります
その場合は、限界ギリギリまで緩めてあげた後に、着崩れない所作や注意点、最悪裾が下がってきてしまう可能性についてしっかり説明してあげると良いですね
着崩れない限界を知るには、数多くの経験を積んで学んでいくしか方法はありません
特に七五三のお子様の苦しさのストライクゾーンはと~っても狭い上、動きも激しく着崩れやすいので、どこまで締めたら大丈夫か・・・の感覚を習得するまでひたすら経験を積み重ねる事が大切になります
次回の ~お着物 襟(えり)合わせ編~ に続きます
花*小紋のインスタグラムは → こちら
素敵なお着物姿がいっぱいです
自粛生活は慣れてきたものの、5/6まではまだまだ先が長いです~
延長も考えられるし、過ごし方の工夫も必要かもしれませんね
徐々にのんびり生活に馴染んできましたが、仕事が戻ってきた時の為に体力維持しなきゃと思っています
さてさて、今回の内容はいよいよ着物編です
注意ポイント多いので数回に分けさせていただきますね
今までの内容も含めて、自装や他装の着付けが出来る人向けになっていますので、着付け手順については細かく書いていませんがお許しください
美しく着る為のポイントについての内容に絞って書いています
また、今後説明の中で、部位ごとに「〇〇センチ」と出てくることがありますが、あくまでも一般的な目安で絶対ではありません
大幅に外れてしまうのは問題がありますが、固定観念に縛られ過ぎても着る方の好みに合わなかったり、アンバランスな仕上がりになってしまう事があるので注意しましょう
体のサイズやその人の好み、TPO、流行など、基準通りに着付ける事が合わない場合もありますので、常に「美しいバランス」を研究、着付けを行う事が重要だと思っています。
着付け技術のうちの1つと思って参考にしていただければ幸いです
まずお着物の着付けの大事なポイントは3つ
裾(すそ)合わせ
襟(えり)合わせ
おはしょり
この3か所を抑えれば、それなりの仕上がりになると思います
しかし、この3か所がなかなか美しく出来ないので皆さんお困りなのだと思います
最初に準備するのは、お着物に重ね襟をつけておく事です
写真のようにクリップで留めても、着物に縫い付けておいても、どちらでも問題ありません。
ただ、必ず5㎜~1センチ程度、着物より内側に控えさせておくことが重要になります。
重ね襟をつけない場合は、襟幅を半分に折って、クリップを留めておけば準備OKです
着物を羽織らせ、衣紋がずれないようにクリップで留め、長襦袢の袖を着物の袖の中に通したら、いよいよ着物の着付け開始です
いざ着物を羽織らせるとよく起きる問題があります
長襦袢を着せた時には襟が綺麗なのに、着物を羽織らせた後に襟元が浮く事はありませんか?
それは、着物をかぶせた時の重みで長襦袢の衣紋が前に押される事が原因です
どんなにそーっとお着物を羽織らせても、長襦袢の襟はどうしても浮きがちです
解決法は、着物を羽織らせた後に長襦袢の左右の襟先を引いて、浮きを無くす事です。
前回のブログでも紹介させていただきましたが、強く引き過ぎると、衣紋が詰まってしまうので、片手で衣紋がつまらないように抑えながらもう一方の手で襟の方向が変わらないように引く事がポイントです
よく、レンタル着物や譲られたお着物で長襦袢のサイズが大きい時など、長くて余った部分を伊達締めの中に収める事があります。
その場合は下から襟をうまく引けないので、伊達締めの上の身八つ口から手を入れて引いてあげると良いですね
ただ、そのやり方だとどうしても脇の部分が出てきてしまうので、伊達締めの下からたるんだ部分を引いて元通りに綺麗にしておきましょう。
長襦袢の脇の部分がたるんだままだと、最終的に着物の袖の振りの長さと合わなくなってしまう原因になりますので気を付けてくださいね
それでもスッキリしない時は、もう一度着物の下から手を入れて、背中側の胸紐の下の部分を放射線状に下に引きましょう (※長襦袢編参照)
着物を羽織らせた後に、まず行うのが
「裾(すそ)合わせ」
一番大事なのは、「裾の長さ」になります。
基本は「床すれすれ」と言われていますが、個人的には「床すれすれ」はスタジオ撮影の時のみで、お出かけの時はかかとの真ん中位を目安にしています
なぜなら・・・長時間のお出かけでは立ち座り、車の乗り降り、トイレなどで知らずに裾を引いていて少しずつ長くなってしまう事があります
長くなった裾を踏んでしまうと、さらに長くなってしまうという悪循環に・・・
日頃お着物に慣れていないお客様に着付ける時など、裾が長くなってしまうと気にもなるし不安にさせてしまいます
お茶会でお座敷に上がったり、入学、卒園式などでスリッパに履き替えるケースも多いので、
「本日はお草履を脱がれる事はありますか?お履きになられたままですか?」
とお伺いしてから、裾の長さを調整すれば適切な長さに仕上げてあげられると思います。
お茶会のように立ち座りの多い場合などはかなり短めでも良いと思いますが、一般的にはかかとの真ん中位が見栄え的にはよいかもしれません
お着物を羽織らせた後に、床に残っている着物の長さを見て、このお着物がお客様に対して長いのか短いのか判断することが出来ます。
30センチ位残っていれば、問題なく着付けることが出来ます
残りが少ないとおはしょりが短くなってしまう可能性がありますので、腰紐の位置を調整する必要が出てきますね
腰紐の位置は「腰骨の上」と言われていますが、個人的には腰骨より少し上のウエストが始まるあたりを狙う事が多いです
体形にもよりますが、腰紐を低く締め過ぎてしまうと帯の下から出てしまい、おはしょりに影響が出てしまう場合があります
おはしょりを綺麗に仕上げる為には、腰紐はできるだけ帯の中に隠れる位置に結んであげると良いですね
また、紐が体に食い込むことを防ぐために、補正タオルの上にのる位置で結ぶようにしましょう
腰紐の位置は高いと着物の余りは少なくなり、低いと着物が多く余ります。
ですので、お客様に対しお着物が短い場合、腰紐はできるだけ低く締める事がポイントです
また、お着物の裾は「下がすぼまっている方が美しい」といわれています。
下がすぼまっていないと、後ろから見た時に上から下まで同じ幅になってしまい、太ったように見えてしまうんです
裾合わせの時に、襟先(えりさき)をウエストに向かって差し込むイメージで着付けると裾がすぼまった仕上がりになります。
下前の脇線が右足の親指と人差し指の間にくるように合わせると、ちょうど良いすぼまり具合になりますよ
どうしても上手くすぼまらない場合は、着る人の左側の身八つ口から手を入れて、下前の褄先(つまさき)が上がるように引き上げましょう
強く引き過ぎると、しぼまり過ぎたり下前にシワができたりするので、片手で腰紐を抑えながら下前の脇線を確認して引く強さや方向を決める事が大切です
褄先(つまさき)の上げ方の目安は
「上前の褄先は床から4-5cm、下前の褄先は床から7-8cm」説
「上前の褄先は床から7-8cm、下前の褄先は床から15cm」説
があるようです
以前は、上前の褄先が大きく上がっていると
「粋でいいね~」
なんて言われる事も・・・
最近はどちらかといえば地面に平行気味が主流になっているようです
ただ、本当に平行にしてしまうと少し前かがみになっただけで褄先が下がってきてしまうので、適度に上がっていた方がよいと思います
ちなみに私自身は、上前の褄先は4-5cmで仕上げるようにしています (下前は脇線のあたりで7-8cm位)
フォーマル着物は平行気味、カジュアル着物は上げ気味など、お着物の雰囲気で褄先の上げ方を変えてもよいかもしれませんね
もう1つ、ポイントになるのが「背縫い(背中心)」の位置です
基本は「体の真ん中」に来るのが なのですが、大柄な方やレンタルなど自分の体に着物が合っていないと、背縫い(背中心)は左右にずれてしまうんです
体に対し幅の狭い着物の場合は、背縫い(背中心)を真ん中にすると前幅が合わなくなってしまいますので無理に合わせる必要はありません
一方で、サイズは合わなくても幅の広い着物は背縫い(背中心)を真ん中にする事は可能です
以前ブログにも書いたことがあるのでご参考に・・・・
→ 背中心についてのブログ
脇線だけを見て裾を合わせると、背縫い(背中心)は左右どちらかにずれてしまいがちです
背縫い(背中心)を真ん中に合わせてから、あまった部分を脇にしまい込むと上手くいきますよ(ただ、これは少々技術が必要)
この技術は、練習あるのみ
人によっては、背縫い(背中心)がずれていると・・・
「下手な着付け師さん」
と思ってしまう方も中にはいらっしゃいますので、できるだけ体の真ん中にくるように仕上げた方が良いかもしれないですね
裾の長さや合わせ方が決まりましたら腰紐をしっかり締めましょう
この紐が緩いと、立ち座りや裾を踏んでしまった時に、ズルッと下がってきてしまいますので、きつめに結ぶことがとても重要です
目安は腰ひもをしめて、指が1本入る位。下から着物を引いて動かないか確認しましょう
きつく締めるのは腰の部分のみで、胸のお紐は少し緩めでも大丈夫ですよ
腰紐を結んだら、後ろに回ってお尻部分のシワを左右に伸ばしてあげる事をお忘れなく
腰紐はともて重要な場所なので、しっかり締めなければなりません
ただ、きつく締めすぎると「苦しい~」となってしまいます
「苦しくない」 そして 「着崩れない」 のストライクゾーンはそれほど広くありません。
もし「苦しい」となった場合は、少しだけ腰紐を緩めてあげた上で
「最後まで苦しい場合は言ってください」
とお伝えして、先に進めても良いと思います。
なぜかというと、最初は苦しく感じていても紐が徐々に体や補正のタオルに馴染んできて、時間の経過と共に苦しさが軽減されていくことが多いんです
殆どの方が、最後に苦しさを確認すると
「あれ?今は大丈夫です」
と言ってくださります
それでも、苦しさの感じ方は人によって異なり、どんなに紐を緩めても「苦しい」と言われ続ける事があります
その場合は、限界ギリギリまで緩めてあげた後に、着崩れない所作や注意点、最悪裾が下がってきてしまう可能性についてしっかり説明してあげると良いですね
着崩れない限界を知るには、数多くの経験を積んで学んでいくしか方法はありません
特に七五三のお子様の苦しさのストライクゾーンはと~っても狭い上、動きも激しく着崩れやすいので、どこまで締めたら大丈夫か・・・の感覚を習得するまでひたすら経験を積み重ねる事が大切になります
次回の ~お着物 襟(えり)合わせ編~ に続きます
花*小紋のインスタグラムは → こちら
素敵なお着物姿がいっぱいです
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