オーストラリア ヒロシのリタイヤ日記

1994年からメルボルン在住のヒロシです。留学後に現地で就職、国際結婚、2020年、55歳からリタイヤ生活。

国際結婚して移住することの問題点 (後編)

2023年02月22日 17時56分36秒 | 国際結婚

今日も前回のブログに引き続いて、国際結婚してオーストラリアに移住することの問題点の後編を書いていきます。

昨日のブログでは、日本人女性がオーストラリア人男性と結婚する場合、女性の英語力が十分でない場合が多く、その為、結婚相手の男性のレベルが低くなることが多く、結婚生活が上手くいかないことがあると書きましたが、今日はその続きです。

日本人女性が、オーストラリア人と婚活をして、国際婚活の末に、結婚して、オーストラリアに移住することの問題点の二つ目は、この国で、仕事が見つけられないことが多く、仕事が見つかっても、資格や英語力が要らない、収入が低い仕事(掃除婦、工場労働者、介護、農作業など)しかないことです。

勿論、国際結婚後に移住して、こちらで職能資格を取得して、オーストラリア人以上にバリバリ働かれている日本人女性はいらっしゃいます。でも、残念ながら、その数は少ないのが現状です。

オーストラリアに移住することに憧れて、結婚相談所やマッチングアプリで婚活をして、国際結婚の後、パートナービザを取得して移住した多くの日本人女性は英語力に問題があり、オーストラリア人の夫と、意思疎通が上手く出来ないので、結婚生活が上手くいかないことを昨日のブログに書きました。

どの国でも言えることですが、ここオーストラリアでは、英語で意思疎通が十分に出来ないというのは、就活する場合にも致命的な欠陥になってしまいます。しかも、国際結婚後に移住した日本人女性の多くは、この国で通用する職業資格を持っていません。

目出たく国際結婚出来たとしても、一方のパートナーであるあなたの収入が低い、又は無収入というのは、これから幸せな家庭を築く上で大きな障害になりうるのです。ひと昔前の日本の高度成長期の頃には、収入の高い夫は働きに出て、妻は専業主婦という役割分担がありました。しかし、現代の、ここオーストラリアでは、男女平等の賃金なので、夫も妻も同じ様な収入であることが多いです。昔に比べると、男性の賃金は女性と比べて相対的に低くなっていて、夫だけの収入で食べていくことは難しく、専業主婦という地位はオーストラリアでは存在しないのです。

英語でのコミュニケーション能力に問題があって、就職に有利な資格もなく、将来、良い収入を得られる見込みのない女性と、どの様な男性が、結婚したがるのでしょうか。普通の男性なら、仕事が出来て、収入の高い女性を選びます。なぜなら、オーストラリアでは物価が高く、例えば不動産価格の中央値はシドニーで1億円、メルボルンで7千万円を超え、家を借りると月に20万円は家賃がかかるのです。夫婦の年収が低ければ、治安が悪く、交通に不便で辺鄙な所にしか住むことができないのが現状です。

それが分かっていながら、将来収入があまり見込めない女性と結婚したがるオーストラリア人男性は、どんな人なのでしょうか。僕が思うにその様な男性は、、、

  • 低学歴で無職か、仕事があっても収入が低いので、オーストラリア人女性には相手にされない男性
  • 夫婦で貯金して、マイホームを手に入れるという夢を諦めた男性
  • 夫婦で外食したり、映画を見に行ったり、旅行に行ったりすることに興味がない男性
  • 貧困層から脱出することに興味がない男性
  • 美味しくて栄養価の高い食事より、高カロリーで量の多い食事を好む男性
  • ジムや野外活動で体を鍛えたりするより、家でテレビや、コンピューターゲームをする方が好きな男性

仮に、この様な男性と国際結婚してオーストラリアに移住できたとしても、結婚生活が上手くいくでしょうか。治安が悪い環境で、生まれた子供達は荒れた学校にしか通わせることが出来ず、日本に里帰りするための飛行機代すらも払えず、国内を旅行することも出来ない生活です。毎日の食事は値段が安く、栄養価が少なく、高カロリーのポテトチップスやスパゲティーや食パンやパサパサの安い米で、我慢できますか。

しかも、この様な男性の多くは現実から逃避する為に、アルコールやタバコに溺れ、薬物を乱用し、無職でDV(家庭内暴力)で、家庭が崩壊してしまうことが多いのです。こんな底辺の生活しか出来なくても、あなたはオーストラリアに住めれば満足でしょうか。

あなたがオーストラリアに移住することに憧れている理由は、オーストラリアが豊かな国だからでしょうか。残念ながら、オーストラリアは貧富の差が激しく、大きな家に住んで、優雅な生活ができる富裕層は上位2、3パーセントのみで、その下に夫婦共働きでホワイトカラーの職に就いているいる中産階級、その下が、夫婦共働きでブルーカラーの職業に就いている労働者階級、最下層には、夫婦が共働きでも低収入であったり、どちらかが無職であったり、母子家庭などの貧困層です。

たとえ、あなたが日本の有名な大学を卒業していたとしても、この国で通用する資格ではないのです。国際婚活の結婚相談所で専業主婦希望などと言っている女性は、貧困層の男性としかカップルになれないことが、お分かり頂けたでしょうか。

オーストラリアでは英語力があるだけでは、満足できる就職先はありません。この国では誰だって英語を話すのですから。精々、お店の売り子かネイルサロンぐらいしか職は見つからないでしょう。

英語力が無いなら、それさえも出来ないのです。英語が出来なくても出来そうな仕事は農産物の収穫作業や、工場の流れ作業、清掃、ホテルのベッドメーキング、日本レストランの皿洗いくらいでしょう。

オーストラリアで普通以上の男性と出会う方法はただ一つ、それはまず、あなたが就職に有利な資格を取って、手に職(スキル)をつけ、相手の男性にとって魅力的な給料をもらうことです。

では、明日も、このブログでお会いしましょう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 国際結婚して移住することの... | トップ | スノーケリングとトイレの水... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

国際結婚」カテゴリの最新記事