錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

草間台地での自然観察

2017年04月06日 | 昆虫・植物
3日の午後からは草間台地で自然観察をしてきました。
そして、それらの全てをUPすると相当な内容量になるので、ここでは、その一部だけを・・・


草間の台地は広い範囲に二畳紀(ペルム紀)の石灰岩が見られ、その石灰岩に含まれる炭酸カルシウムが雨水などにより溶け出し、後に残った残留物(テラロッサ)が見られます。
分かり易く言えば、この赤土状の残留物(テラロッサ)は溶け残ったカス。
で、石灰岩から融け出た炭酸カルシウムは地中深くに出来た空間で鍾乳石へと変わり、カスとして残ったテラロッサは鉄やアルミニウムの酸化物だけが地表に残る。
また、このテラロッサの土壌は酸化物のために土は痩せて植物の栽培には向いていない。


が、昔の人々は、それを知っていたかのように刈り取った植物を画像のように、一度、束ねて乾燥し、その後に地中に鋤き込んだり、或は発酵堆肥にして土壌に鍬き込むという方法を取っていたとか・・・
いやぁ、先人の知恵っていうか、先を見通す力は本当に感服するばかりです。


そして、背の高い草に覆われて衰退したであろうのカノコソウは、こんな人の手の加わった環境があったからこそ草間台地でウスイロヒョウモンモドキと共に生き残ることができたのかもしれない。


で・・・
ナラガシワやクヌギなどで構成された林では浅黄色をしたウスタビガのマユ(ヤマカマス)が見られたり。


その足元では薄紫の美しいカタクリの花が咲き始めていました。


そして、石灰岩が長い風雨にさらされてできた、この羅生門や井倉洞など多くの奇岩や鍾乳洞などを訪ねる事が出来ました。

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お疲れ様でした

2017年04月06日 | 昆虫・植物

このところの無理が祟ってブログに穴を空けてしまいましたが、先ずは、この画像から・・・
UPした画像は草間台地の土橋地区(ウスイロヒョウモンモドキの保護地)にて。
画像左が錯乱坊。
そして、このウスイロヒョウモンモドキの保護に取り組まれている関係者の皆さん、先日の3日は本当にお疲れ様でした。
この小さなチョウが生息できる環境を人の手により維持・管理する事は相当な労力を要するかとは思いますが、何時までも草間台地の上でウスイロヒョウモンモドキの飛び交う姿が見られることを、この錯乱坊も心より願っています。

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