錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

すぐ近くにあって遠い場所

2023年01月24日 | 雑記(ひまつぶし)
この世には直ぐ近くにあって遠い場所があります。
そはして、その場所へは誰しもが必ず行くところ…
そう、この世から彼の世へと旅立つ場所です。
ここで詳しく書くと何かと差し障りがあるので、ここでは語りませんが…
場所はオペ室から始まりました。
強烈な胸痛と息苦しさを術中に告げる。
すると…
はーい、もう少しで終わりますからねぇ、頑張てください… 』だって。
何処を見て語ってんだよ!
すると、暫くして『血圧が下がってます…』と聞こえてきた。
ほらね、言わんこっちゃない!と頭の中で語っても相手には全く聞こえない。
そう、目も口も開かないまま暗いところへ落ちてく… それが凄く気持ちイイ
そんな中、『〇〇さーん、分かりますかぁ?』とか『目を開けてくださーい』という声だけは聞こえてくる。
けど、一瞬だけ思考にスイッチは入るものの動くどころが目も明かないし口も開かない。
そして直ぐに暗くて深いところへ落ちていく…
あら?
そう言えば、今まで七転八倒するくらい苦しいんじゃなかったけ?
いや、もうどうでも良くなった…
そんな中で閃光にも似た強烈な光?を双方の目から感じる。
そう、瞳孔確認ですよ。
そして直後に『難しいかもしれませんねぇ…』って横で言っている。
おい、何言ってんだよ!
勝手に人を殺すなぁ! 👈今になって思えば魂の叫びですね
いや、それよりも…
すーっと暗いところへ降りていくのが気持ち良過ぎて直ぐに意識を任せてしまう。
すると!
誰かが頬を思いっきり引っ叩く。
痛てぇなぁ!
で、その後に女性の声で『しっかしなさい!』という声掛けがあるんだけど、やっぱり暗いところへ降りていくのが気持ちイイ。
すると再び思いっきり引っ叩かれて『頑張って目を開けて!』と…
人の頬を思いっきり叩いてんじゃねぇぞ、痛てぇだろ!
と目を開けたら…
この部屋は何処???
で、今は何時?
何が何だか分からないまま寝ていると告げられたのがヤバかったらしく、オペ室から直行で集中治療室に移動されていたみたい。
そして!
この集中治療室から出る時に誰が叩いたのかと尋ねたところ、あの時の状況で患者さんの頬を叩いてまで声掛けする看護師は一人もいません!と…
ただ、ここを退室する時に気付いた。
それは寝かされていた向かい側のベットが20年ほど前に友人を見送ったベットだった。
当時、寝かされた彼女の横で声掛けしたように、今度はヤツが声掛けにやってきたかぁ…
ありがとな!
そして、若くして亡くなった自分の分まで生きろってか?

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