ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

TOYOTA 4RUNNER

2020年02月08日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 マイナーチェンジされた新しい4ランナーを初めて見た時、その斬新なフロントマスクに躊躇した。四駆がこんなアグレッシブな顔付きをしていて、いいものだろうか?でも、かっこいい。という感想であった。ただ僕の中では車の形というものは全て、細部においてもその形状に意味が込められているべきだという意見が有り、意味を持たない形状デザインは機能美に対して大儀的で安っぽく嫌悪感を覚えるのである。しかし、最近はフロントマスクならずLEDランニングライトの形状においてもブランドの個性を強調するメーカーの模索を感じる。車の形状が似てくる業界において、より”らしさ”の表現が課題となっている様に感じる。

 4ランナーをよく見掛ける。ちらっと調べてみると2016年のマイナーチェンジで今の顔付きになってから売り上げが伸びて2018年にアメリカにおいては14万台近くの売り上げを記録した。FJクルーザーがラインから消えてランドクルーザーが高価な事もある中において、トヨタの信頼性に後押しされた4ランナーの需要が高まったのかも知れない。ただ、昨年2019年は2018年の売り上げを超える事が出来なかったので2018年がピークであった可能性がある。ロングセラーとして位置付けがある4ランナーにおいても、マイナーデザインが変動的である事によって人々の関心を保つ存在となっているのであろうか。

 

 アフターマーケットでのウィンチバンパー等のモデフィケーションにおいても装着する車体のデザインに合わせての思考錯誤と調整が要求される様になる。一昔前まではバンパーを外して社外ウインチバンパーを取り付けるが流れであったが、最近はタコマにおいても4ランナーにおいてもプラスチックバンパーを切るという工程が含まれる様になった。写真はマイアミでの4ランナーであるがフロントマスクを残してのアッセンブリーである。今後も様々なデザインを持つ四駆がメーカーから出てくると思う。僕は四駆のデザインを見る時にこの車両は後付けウインチバンパーを取り付ける事を考慮されているのか?という考えをめぐらせる。5代目4ランナーのマイナーチェンジのフロントマスクを観た時に躊躇したのはそのポイントであった。一般ユーザーにとってはドーデモイイ事だが、オフロードユーザーにとっては、その車ウインチバンパー付けれるの?耐えれるの?という視点は持つべき考察なのである。

 

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6th Gen. FORD F-250

2019年12月26日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 

 デルリオでの朝、宿泊したホテルの玄関前に一台のフォードFシリーズが停まっていた。これは1970年代の6代目F-250である。テキサスと言えばカーボーイが浮かんでくるが、そのカーボーイ(car boy) が駆るピックアップトラックとは勝手ながらこんなトラックがピッタリ来る様な気がする。そしてこの光景は1970年台のアメリカ西部の田舎の光景を連想させる。全体を見る限りノーマルである事から、生命力の強いサバイバーである。

 

 テキサスでの滞在期間に沢山のピックアップトラックを見たがこのF-250が一番かっこ好かった。それはショールーム的な美しさではなくて生活実用的な美しさを秘めていたからである。古くても良く使い込まれているトラックにはインスパイアーが有る。

 

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ランドローバー レストレーション マニュアル(虎の巻)

2019年12月04日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 自分が住んでいる地域に限った経験からくる意見ではあるが、古いランドローバーを見かける機会は同時代のランドクルーザーを見かける機会よりも全然多い。アメリカには正式に入って来なかったディーゼルエンジンやマニュアル仕様のシリーズ系が25年ルールに従って入ってきているのだという理解は持っている。古いランドローバーに対しては個人の嗜好が強く熱の入ったエンスー達が存在しているが、実は彼らを支える柱が出来ていたのである。それは古いランドローバーをどうやって直すのかというレストレーション解説書の存在である。

 

HAYNES Land Rover Restoration Manual

Product description

With Land Rover still able to supply virtually every part for every vehicle produced over the past 30 years, the tough, down-to-earth marque is an ideal choice for DIY restoration. This how-to book, illustrated with more than 1,000 photographs and diagrams, advises what to look for when buying an old Land Rover; how to renovate bodywork and chassis; to strip out and replace interiors; to give new life to mechanical and electrical components; and to modify the vehicle for improved performance and economy.

 

 発売されたのは今から20年前の1999年。DIY におけるランドローバーのレストレーション解説書。レストレーションの為のランドローバーの買い方、ボディとシャーシー、内装、エンジンと駆動系、電装等の手の入れ方、更に経済性と性能のパフォーマンス向上の為のモディフィケーションのやり方等が1000枚を超える写真を活用して解説されている様子。レストレーションという難題をビジネスの次元から個人のガレージの次元に持って来た虎の巻である。このレストレーションマニュアル及び古いランドローバーのリペアー解説書は米国のHAYNES のサイトでは非売品となっている。英国のみの密書なのである。こういった解説書が英国において20年前から存在しているという事を理解すると、今日古いランドローバーを愛する人が多い事に対しての説明が付くのである。

 ちなみに、英国発祥のHAYNES はランドローバーのみならず他の英国車やヨーロッパ車の一部の車種においてもレストレーションマニュアルを発行している。僕の手元にはHAYNES が発行したランドクルーザー60、80のリペアーマニュアルがあるが多数の写真とイラストで細かく説明された高度な解説書である事を認めている。上出来なリペアーマニュアルを発行している HAYNES がその応用編とも捕らえられるレストレーションについてのマニュアル書は英国人の車に対する嗜好を捕らえた後天的なものなのか、あるいは英国人の嗜好性を育てた先発的な指南書であったのであろうか。古いランドローバーに対するレストレーションの知識は同時に面白味も加わり、今日のランドローバーカルチャーを牽引する遠因になっている事は間違いないであろう。

 

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セドナ ジープ ツアー

2019年12月01日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 アリゾナ州のフラッグスタッフから南の谷底に降りて深い森の渓谷を半時間程ドライブをすると、やがて巨大なレッドロックと呼ばれる石壁と巨石が視界に飛び込んでくる。セドナは古代から聖地と呼ばれる土地でボルテックスと呼ばれる台地のエネルギーが特に強いとする場所が街中と街の周辺に点在し癒しとスピリチャルの世界的な場所となっている。そのセドナの持つもう一つの顔がジープ天国である。僕がジープ天国と表現した場所は過去にも2箇所あり、コロラド州のデンバー、ユタ州のモアブである。しかし、それらのジープ天国は何処も同一ではなくそれぞれが個性を秘めている。

 

 セドナの街の名物の一つがジープツアーである。街には多数のジープツアーが存在しているが、代表的なのはピンクジープツアー と呼ばれるピンクに塗られたジープである。それでは実際にジープツアーで使用されているジープはどんなジープなのであろうか?

 

 ジープラングラーのTJ(1996-2006)の改造モデルである。 定員は定かではないが、あまり多く乗員するとパフォーマンスに影響するであろう。見かけたのは4人ー6人位が多かった。

 

 ジープの装備について観てゆきたいと思う。写真はジープラングラーYJ( 1986-1995)とTJ。最初に気になるのは殆んど全てのジープがフロントバンパーや車体の何処かに、この様なタンクを装着している。この正体は水のボトルです。ツアーの観光客用に水を多めに携帯しているのだと思って聞いてみると、それは違った。ジープで乾燥した岩場や荒野、そして砂漠を走っていると時々道に迷った遭難者に遭遇する、その時にこの携帯している水が命を救う事になるという、命の水なのである。

 

 足周りです。オールドマンエミュ、ダカールのイタバネ、目にした全てのジープは同じ仕様でした。オフロードの定番はそう呼ばれるだけではなくて実践で使用されています。Uボルトが新しいのは最近整備されたからでしょうか?タイヤを見るとかなりガレ場を走破している事が分かります。

 

 意外にも大きな鉄製の踏み台は御客重視の仕様だがロールバーの下部と繋がっている。その下部にシャフトがありロールバーが多少前後に移動するのは装着時の為なのか振動吸収の遊びなのかは不明なまま。

 

 屋根の正体はロールバーです。ジープの揺れに対応する為に上部にホールダーが取り付けられています。シートベルトは腰巻きです。

 

 室内ミラーには多面鏡が使用されています。これは搭乗者の顔がそれぞれ確認出来る様にです。ドライバーと搭乗者が会話をする為には必要装備となります。

 

 ラングラーYJのコクピットです。センターにあるのはローレンジとハイレンジの切り替え用シフト。オートマチックコラムシフト、そして、パーキングブレーキが足踏み式である事。この意外なノーマル仕様には驚きました。この仕様とは直接関係ないかも知れないがジープドライバーのガイドには女性の方も多かった。

 

 

 2019年新型ラングラーはJL(2017-)である。しかし、セドナを走るラングラーにはYJやTJが活用されている。確かにJK(2006-2018)を使ったツアーも見かけたのは事実である。思うに、ローレンジで低速で未舗装地帯を走るにはYJや最後のジープと謳われたTJが相応しいのであろう、それは修理や整備、そしてコスト的にもまだまだその地位を譲る事は出来ない。

 JK以降はYJやTJと比べて高速、遠距離移動とそれにおける快適性がオフロード走行と平行して重要視された様に感じるが、今後10年においてセドナでのジープツアーでYJやTJが消えてJKやJLが中心的になるとするとジープをはじめとする四駆に対する価値観も変わるであろうと思われる。

 

  2019年の今日、セドナでは1986年から2006年の20年間に掛けて製造されたラングラーYJとTJがジープツアーの中心的な存在である。この地を訪れる人々の多くは日常の足に快適なSUVやエコカーを運転する人々であろう。そんな人々がより感動するのはいつも乗っている様な快適仕様のジープではなくて、もっと非日常的なスパルタンなジープではないかと思う。もしも、ジープツアーが人々の需要に応え、それ以上の感動を僅か数時間の内に提供できるとするなば使用されるジープラングラーのモデルは今後も変わらないんじゃないかとも思っている。

 

 セドナの野山を少し歩いてみると沢山の感動がある。 ジープって本当は窓や屋根が無い方がいい、ジープにはそんなものは要らない。現在の車で自然の中に出かけ、隔離された車内という空間では感じる世界が全く異なる。本当の深い意味でジープが欲しいと思うのは、ズバリ、自由な開放感を感じたいからであろう。セドナを走るジープを見ているとジープとはこれぞやっ!っていう感覚がにじみ出てくるのは、ここが太古からの聖地で地球の強いエネルギーの渦に巻かれているからかも知れない。

 

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Kei-Truck

2019年11月25日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 軽トラがアメリカの公道を走っている姿を一度も目にした事はないが、個人の敷地内に駐車されているのは見た事がある。大学のキャンパス内やアパートの敷地内で活躍している姿を見て、「おっ、軽トラ!」と叫んだ事もあり、その時は何故か日の丸が重なるのである。写真はアメリカ北東部のバーモント州のナンバープレートを付けたホンダの軽トラ。アメリカでは州によって交通事情の法律が異なるが、バーモント州では軽トラを登録出来る。つまり公道を走る事が出来る一つの州なのである。

 

 軽トラはまだ物珍しい存在であるが、アメリカの25年ルールによって今後も増える可能性がある。オーバーランドエクスポの敷地内でも軽トラは活躍していた。最初は珍しさ故に外観で関心を惹くが、会場を走るその姿を見ていると可愛いとか面白い、などという外見からくる先入観は吹き飛んでしまう。小回りが利き、ちょっとした丘ならばその軽さ故に易々と上り、きびきびと走る。オフロードビークルは軽い方が走破性が良いという事の実体車そのものである。近年はトラックも四駆も安全性が強く追及された事もあり大きく重くなってしまった。そういった中で軽トラが示すパフォーマンスは時代が忘れ去らせようとするベーシックへの憧憬を復活させる。日本では当たり前の様にそこら中に転がっている軽トラだがアメリカから見ると、こいつぁ凄いトラック!、なのである。

 

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Original Defender

2019年11月23日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 2020年型の新型ディフェンダーが発表されたが、ネット等の媒介で見る限り往来のディフェンダーファンからは歓迎されてはいない様子である。新型ディフェンダーはモノコックボディに独立懸架で、近年のレンジローバーやデスカバリーと同等の雰囲気を持っている。ディフェンダーがここまで変わったた事に対して、車(しゃ)ではなくて社に何か原因があるのではないかと思っている。ズバリ言うと、ランドロバー社は本当にモノコック電子制御のランドローバー車にディフェンダーの名前を付ける事を躊躇しなかったのだろうか?という疑いである。おそらく社内でも反対の意見があったのではないだろうか?英国の欧州連合離脱、タタ自動車の資本の意志等の遠因があるかも知れない。新型ディフェンダーの市場への投入は往来のディフェンダーの死で、新しいディフェンダーは古きを捨てて生まれ変わった新生ディフェンダーであると広告媒介は伝えてくるであろう。しかし、見方を変えると真逆であり、往来のディフェンダーとは全く異なる新型ディフェンダーの市場投入はディフェンダーの死というふうに捕らえる事も出来る。

 最近なぜかオリジナルディフェンダーやシリーズを毎月の様に目にするのはニューヨーク周辺でディフェンダーの数が増加している証拠なのかも知れない。

 

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やはりテキサスはピックアップトラック天国であった

2019年06月19日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 ニューヨークに帰って来て、空港から自宅へ向かう路上の景色を眺めながら、やはりテキサスはピックアップトラック天国であったと実感する。テキサスの路上はピックアップトラックの比率が高い。制限速度75マイル(120K/H)のハイウェイやフリーウェイを85マイルのスピードで巡航し、郊外に出ると広大な牧場地帯と共に地平線が展開する。牧場地帯では未舗装なプライベートロードが存在しそこではオフロード走行の機能が求められる。広大な土地で、スピード、耐久性、実用性、安全性、それでいて快適なパワーを持っているのがピックアップトラックである。

 

 シェビーシルバラードのテキサス エディション、フォードのキングランチ、トヨタタンドラの1794エディション等はテキサスでの仕様を意識したネーミングである事から、テキサスではピックアップトラックを乗用に活用する人が多い。トヨタにはタコマとタンドラの二種類のピックアップのラインアップが存在するがテキサスでは大型のタンドラの方が多く見受けられた。ちなみにタンドラはテキサス産である。

 

 テキサスの郊外ではこの様にフロントプロテクターを装着したトラックが多い。これはオーストラリアのカンガルーバンパーと同じで路上に飛び出してくる野生動物から身を守る為である。時速120キロで走行中に路上に飛び出してきた動物に追突すると 乗用車は破壊されます。そういった事態を想定してピックアップトラックとプロテクターが選ばれている。

 

 ニッサン タイタン、他州ではあまり見かけないがテキサスでは沢山目撃した。この最新型タイタンは Cummins製のディーゼルエンジンを搭載している。トラックはトレーラーを牽引するという用途も問われる存在である。ピックアックトラックは本来実用的な車でありその実用性が問れ続ける。昔のカーボーイ達は馬に乗っていた、現在のカーボーイ達は大型ピックアップトラックを活用している。つまりテキサスにおいてはピックアップトラックは現在の馬なのである。

 

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タンドラを買いにカリフォルニアへ

2018年11月03日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 ニューヨークに済む友達が2004年型のToyota Tundraをカリフォルニア州で見つけて早速購入した。アメリカ北東地域、ボストンからフィラデルフィアに渡って売りに出ている複数の個人所有のTundraを購入目的で足を運んで見て来たが、どれも、フレームの錆がひどい。との事だった。見た目は美しい外観で値段も安くお買い得に感じるのであるが、実際に下に潜ってフレームの要所を確認すると乗り続ける為には近い将来にフレーム交換が必要になるとの事だ。Toyota のトラックは丈夫で長持ちだと信仰していた僕にとって、Toyota からフレームの錆に対してのリコールが発動されていた事は知ってはいたが、その認識は浅い理解であって実際に友達がToyota のピックアップを購入目的で探すその過程において事の重要性を知るに至った。リコールが出ている特定の型は Tacoma 2005ー2010, Tundra 2007ー2008, Sequoia 2005ー2008 である。特に冬季における積雪を経験する地域のトラックはフレームに深い錆が侵食している。

 

 

 

 この写真は、トラックのラダーフレームが錆の浸透によって折れてしまった例です。外観は美しいのが特徴です。フレームの鉄の素材が錆びに対して弱かったのか、フレームの設計が悪かったのかは知りませんが、ヘビーデューティなピックアップのフレームが普段使いで10年そこらの使用で錆びて折れるリスクが有るというのは問題です。僕自身は生産コストの削減が遠因にあるのではないかと感じています。来週彼は仕事を休んでカリフォルニアまで飛び、錆び無しフレームの Tundra を手にし大陸を横断してニューヨークまで戻って来る旅を実行します。事が上手く運んで行く事を祈っています。と言うのも Tundra を探していた彼に中西部でトラックを探す事を勧めた責任があるからです。そもそも彼がToyota トラックに魅了されたのは、僕がぼろいランドクルーザーを楽しそうに乗り回しているから…らしいです。(汗)

 

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ジープを見に行くから一緒に来てくれないか

2018年10月22日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 1998年型のジープラングラーTJサファリ。走行距離は11万マイルで現オーナーはこのジープをフロリダ州から購入した。下回りにはサフェースラスト(錆)が浮いているが許容範囲である。エンジンのオイル漏れなどは無いが、エンジンルームに埃が蓄積していた事からあまり使用されずにガレージに保管してあった様な雰囲気がした。希望販売価格は$8500、オーナーはこのジープを売ったお金を頭金として大型ピックアップを購入する予定。マニュアル仕様車で内部も大きな汚れや傷も無くとても良い状態のジープであるがルーフとドアが無いという事である。現オーナーはこのジープを晴れた日のみに気分転換と気分充填の為に運転していた。

 最近、友達や知り合いから中古車の購入に対して意見を求められる機会がある。ジープを観に行ってジープそのもののコンディションを確めるのは勿論だが、売る人物の動機や生活姿勢やクルマに対する知識の有無も会話の中で感知することが出来る。しかし、それ以上に大切な事は購入者のディマンド(要求)の方である。こいつは本気なのだろうか?こいつのディマンドにこの Jeep は応える事が出来るのだろうか?そういった事情も同時に観察する。僕と現在所有のランドクルーザーとの出会い時の購入姿勢は何れも即決でした。それは頭で好く考えて決めたのではなくて心が瞬時に決断を下したのであった。それは自分の心が存在するクルマに魅かれたというよりも心がクルマを引き寄せた様な感じもする。結果、このジープは我々が観に行ってから4日後に他の誰かが購入する事が決った様子。こういった現実を観ているとクルマの所有というのはつくづく縁であると感じる。オーナーとクルマとの赤い糸である。 

 

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Jeep Wrangler JK Sahara

2018年09月13日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 

 今週もフロリダ州のマイアミに滞在しています。現在モンスターハリケーン Florence が大西洋を横切ってノースカロライナに上陸する警報が出ておりカロライナの沿岸には避難命令が出ています。今回のハリケーンは広範囲で移動スピードが遅いという特徴が有るようです。丁度一年前に避難命令を受けてこのマイアミからレンタカーを飛ばしてニューヨークまでハリケーンから逃げた記憶が昨日の様に蘇って来ます。今回のハリケーンはマイアミには到来しませんが飛行機の便に影響が出るのでこの週末にニューヨークまでちゃんと帰れるかどうかが不安要素です。

 今回のマイアミ滞在中の移動には Jeep Wrangler JK Sahara 2Dr を使用しています。僕自身はこの Wrangler が好きなのですが仕事仲間からはブーイング(不満)が出ます。その不満点を幾つか摘んでみると、燃費が悪い。狭い(大人4人が乗った時)。後ろの席は乗り降りし辛い。長距離はかんべんして欲しい。パッセンジャー側のドアが強く押さないと閉まらない(組み付けの調整が悪い)。セカンドカーとしてなら考えてもいい、等です。そして僕自身の感点を追加すると、乗用車並の静寂性、大きなタッチスクリーン等が標準装備であるという懸念。車内が狭い事もあってかクーラーの利が抜群に好い。これはルーフの色が黒ではなくて白である事も影響があるであろう。車内が狭いのは室内にロールバーが組まれているからである。後ろのラゲージスペースの容積はとても狭いが2人で乗るならば問題ない。視界は良い。ラングラーJKはワイルドな印象があるが我がFJ60に比べると格段に快適なクルマなのである。

 コンスーマーレポート(消費者達の意見と評価)では何時も最後尾を行くラングラーであるがこうやって他人の意見を聞くとその理由が理解出来る。多くの人々が今日の快適な乗用車に慣れきってしまっているのだ。ラングラーはジープらしさを保ちながらも大衆に受け入れられる努力を行っているがそこにはきちんと線を引いておりその線は、これはジープであり乗用車ではありません。という妥協の無い線である。100人に一人位がその線を越えてジープを受け入れればそれでいい。というクライスラーの割り切った姿勢が感じられる。快適さ=良いでは無い、という価値観をジープの名の裏に秘めているのがラングラーなのである。僕にとって現在のラングラーはそれでも快適である。快適なのは悪くないが、御蔭でロクマルを更に恋しく感じるのはその乗り味こそがジープラングラーが本当は本心で求めている乗り味なのではないかと感じている。

 

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LR Defender 90

2018年04月26日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 Massachusetts 州のBoston に仕事で行って来ました。Boston の街も長い冬が終わり春が訪れていました。仕事で訪れたダウンタウンのビルディングの地下の駐車場に美しいグリーンの Landrovr Defender 90 が駐車してあり滞在中はずっーと気になっていました。錆も無く好く整備されている様子でボディも隙の無い仕上がりでオーナーに出会ったら声を掛けて褒めてあげようと思っていたのですが、残念ながら滞在中はオーナーに出合う事は出来ませんでした。ディフェンダーを眺めるとアプローチアングル、ディパーチャーアングルが立っており、まさに絵に描いたオフロードビークルそのものです。一体、何時、何処かで植えられたのか自覚は無いが、自身の中にあるオフロードビークルに対する概念がディフェンダーの形にあると感じた。ディフェンダーを観て心に映るもの、それはデイフェンダーと一緒に遥かアフリカ大陸のサバンナの草原の光景である。一台の四駆を観てどんな光景が浮かんで来るかは各自異なるであろうが、魅力的な四駆というのは同時に好い景色をイメージさせる存在なのである。

 

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67%の増加

2018年04月13日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 待合室にコンスーマーレポートが置いてあった。最新の4月号は自動車に対する評価の特集でありページをめくってみた。その中に面白い記事があった。2008年から2016年における約10年間で大型ピックアップトラックの所有に対する女性登録者が67%増加したという記事。もはや大型ピックアップトラックは男の乗り物では無いという事を数値が示している。その理由を探ると快適性の向上と燃費の向上という2つの要素がある。燃費においては2007年がターニングポイントであった。例えば、フォードのF-150は2007年までは常に燃費が14マイル/ガロン前後でありメーカーからは燃費を改善しようとする空気は無かった。しかし2007年を境に燃費が改善され続け、現在は19マイル/ガロンである。乗用車に比べると決して燃費は良くはないが、それでも燃費改善を意識したメーカーの姿勢が見える。大型ピックアップは乗り心地においてはセダンの比では無くゴージャスそのものである。メーカーとしても利益率の高い大型ピックアップを普及させたい意図がありその展開は順調に進んで行っている感がある。上の写真は2019年型 Ram-1500 Kentucky Derby Edition、大型ピックアップ市場という激戦地帯を勝ち抜く為にクライスラーが投入する最新モデルである。過去10年間メーカーは女性の顧客を取り込む事を意識して商品を発展させてきたかどうかは分からない。女性の登録者が増えたのは偶発的な結果だったのかも知れない。あるいは以前は極端に女性の登録者が少なかっただけなのかも知れない。何れにせよピックアップトラックに魅力を感じるのはもはや男性だけでは無い。ピックアップトラックは今日女性の嗜好を惹き付ける対象であると感じている。

 

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ATV

2018年04月10日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 テネシー州の郊外の商業地区で沢山目にしたのが ATV (All Terrain Vehicle) の存在である。当地ではバスフィッシングやハンティングなどのアウトドァーアクティビティが盛んで、それに伴う道具として ATV を扱う店が多数存在している。広い敷地にはCAN AM や HONDA 等の複数のメーカーと、目的と用途に合わせた多数の機種が並んでいる。ATV は広い牧場や農場等の仕事の現場でも普及し実用の道具となっているのが今日のアメリカである。ATV が普及する以前は市販の四駆やトラックを使用して対応していた仕事の需要も今では少なくなりつつあるのではないだろうか? しかし、 ATV は正式に公道を走る事が出来ないので使用場所は限定的である。それでも、クローラーやバギーの領域に浸透するアメリカ版全地形対応軽自動車である。近年、冬季のニューヨーク周辺では雪掻きに活用されているのをよく見かける。アメリカの地方や郊外ではその存在はもはや否定できない存在である。オフロードの領域や捉え方も ATV の活用によって変化しつつある現実を直視して行きたいと思っている。

 

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ALLOY + GRIT

2018年01月23日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 ALLOY + GRIT 誌が創刊してから1年が過ぎた。誌のサブタイトルは North America's Independent Land Rover Journal であり、Independent (独立系)という名詞が使われているが、それがランドローバーの祖国英国からの独立心なのか、既存のSUV やクロスオーバーなどの新型四輪駆動車との違いを強調しているのかは定かではない。古い英国製ランドローバーに対する新しい価値観(ORIGINAL) を共有伝道するランドローバー再発見的な機会を提供している媒介誌ではある。名前の ALLOY はアルミ製ボディを持つランドローバーのシリーズ系とディフェンダーを意図し、GRIT はそれらを未舗装地で使用する事を意味している。誌の構成はクラッシックランドローバーやデイフェンダーだけではなく、モダンなレンジローバーも対象となっているがモダンなレンジやスポーツだけでは誌そのものがしらけてしまうので泥と錆と油臭さのシリーズの伝統と、栄華な象徴でもある最新ランドローバーを同時に捉え現代のランドローバーの愛好家を取り組む努力をしている。アメリカではウィンテージ四駆に対するポジティブな価値観が形や数字となって表れてきている。ALLOY+GRIT 誌もその波に乗った一つの現象であるがランドクルーザーよりも少数派であるクラッシックランドローバーの愛好者が支える誌が今後どの様に道を開いて発展するのかに今後も注目して行きたいと思う。

 

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ディフェンダーはヨンマルに続く。

2017年12月18日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 ランドローバーディフェンダーの生産が終了してから2年を迎えようとしている。現在も英国のランドローバーの月刊誌の中心はディフェンダーである事から生産終了後もデフェンダーの人気は衰える事なく継続している。写真は LANDROVER MONTHLY 誌が発行した最新の別冊誌 DEFENDER WORKSHOP 。表紙の写真が伝えている事の意味はディフェンダー はつつけるクルマですよ、という事だ。ディフェンダーの生産が終了してから新しいディフェンダーが出るのこうのの混沌とした期間があった。そして今、ディフェンダーには行くべき道が見えて来た様である。それはランクル40が辿っている道をディフェンダーも行くという事だ。嘗て SOR のマープスペクター氏が古いランドクルーザーに対してこう語っていた。メーカーによって支えられなくてもファンによって支えられて生きて行く希少な車。つまり途切れる事のないエンスー達によって消滅する事の無い存在であるという事だ。ランクル40に続け!、それが今後のデイフェンダーの行くべき運命なのである。

 

 

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