ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

ミディアム ブラックカフィー プリーズ!

2016年10月08日 | ロクマル日記

 夏が終わり季節の変わり目を感じるのは日照時間が短くなったからだ、当然日の出も遅い。朝6時過ぎ、空には星がまだ散らばっており、オリオン座はまだ上空から僕らを眺めている。東の空にはこれから朝焼けのオレンジに空が染まろうとする気配を感じ、オレンジと黒が混ざった見事な紺色である。ランドクルーザーのドアを開けて座り込みイグニッションを回す。キュルキュルキュル…ブオーン!2Fエンジンが調子良く眠りから目覚める。横の歩道を近所の住人がゆっくりと犬の散歩で通り過ぎようとする、視線が合うと顔と手で挨拶を交わす。ヘッドランプを点灯してギヤを1速に入れて路肩から出ようとしてバックミラーを覗くと後方ににヘッドライトの明かりが見えてそれが近付いて来ている。黒いレクサスのセダンが静かにランドクルーザーの横を通り過ぎテールランプの赤い光を残して走り去って行った。もう一度バックミラーを確認しアクセルを踏み込む…今日もここから一日が始まる。

 5分程走った所にマクドナルドがある。ドライブスルーのレインに入って前の車の後ろに付く。オーダーの順番が廻ってくると、グッモーニングハウワュー、ミディアム ブラックカフィー プリーズ! コーヒーを受け取って走り出す。運転席の窓は全開したままだ。FMラヂオからは朝の静寂な空気には不似合いな最近のヒット曲が流れている、我に返ってラヂオのスイッチを切る。

 

 途中、空が徐々に明るくなり東側の空には橙色の朝焼けがせまる。今日は晴れだね、仕事でつぶすには勿体ない一日だな。などと思いながら走る。ランドクルーザーは色が染まりかけた広葉樹の森の中の道を飛ばす。先ほど買ってセンターコンソールのホールダーに収まっているブラックコーヒーはまだ暑くて口を付ける気にならない。眩しいヘッドライトを発しながら前方から対向車がやってきてはすれ違っていく。...目先にある信号機が黄色から赤に変わった。信号で止まると動時に腕時計を観て時間を確認する(我がロクマルには時計無)。暑いコーヒーを一口すすろうとカップを片手で持ち上げて両手で持ってふたを開けて口を付けてすすったと同時に信号はグリーンに変わった。コーヒーを置いて走り出す。森を抜けて街に入る。街の交差点ではハンドルを大きく切って幾つかのコーナーを曲がり、一部工事中の粗い道をガタガタと音を立てながら走る。キンとかパチとか跳ねた小石が下回りの金属に当たる音がする。最後のコーナーを曲がってオフィスの駐車場に入り所定の場所にランクルを停めパーキングブレーキを引いてライトをオフに。車内にはコーヒーの香りが漂っている。ふたの隙間からこぼれたコーヒーがカップを包んでいたペーパーナプキンに染込んでいる。キーを抜いてランクルから降りドアを開けたまま、明るくなった空を眺めながらコーヒーのふたをはずしてブラックコーヒーに口を付ける。今日はこれからコネチカット州まで出かける。

今日もいい日になりそうだ...。

 

コメント (2)
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