寒いニューヨークを出てから3週間。今年も仕事でアメリカの南部と呼ばれるテネシー州のメンフィスからミシシッピー州一帯を駈けずり廻っています。メンフィスはテネシー州の南西の端に位置した中都市。街に隣接したミシシッピー河の西側はアーカンソー州、街の中心から20程車で南下すると直ぐにミシシッピー州に入ります。このメンフィスの街から南の広大な地域を人々は DEEP SOUTH (アメリカ南部)と呼びます。また保守的なキリスト教のプロテスタントが多い事から BIBLE BELT (聖書地帯)とも呼ばれる地域の一部です。アメリカ南部(ミシシッピー周辺)は日本人にとっては捕らえにくい地域かもしれません。肥沃な広大な土地、湿度、綿、人種差別、貧困、南部料理など幾つかのキーワードがエリアを表現します。そして、今世紀になって更に新しいキーワードがこの広大なエリアに追加されました。それは自動車産業というキーワードです。一足早い春の訪れを肌で感じ、新しい緑葉が茂るインターステート55号線をクルーズすると、明るい太陽の下を次々と新車の日本ブランドのアメ車が輝きながら我々を追い越して行く。そんな光景が今のDEEP SOUTH の象徴なのかも知れないと感じた。
明日、ニューヨーク(寒い所)に帰ります。