ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

コーナーの向こうは春

2020年02月29日 | ロクマル日記

 寒い寒気に覆われているが、冬が終わり春がやってこようとしている。早朝に仕事に出かける時に数ヶ月前まではなかった朝の明るさを感じる時にそう思う。最近はコロナウイルスの先行き不明な話題がニュースを占め、ニューヨークの空気の中にも春を迎える清々しさや嬉しさに混ざって不安や恐怖の負の感情が立ち込めており、ウィルスは既にここまでやって来ているという払拭しがたい心境を感じている。東の丘から真っ赤な太陽(コロナ)が昇ってくる。ウィルス感染の予防には空気の循環が大事だと聞く、寒いながらも運転席の窓をを大きく、後ろの窓は5センチ程開けて朝の空気を室内に流す。室内をランクルの新鮮な排気ガスの匂いと共に寒気が流れる。

 

 また一つ冬を越える時にランクルはまた一つ逞しくなる様な気がする。それは人々の期待に反して古いランクルが寿命を延ばし続けるからである。歳月と共に古く錆びた実用的なランクルはレジェンドとなる。窓を開けて走っていると信号で止まった時に隣の車からよく声を掛けられる。そういった機会の経験を重ねる事もランクルを駆る事の楽しさである。最近僕は意図的ではなく間接的ではあるが、ランクルを使い続ける事によってトヨタランドクルーザーの宣伝をやっているんじゃないかと思えてならない。ランクルの信頼性を語る時に50万キロ以上走破したランクルが今日も冬のニューヨークの街をさまよっている現実を見ると頷けるのである。実感として冬のニューヨークでの古いランクルの使用はその都度奇跡である。毎回ハラハラドキドキする刺激がある。それがいいのだと思っている。

 

 

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