対岸の丘、ニュージャージー州から眺めるニューヨークマンハッタンのダウンタウン、高くそびえているのが昔ワールドトレードセンターがあった敷地に立つフリーダムタワー。
ニューヨークは現在非常事態である。商店街が閉まり街から人が消え街の雰囲気は休日の早朝の様に静まりかえっている。アメリカは現在コロナバイルスの感染者数が世界一となり、その震源地がここニューヨークの街中である。市内は活気はないが日中はジョギングをする人や犬を散歩させる人をちらほら見かける。今日の空気は20年程前の大災害911の直後を思わせる。朝の開店時のスーパーマーケットの前には行列が出来る。棚から米やパン、水やペーパー類が姿を消した。食料の在庫が少なくなっているのか、店の棚には空棚が目立っている所もある。しかし、それでも食べ物は供給されている様子でエッセンシャルと呼ばれる流通業は機能している。
このコロナバイルスは恐怖そのものである。恐怖心というのは何時自分が感染するかという事だけではない。その恐怖の正体は街の空気にある。ヨーロッパのどこかの首相がコロナバイルスの感染防止活動を戦争下だと表現したが、その通りである。戦争が始まっていたのだ、トランプ政権はアメリカは生物兵器によって攻撃を受けているという理解をし、それに対する防衛を行っている最中だと理解している。バイルスに対するアメリカ政府の対応が早いのは危機に対してのシュミレーションの型が既に出来ていたからである。今はまだ防衛が最大の課題であるが、この状況が続くと次には必ず大不況がやってくる。会社が倒産し失業者が増え経済成長はネガティブとなる。問題は人々の感情心である。苦悩や失望からコロナを恨み、コロナの発生地中共に対してネガテブな感情を抱く事は避けられない。しかも、中国はウィルスの発生をアメリカのせいにする発言を続けているので火に油を注いだ状況となっている。
本日午後のニューヨークマンハッタンの5番街の光景。信じられない程に人がいない。この静けさ、寂しさ、活気の無さも恐怖の正体である。