あけましておめでとうございます。
1976年にイタリヤはミラノのグエルチョティ兄弟が運営するカロッェリア(自転車工房)において手作りで製作された鉄製ロードレーサーのフレームをカリフォルニア州のロサンゼルスから入手しました。ミラノで製作されたこのフレームはアメリカに輸出され、車体に貼られたステッカーからロサンゼルスのビバリーヒルズで当時登録され使用されていた。このフレームの外観を眺めてみると、傷や汚れや劣化、小さな錆はあるものの、手作りのクラフト感があり温もりを感じる、フレームの穴を覗くと、製作された当時のブロンズメタリック塗装の甘い香りが漂っている。
今年も体力を維持する為に自転車トレーニングを継続してゆく。トレーニングにかかる時間は3時間から4時間程の時間だが、途中でカフェに立ち寄ってダブルエスプレッソを愉しむ。コーヒーを飲む為に力いっぱい走る、そして、再び力いっぱい走って帰って来る。そんな行動様式をカフェレーサーと呼んでいる。
自転車のフレームは手に入れたが部品の収集や工具等の課題は蓄積している、完成までには時間がかかる事は覚悟のうえだが、そのプロセスを愉しむ事も有りだと思う。カフェの駐輪場に高価なカーボンロードバイクが並ぶ中、ちんちくりんなビンテージロードレーサーが放つオーラが人々との繋がりのきっかけになればしめたものである。