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左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(7)ギター講師の意見-週刊ヒッキイ第629号

2022-11-06 | 左利き
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第629号 別冊編集後記

第629号(No.629) 2022/11/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(7)ギター講師の意見 」


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  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第629号(No.629) 2022/11/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(7)ギター講師の意見 」
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 今回も、ネットのサイトにあったご意見を紹介します。

 右利きの方のご意見なのですが、
 私と同じ考えで、私の納得のいくご意見でした。 

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 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界 (7)
  ◆ ギター講師の意見 ◆
   ~ 「左利きの生徒さんには左用のギターを勧めます」 ~  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●「左利きの生徒さんには左用のギターを勧めます」

「Quora」の

左利きで生きるのってどうですか?
良かったこと、悪かったことなどありますか?
https://jp.quora.com/hidarikiki-de-iki-ru-no-tte-dou-desu-ka-ryou-ka-tsu-ta-koto-aku-ka-tsu-ta-koto-nado-arima-suka

の中のご意見で、
ギター講師、小林 健悟さんの
左利きの人には左用のギターを勧める、という内容です。

--
小林 健悟 (Kengo Kobayashi)
ギター講師、WEBライター

私自身は右利きですが、左利きの生徒さんには左用のギターを勧めます。

そんなもんゼロから始めるんだったら右でも左でも一緒やろ、
なーんて皆さんおっしゃるんですよ。
左用のギターは選択の幅が狭くて、楽器選びに苦労しますからね。

ところがですよ、右利きならば、ギターは右手で弦をハジきます。
強弱、タイミング、音色を操作するのが右手です。
コレはぜーったい利き手でなければなりません。
だから、左の人は左用のギターを持たなければなりません。

しかもですよ、左利きのギタリストと言ったら、

ジミ・ヘンドリクス
ポール・マッカートニー
カート・コバーン
めっちゃくちゃカッコイイじゃないですか。
逆に、右利きのギタリストは?なんて訊かれませんからね。
ギターでは左利きは武器なんです。
--


(画像:左利き用と右利き用の違い それぞれフェンダー・ストラトキャスター、ギブソン・レスポール――「エレキギター博士/左利き用(レフティ)エレキギターについて」https://guitar-hakase.com/lefty/より無断拝借)


 ●「ぜーったい利き手でなければなりません」

どうでしょうか?

ズバリ、要点をついていらっしゃいます。

俗によく言われる
《ゼロから始めるんだったら右でも左でも一緒やろ》論を
一発で叩きのめしています。


 《右利きならば、ギターは右手で弦をハジきます。
  強弱、タイミング、音色を操作するのが右手です。
  コレはぜーったい利き手でなければなりません。》

利き手の性質を十分理解した上のご発言です。

こんな当たり前のことをこうして説明しなければ理解できない人が多い、
というのが、私には不思議でなりません。


何も考えることなく自然に動くのが「利き手・利き側」というものです。

特に音楽――楽器演奏は、心を表現することでもあります。
そこで私の持論の登場です。

「利き手は心につながっている」

心の表現である楽器演奏は、当然利き手で為されるべきです。

ギターのような弦楽器は、弦を弾くことで演奏となります。
そのとき、「心」の演奏は「利き手」で為されるべきなのです。
それ以外にはないのです。

その証拠に、右利きの人はみな右手で演奏しているではありませんか。

ですから、左利きの人は、どんな理由があったとしても、
まずは――基本は、「利き手」である「左手」で弾くべきです。


 ●人それぞれ自分に合った楽器を

初めてやることだから、利き手でなくても同じというのなら、
どうして右利きの人は右手で弾いているのでしょう?

「右用しかないから」という理由は、原初に戻って考えれば、
通用しません。

大昔、楽器というものを人間が初めて作った時点では、
右用も左用もなかったのではないでしょうか。

人それぞれ自分に合った楽器を自作して
かき鳴らしていたのではないでしょうか。

右利きの人は右手で弾きやすいものを。
左利きの人は左手で弾きやすいものを。

楽器が進化してより複雑なものになるにつれ、
それぞれ専門の作り手によって製作されるようになり、
より多数の人に利用される、
需要の多いであろう右用が製品の大半を占めるようになり、
今度は逆に、右用に製作された楽器が、
新規に始める人の演奏を規定するようになり、
今のような状況を作り出したのでしょう。


というわけで、ギター講師、小林 健悟さんの結論は、
当然のごとく、

 《だから、左の人は左用のギターを持たなければなりません。》

ということですね。

私はこのご意見に諸手を挙げて賛成です。


 ●左利きの人は左用を

実際に多くの左利きの人が左用を求め、演奏しています。
小林さんも挙げておられるような人たちが。

そして、左用ギターの専門店として有名なお店もあります。


 レフティ(左利き)ギター、
 アコーディオン、ハーモニカなら谷口楽器へ!
https://taniguchi-gakki.jp/


確かに現状では、まだまだ左用の種類は少ないのかもしれません。
しかし、上に書いた「真理」が徐々に知られるようになれば、
もっと需要も増え、
結果として製品も豊富になってくるのではないでしょうか。

使う人が増えるのが、一番の「変化」につながります。


「Yahoo!知恵袋」にも

kei********さん 2009/11/18 15:35
「私は左利きなんですが、
 右利き用のギターで上手くなりたいと思っています。
 利き手と同じように上達することは可能なんでしょうか?…」

という質問があります。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1433114104

ベストアンサーに選ばれている回答は、

--
hrs********さん 2009/11/18 16:03

利き手の度合いにもよりますね。
初心者とは言え、楽器が初心者なだけで、
今までの人生、そしてこれからの日常生活でも
右手と左手の差は開いていきます。
完全に左利きであれば左利きギターで続ける方が良いです。
というのは、
ピッキングは繊細な作業に向いている手で行う方が効率的だからです。

ただし、すでに体験している通り、左利きギターは玉数が少ないです。
気に入った音やルックスのものがなかなか見つからない、あっても割高、
というのはレフティの悩みです。
それを考慮すると、
お箸や字を書くのが右手でも出来る両利きに近い左利きなのであれば、
早いううちに右利きギターにするのも手です。

(以下、略)
--

この方の助言にもあるように、
ふだん、書字や箸使いなど右手を使って生活していて、
右手も十分使える「隠れ左利き」、
もしくは私が「中間の人」と呼ぶような、
右利きの要素と左利きの要素が混在している、偏りの少ない人なら、
右手チャレンジするのも自然でしょう。

しかし、そうでないのなら、左利きの度合いが強く、
日常左利きで通している方は、圧倒的に左手が優勢でしょうから、
最初から左用を使うのが一番でしょう。

利き手とそうでない方の手(非利き手)には、
それぞれ役割があるのです。
それを間違うと、ぎこちない動作になり、
「不器用な人」という烙印を押されることになります。


利き手や左利きに関する理解が一般の人のあいだに進んでゆき、
「左利きの人なら左用を使おう」という認識が常識となり、
左利き演奏のお仲間が増えてゆけば、
状況は、いずれもっとよい方向に展開してゆくと思います。

実際に左手用ハサミなどは、かなり状況が変わりました。
まだまだ一般用に関しては十分ではありませんが、
子供用のハサミに関しては、価格面も同価格になっていますし、
種類も増え、少しずつ改善されています。

楽器の世界も理解が進めば、改善されてゆくはずです。

 
 ●左利き用ピアノを演奏している左利きピアニスト

最後に、あえて書いてしまいますが、

先の知恵袋の回答に

 「左利き用に左右をひっくり返したピアノで弾く
  ピアニストがいるかっ!」

と書いている人がいましたが、
第2回目で紹介しましたように、実際に存在します。

第616号(No.616) 2022/4/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(2)演奏時の腕の移動方向」

左利きピアニストで、自分で左利き用ピアノを作り演奏している
クリストファー・シード(Christopher Seed)さんがそうです。



Left-Handed Piano
https://youtu.be/uIgO4LqvU-0

The Left Handed Piano
https://youtu.be/v8wCS4d02TU


楽器で不便を感じている左利きの人は、
想像している以上に多いのですよ。

探せば、仲間はそばにいます。

 ・・・

というところで、今回はこの辺で。

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 「★600号までの道のり」は、お休みです。

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本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(7)ギター講師の意見 」と題して、今回も全紹介です。

利き手とそうでない方の手(非利き手)の役割分担については、また次回にも説明しようと思います。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(7)ギター講師の意見-週刊ヒッキイ第629号
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