―第304号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2021(令和3)年10月15日号(No.304)
「私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?」
------------------------------------------------------------------
◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
------------------------------------------------------------------
2021(令和3)年10月15日号(No.304)
「私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
久しぶりに今回の「私の読書論」は、「読書論」を取り上げましょう。
「読書論」こと、「本の読み方」についてです。
榊原英資(さかきばら・えいすけ)さんの『見る読書』を読みながら、
本の読み方について考えてみましょう。
*参照:
榊原英資『見る読書』KKベストセラーズ ベスト新書 2018/7/7
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆ <見る>だけなら何冊でも手を出せる ◆
私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?
―― もっとも正しい本の読み方=とにかく全部読む ――
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●本を「見る」とは「読む」こと
《藤原俊成の見解――「源氏見ざる歌詠みは遺恨のことなり」(略)
「源氏見ざる」の「見る」は「読む」。
ただし人まえで声にだしてよむのではなく、
声にださず、ひとりで目で読む(黙読)という含みがある。》
津野海太郎(つの・かいたろう)『読書と日本人』岩波新書
2016/10/21 p.36
(以下略)
●「よんだ」と「みた」
梅棹忠夫『知的生産の技術』岩波新書 1969/7/21
の中で、梅棹さんは「6 読書」の章で、こう書いています。
《はじめからおわりまでよんだ本についてだけ、
わたしは「よんだ」という語をつかうことを自分にゆるすのである。
一部分だけよんだ場合には、「よんだ」とはいわない。
そういうときには、わたしはその本を「みた」ということにしている。
そして、あたりまえのことだが、「みた」だけの本については、
批評をつつしむ。》p.102
梅棹さんは、読書法として、
《まず、本というものは、はじめからおわりまでよむものである。
(略)とにかくよみだしたら最後までよむというのは、
うまい読書法の一つである。》pp.100-101
といい、
《読者というものは、本をよむにあたっては、
著者が何をいおうとしているのかを
理解しようとつとめなければならない。
つまり、著者の身になってよむのである。
その第一歩が、「はじめからおわりまでよむ」
というよみかたであると、わたしはかんがえる。》p.101
娯楽としての読書は別にして、
《著者の思想を正確に理解するというのは、
読書の最大目的の一つであろう。》
といい、
《内容の正確な理解のためには、
とにかく全部よむことが必要である。》p.101
そして、
《半分よんだだけとか、ひろいよみとかは、本のよみかたとしては、
ひじょうに[へた](傍点)なよみかたである。(略)
「ななめよみ」で十分理解したという人もあるが、
あまり信用しないほうがいい。
すくなくとも、きわめて危険で非能率的なよみかたであろう。》
pp.101-102
といいます。
梅棹忠夫は、全巻通読(完読)したとき、初めて「よんだ」といい、
「ひろいよみ」や「ななめよみ」という
「部分読み」や「飛ばし読み」は、全編を読んだわけではないので、
単に「みた」と表現する、というわけです。
さて、ここまでを前置きとして理解した上で、次にいきましょう。
●榊原英資『見る読書』の「見る」という行為
榊原英資さんは『見る読書』の「はじめに」の中で、
《私は、「本は読まずに見る」という、
人とはちょっと変わった読書法を、
自分なりに身につけてきたように思います。》p.7
といいます。
もちろんこれは、小説の読み方ではなく、世界を理解し、
現実の世を生き抜くための情報を得る方便としての、
勉強のための読書法です。
多くの情報を短時間に取得するための取捨選択の読書法、
といえるでしょう。
ですから、
《それなりに読書を重ねてきた熟年層や高齢層の人たち。
ビジネスの必要から読書することが多い働き盛りの人たち。
レポートや卒論を書くために読書を求められる学生たち。
定年で“第二の人生”を迎え、
読書で新しい世界を広げようと思う人たち。》p.7
こういう人たちを対象にした著作です。
これなら、「本は見るもの」という表現も容認できるところでしょう。
いかに要領よく情報を摘出し、ものにするか、
というイージーな便宜的な読書法であり、
梅棹さん流の本格的な読書法ではありません。
ただただ、《自分の頭や心だけに頼れ、という簡単な方法》だ
といいます。
付箋もノートも不要、面倒なことは何一つない読書法だと。
●本というものは「見る」ものだ
「第1章「さわり」を読む」に、
《本は「読む」ものではない。本というものは「見る」ものだ。》
p.19
と書いています。
もちろん(梅棹さん流の)本格的な読書を否定するものではない、
と明言されています。
その辺はちゃんと理解の上での発言です。
簡単に結論を先にいってしまいますと、
《「見る」にせよ「読む」にせよ、さまざまなジャンルの本、
それも数多くの本に目を通すことは非常に大事なことだ、
と私は考えていいます。》p.60
ということになります。
で、数多く目を通すとなりますと、とりあえず今関心のある、
あるいは今読む必要のある事柄についてのみ摂取する、
というやり方(部分読みや拾い読み)が一番効率的だということです。
そこで著者のやり方が説明されます。
●本のさわり(エッセンス)をつかむ
(以下略)
●ある程度の読書経験を積んだ時間のない人向け読書法
●知らないことは知らないと答える
●読書の土台を作る時期の読書
●何年もトータルでは熟読したことになる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★創刊300号への道のり(5 )-2012(平成24)年-
73
2012(平成24)年1月15日号(No.73)-120115-
私の読書論-29-初心者のための読書の仕方を考える(11)
最初の一冊の選び方(8) 本選び(選書)の方法 III 書名~
74
2012(平成24)年1月31日号(No.74)-120131-最良の処世訓『イソップ寓話』
75
2012(平成24)年2月15日号(No.75)-120215-
私の読書論-30-初心者のための読書の仕方を考える(12)
最初の一冊の選び方(9) 本選び(選書)の方法 IV 直接法(1)
76
2012(平成24)年2月29日号(No.76)-120229-
ギリシア悲劇:"ギリシャ悲劇の創造者"アイスキュロス
77
2012(平成24)年3月15日号(No.77)-120315-
私の読書論-31-初心者のための読書の仕方を考える(13)
最初の一冊の選び方(10) 本選び(選書)の方法 IV 直接法(2)書名
78
2012(平成24)年3月31日号(No.78)-120331-ギリシア悲劇:
"ギリシャ悲劇の代表作"ソポクレス「オイディプス王」
79
2012(平成24)年4月15日号(No.79)-120415-
私の読書論-32-初心者のための読書の仕方を考える(14)
最初の一冊の選び方(11) 本選び(選書)の方法 IV 直接法(3)書名【後編】
80
2012(平成24)年4月30日号(No.80)-120430-ギリシア悲劇:
エウリピデス「バッコスの信女(バッカイ)」
81
2012(平成24)年5月15日号(No.81)-120515-
私の読書論-33-初心者のための読書の仕方を考える(15)
最初の一冊の選び方(12) 本選び(選書)の方法 IV 直接法(4)著者略歴
82
2012(平成24)年5月31日号(No.82)-120531-
恋について『饗宴』プラトン
83
2012(平成24)年6月15日号(No.83)-120615-
私の読書論-34- 本選びの方法 直接法(5)目次
84
2012(平成24)年6月30日号(No.84)-120630-
笑いの原点~ギリシア喜劇:アリストパネス「女の平和」他
85
2012(平成24)年7月15日号(No.85)-120715- 私の読書論-35-
本選びの方法 直接法(6)「まえがき・あとがき・その他」
86
2012(平成24)年7月31日号(No.86)-120731-
名著・名作の“一冊”―各社<夏の文庫>フェアから
87
2012(平成24)年8月15日号(No.87)-120815-
私の読書論-36- 本は買わずに借りて読め!
88
2012(平成24)年8月31日号(No.88)-120831-
2012年岩波文庫フェアから
<名著・名作再発見! 小さな一冊をたのしもう>
89
2012(平成24)年9月15日号(No.89)-120915-
私の読書論-37- 本は買わずに借りて読め!(その2)
90
2012(平成24)年9月30日号(No.09)-120930-
我々は哲学すべきである:アリストテレス「哲学のすすめ」
91
2012(平成24)年10月15日号(No.91)-121015-
私の読書論-38- 読書の決まり(その1)
92
2012(平成24)年10月31日号(No.92)-121031-
魂の不滅~『老年について』キケロ
93
2012(平成24)年11月15日号(No.93)-121115-
私の読書論-39- 読書の決まり(その2)
94
2012(平成24)年11月30日号(No.94)-121130-
クリスマス・ストーリーをあなたに~
アガサ・クリスティー『ベツレヘムの星』から
95
2012(平成24)年12月15日号(No.95)-121215-
私の読書論-40- 読書の決まり(その3)
96
2012(平成24)年12月31日号(No.96)-121231-
愛から生ずる崇高な徳に勝る友情はない~『友情について』キケロ
・・・
月末の「古典紹介」編では、
主に古代ギリシア・ローマの作品を紹介しました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本誌では、「私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?」をお届けしています。
今回は、前半分のみ転載、公開しました。
より多くの本に接したいと思えば、「読む」より「見る」を重視するというやり方もありでしょう。
私が本屋さんで働いていたとき、届いた新刊をどこに並べるかを決めるためにしたことは、まずは、書名を見、著者名を見、どういう内容のものかを見極め、それだけでは分からないときは目次を見、内容を把握するようにしました。
もちろん短時間で次々とこなしてゆくのですから、これもけっこう読書眼の必要な作業といえます。
これは本の内容のエッセンスの理解とは、また次元は異なりますが、内容把握の一つのあり方でもあります。
・・・
榊原さん流の本のさわりをつかむという方法は、今号のバックナンバー紹介のコーナーで、「私の読書論」で書いています「本選び(選書)の方法」で、私が紹介しているものと同じです。
本をある程度読んできた人が次に読む本を選ぶときの方法は、共通したものになるということでしょう。
だからというわけではありませんが、後半部分は、非公開にしました。
人様の著作でもありますし、何でもかんでも勝手に紹介するのは、気が引けるものです。
(と、購読者集めへのうまい言い訳のつもり!?)
・・・
では、弊誌を面白いと思われた方は、購読のお申し込みを!
*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』
『レフティやすおのお茶でっせ』
〈メルマガ「楽しい読書」〉カテゴリ
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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?-楽しい読書304号
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2021(令和3)年10月15日号(No.304)
「私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?」
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2021(令和3)年10月15日号(No.304)
「私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?」
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久しぶりに今回の「私の読書論」は、「読書論」を取り上げましょう。
「読書論」こと、「本の読み方」についてです。
榊原英資(さかきばら・えいすけ)さんの『見る読書』を読みながら、
本の読み方について考えてみましょう。
*参照:
榊原英資『見る読書』KKベストセラーズ ベスト新書 2018/7/7
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◆ <見る>だけなら何冊でも手を出せる ◆
私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?
―― もっとも正しい本の読み方=とにかく全部読む ――
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●本を「見る」とは「読む」こと
《藤原俊成の見解――「源氏見ざる歌詠みは遺恨のことなり」(略)
「源氏見ざる」の「見る」は「読む」。
ただし人まえで声にだしてよむのではなく、
声にださず、ひとりで目で読む(黙読)という含みがある。》
津野海太郎(つの・かいたろう)『読書と日本人』岩波新書
2016/10/21 p.36
(以下略)
●「よんだ」と「みた」
梅棹忠夫『知的生産の技術』岩波新書 1969/7/21
の中で、梅棹さんは「6 読書」の章で、こう書いています。
《はじめからおわりまでよんだ本についてだけ、
わたしは「よんだ」という語をつかうことを自分にゆるすのである。
一部分だけよんだ場合には、「よんだ」とはいわない。
そういうときには、わたしはその本を「みた」ということにしている。
そして、あたりまえのことだが、「みた」だけの本については、
批評をつつしむ。》p.102
梅棹さんは、読書法として、
《まず、本というものは、はじめからおわりまでよむものである。
(略)とにかくよみだしたら最後までよむというのは、
うまい読書法の一つである。》pp.100-101
といい、
《読者というものは、本をよむにあたっては、
著者が何をいおうとしているのかを
理解しようとつとめなければならない。
つまり、著者の身になってよむのである。
その第一歩が、「はじめからおわりまでよむ」
というよみかたであると、わたしはかんがえる。》p.101
娯楽としての読書は別にして、
《著者の思想を正確に理解するというのは、
読書の最大目的の一つであろう。》
といい、
《内容の正確な理解のためには、
とにかく全部よむことが必要である。》p.101
そして、
《半分よんだだけとか、ひろいよみとかは、本のよみかたとしては、
ひじょうに[へた](傍点)なよみかたである。(略)
「ななめよみ」で十分理解したという人もあるが、
あまり信用しないほうがいい。
すくなくとも、きわめて危険で非能率的なよみかたであろう。》
pp.101-102
といいます。
梅棹忠夫は、全巻通読(完読)したとき、初めて「よんだ」といい、
「ひろいよみ」や「ななめよみ」という
「部分読み」や「飛ばし読み」は、全編を読んだわけではないので、
単に「みた」と表現する、というわけです。
さて、ここまでを前置きとして理解した上で、次にいきましょう。
●榊原英資『見る読書』の「見る」という行為
榊原英資さんは『見る読書』の「はじめに」の中で、
《私は、「本は読まずに見る」という、
人とはちょっと変わった読書法を、
自分なりに身につけてきたように思います。》p.7
といいます。
もちろんこれは、小説の読み方ではなく、世界を理解し、
現実の世を生き抜くための情報を得る方便としての、
勉強のための読書法です。
多くの情報を短時間に取得するための取捨選択の読書法、
といえるでしょう。
ですから、
《それなりに読書を重ねてきた熟年層や高齢層の人たち。
ビジネスの必要から読書することが多い働き盛りの人たち。
レポートや卒論を書くために読書を求められる学生たち。
定年で“第二の人生”を迎え、
読書で新しい世界を広げようと思う人たち。》p.7
こういう人たちを対象にした著作です。
これなら、「本は見るもの」という表現も容認できるところでしょう。
いかに要領よく情報を摘出し、ものにするか、
というイージーな便宜的な読書法であり、
梅棹さん流の本格的な読書法ではありません。
ただただ、《自分の頭や心だけに頼れ、という簡単な方法》だ
といいます。
付箋もノートも不要、面倒なことは何一つない読書法だと。
●本というものは「見る」ものだ
「第1章「さわり」を読む」に、
《本は「読む」ものではない。本というものは「見る」ものだ。》
p.19
と書いています。
もちろん(梅棹さん流の)本格的な読書を否定するものではない、
と明言されています。
その辺はちゃんと理解の上での発言です。
簡単に結論を先にいってしまいますと、
《「見る」にせよ「読む」にせよ、さまざまなジャンルの本、
それも数多くの本に目を通すことは非常に大事なことだ、
と私は考えていいます。》p.60
ということになります。
で、数多く目を通すとなりますと、とりあえず今関心のある、
あるいは今読む必要のある事柄についてのみ摂取する、
というやり方(部分読みや拾い読み)が一番効率的だということです。
そこで著者のやり方が説明されます。
●本のさわり(エッセンス)をつかむ
(以下略)
●ある程度の読書経験を積んだ時間のない人向け読書法
●知らないことは知らないと答える
●読書の土台を作る時期の読書
●何年もトータルでは熟読したことになる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★創刊300号への道のり(5 )-2012(平成24)年-
73
2012(平成24)年1月15日号(No.73)-120115-
私の読書論-29-初心者のための読書の仕方を考える(11)
最初の一冊の選び方(8) 本選び(選書)の方法 III 書名~
74
2012(平成24)年1月31日号(No.74)-120131-最良の処世訓『イソップ寓話』
75
2012(平成24)年2月15日号(No.75)-120215-
私の読書論-30-初心者のための読書の仕方を考える(12)
最初の一冊の選び方(9) 本選び(選書)の方法 IV 直接法(1)
76
2012(平成24)年2月29日号(No.76)-120229-
ギリシア悲劇:"ギリシャ悲劇の創造者"アイスキュロス
77
2012(平成24)年3月15日号(No.77)-120315-
私の読書論-31-初心者のための読書の仕方を考える(13)
最初の一冊の選び方(10) 本選び(選書)の方法 IV 直接法(2)書名
78
2012(平成24)年3月31日号(No.78)-120331-ギリシア悲劇:
"ギリシャ悲劇の代表作"ソポクレス「オイディプス王」
79
2012(平成24)年4月15日号(No.79)-120415-
私の読書論-32-初心者のための読書の仕方を考える(14)
最初の一冊の選び方(11) 本選び(選書)の方法 IV 直接法(3)書名【後編】
80
2012(平成24)年4月30日号(No.80)-120430-ギリシア悲劇:
エウリピデス「バッコスの信女(バッカイ)」
81
2012(平成24)年5月15日号(No.81)-120515-
私の読書論-33-初心者のための読書の仕方を考える(15)
最初の一冊の選び方(12) 本選び(選書)の方法 IV 直接法(4)著者略歴
82
2012(平成24)年5月31日号(No.82)-120531-
恋について『饗宴』プラトン
83
2012(平成24)年6月15日号(No.83)-120615-
私の読書論-34- 本選びの方法 直接法(5)目次
84
2012(平成24)年6月30日号(No.84)-120630-
笑いの原点~ギリシア喜劇:アリストパネス「女の平和」他
85
2012(平成24)年7月15日号(No.85)-120715- 私の読書論-35-
本選びの方法 直接法(6)「まえがき・あとがき・その他」
86
2012(平成24)年7月31日号(No.86)-120731-
名著・名作の“一冊”―各社<夏の文庫>フェアから
87
2012(平成24)年8月15日号(No.87)-120815-
私の読書論-36- 本は買わずに借りて読め!
88
2012(平成24)年8月31日号(No.88)-120831-
2012年岩波文庫フェアから
<名著・名作再発見! 小さな一冊をたのしもう>
89
2012(平成24)年9月15日号(No.89)-120915-
私の読書論-37- 本は買わずに借りて読め!(その2)
90
2012(平成24)年9月30日号(No.09)-120930-
我々は哲学すべきである:アリストテレス「哲学のすすめ」
91
2012(平成24)年10月15日号(No.91)-121015-
私の読書論-38- 読書の決まり(その1)
92
2012(平成24)年10月31日号(No.92)-121031-
魂の不滅~『老年について』キケロ
93
2012(平成24)年11月15日号(No.93)-121115-
私の読書論-39- 読書の決まり(その2)
94
2012(平成24)年11月30日号(No.94)-121130-
クリスマス・ストーリーをあなたに~
アガサ・クリスティー『ベツレヘムの星』から
95
2012(平成24)年12月15日号(No.95)-121215-
私の読書論-40- 読書の決まり(その3)
96
2012(平成24)年12月31日号(No.96)-121231-
愛から生ずる崇高な徳に勝る友情はない~『友情について』キケロ
・・・
月末の「古典紹介」編では、
主に古代ギリシア・ローマの作品を紹介しました。
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本誌では、「私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?」をお届けしています。
今回は、前半分のみ転載、公開しました。
より多くの本に接したいと思えば、「読む」より「見る」を重視するというやり方もありでしょう。
私が本屋さんで働いていたとき、届いた新刊をどこに並べるかを決めるためにしたことは、まずは、書名を見、著者名を見、どういう内容のものかを見極め、それだけでは分からないときは目次を見、内容を把握するようにしました。
もちろん短時間で次々とこなしてゆくのですから、これもけっこう読書眼の必要な作業といえます。
これは本の内容のエッセンスの理解とは、また次元は異なりますが、内容把握の一つのあり方でもあります。
・・・
榊原さん流の本のさわりをつかむという方法は、今号のバックナンバー紹介のコーナーで、「私の読書論」で書いています「本選び(選書)の方法」で、私が紹介しているものと同じです。
本をある程度読んできた人が次に読む本を選ぶときの方法は、共通したものになるということでしょう。
だからというわけではありませんが、後半部分は、非公開にしました。
人様の著作でもありますし、何でもかんでも勝手に紹介するのは、気が引けるものです。
(と、購読者集めへのうまい言い訳のつもり!?)
・・・
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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?-楽しい読書304号