「ライアーのおくりもの」を制作したときの話のつづきです・・・
とあるシンガーさん(濱田真美さん)と知り合いになって
まったくどういうふうにアクセスしたらよいのか
見当もつかなかった「CD制作」がぐっと近くにやってきました。
自分のCD、ライアーのCDを作りたいっ!
アツい想いとともに鼻息荒く
レコーディングを開始したのはいいのですが・・・
録音したものを実際に自分の耳で聞いてみると。。。
が=ん!!!
あまりにも稚拙きわまりない演奏。
ライアーはとっても繊細が楽器なので
微妙なタッチの違いで全然違う響きになってしまう。
ライアー特有のやわらかい、やさしい響きを録音で出すことの難しさ。
おまけに・・・
「録音」という異空間のプレッシャーの中で
ノーミスで弾くことの難しさときたら。
何度かNGを繰り返し、もういい加減意識が朦朧としてきた中で
「なんとか、このテイクは完走しそうだ!」という
ほんの一筋の邪念が入ったとたんに
「あ~~~~~っ!」
あと残り2小節!というところで痛恨のミスっ!
また取り直し・・・
録音を4曲終えた段階で、
自分自身が生み出した「音色」を何度も聴きながら
・・・ふかく・・・落ち込みました・・・
もうこれ以上この稚拙な演奏の録音を
続けることはできない・・・
このままでは商品化できる作品はできない・・・
・・・という決断を下しました。
「あのぉ・・・
急に忙しくなったので、CD録音はしばらく延期します・・・」
全然忙しくもないのに、録音をお願いしていたシンガーさんのご主人に
苦し紛れのエクスキュース。
ぐっと近くにやってきたはずのCD制作・・・
その夢のCD制作は
またまた遠くへと消え去っていったように感じました。
しか~し。。。
その10ヶ月後、私はまたまた猛然と奮起したのですっ!
(つづく・・・・)