旅してマドモアゼル

Heart of Yogaを人生のコンパスに
ときどき旅、いつでも変わらぬジャニーズ愛

『天使と悪魔』

2009-06-24 | 観たものレビュー
上司から原作をお借りしてGWに一気読みしてから、約1ヶ月後

やっと観てきました『天使と悪魔』

原作の持つスピード感を損なうことなく、ストーリー上重要な謎解きの要素を欠かすことなく、映画として完成された作品になってました。
緊張感と疾走感に溢れた展開に、答えと結末を知ってる私でさえ、ドキドキワクワクさせられる映画になってました。

うん、面白い




でーもー

この作品を『ダ・ヴィンチ・コード』よりも最高傑作としている大切な要素が完全にカットされてるのが不満だったなあ

最初の犠牲者がヴィットリアの父親(といっても血の繋がりのない)じゃなく、同僚になってたとか
ヴァチカンの登場人物の設定がかなり変わってるとか
ヴィットリアの服装がショーパンにタンクトップじゃないとか(笑)
まあ、それくらいのことはストーリーのスピード感を重視すれば、仕方ないことだと諦めつくんだけど…


ここからは若干ネタバレ入ってますので、未見の方はご注意を




大好きなユアン・マクレガー演じるカメルレンゴ
あれではストーリー上のキーパーソンであるカメルレンゴは、ただの『天使の顔をした悪魔』ですよね?
なぜ?カメルレンゴのバックボーンとなる話を全部カットしたのか?
確かに、それでもストーリー的には繋がるので問題ないといえばないんですが、やはり、カメルレンゴにおける母との、そして『父』である前法皇との関係、そこから彼と前法皇との間で、宗教と科学を巡る思想の違いが招いた悲劇…

そして最後に、カメルレンゴが自分の出生の秘密を知ったとき、信仰心の深い彼が自ら選択した悲しい結末…

運命の悪戯、という一言でまとめるには、あまりにも残酷な事実に思わず涙してしまったのですが、映画はそれがごっそり抜けてるのー

なんでー



でも

面白かったけどね

ユアンは素敵だったし






それにしても、ローマの教会や彫像があんなに不気味に見えるなんて、映像の技ってすごいよね…