旅してマドモアゼル

Heart of Yogaを人生のコンパスに
ときどき旅、いつでも変わらぬジャニーズ愛

カラヴァッジョの光と影

2016-05-20 | Music & Art
職場を出た時は、まっすぐ家に帰ろうと思ってたんだけど、中野ブロードウェイを歩いて、中野サンモールを歩いている間に

「そうだ。上野に行こう!」

という気分になりまして。
中野から上野へ。

行ってきました。
国立西洋美術館の『カラヴァッジョ展』へ。



金曜はね、夜20時まで開館してるんですよね。
そして意外と穴場な時間で人気の企画展でも空いてたりするんですよね。

うん。空いてました。
たぶん土日とは雲泥の差。

でも、思っていたよりは人がいるなぁって感じ。
人気のバッカスの前はそこそこ人だかりが出来てて、ここだけね、前列に行くのを諦めたよね。
いや。ちょーっと待てば軽く前列行けるんだけど、前の人がなかなか動かないし、北村一輝さんの解説が終わっちゃったので…
まぁ…人垣でまったく絵が見えない!ということではなかったからね。

あとはもう存分にカラヴァッジョとカラヴァジェスキ(カラヴァッジョの画法を模倣し、そして継承した同時代と次世代の画家のこと。私が大好きなルーベンスもその一人)の作品を間近で堪能!

カラヴァッジョの画風の魅力は、何よりそのリアルさ。
人物の感情を一瞬に捉えた繊細さ、描かれた表情はとても豊か。
宗教画が当時の風俗になぞらえて描かれている作品なんて、説明とタイトルがなければ、当時の一般人の日常が描かれているのかと思うほど、動きも表情もごく自然。

そして、その自然な光景に柔らかく射し込む光が舞台照明みたいに、人物や情景にドラマをつくる。
そして、光がその真逆にある陰影の深みを際立たせて、観る側の感情をざわざわさせてくれる。
光と影の対比がとても美しくて、なんかお芝居の1シーンを観ているみたいに、作品に魅入ってしまうんだなぁ。

今日行って良かったぁー


あっ

さりげなく書き流しましたが、カラヴァッジョ展のオーディオコメンタリーは北村一輝さんです。
久しぶりにオーディオコメンタリー利用したんだけど、オススメです。

カラヴァッジョ展の案内番組で、北村一輝さんがイタリアを旅してたのを見たんだけど、それ見て、カラヴァッジョってヤクザですか?!的な破天荒な生き方を知って衝撃受けたよね(^o^;)


ただね…

カラヴァッジョ本人とされる肖像画を見るとね…

ああ…

って納得しちゃうんだけどね…



暴力と逃亡の刹那的な人生を送ってきた人ならではの、劇的な光と影、なのかなとも思うし。



光輝く所だけを歩いて生きている人なんて、いるわけないもんね。



ちなみに、企画展のチケットで常設展にも入れるから、観てきたんだけど、絵画だけじゃなくて、あらためて美術館そのものにも目がいくねー

子供の頃から行ってたけど、ほんとに素敵な場所です。

今日は常設展にも人がかなりいて、やっぱり世界遺産登録の効果はすごいな、と。



行ってみようかなと思ってるなら、登録される前に、お早めに。

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