NHK教育の『
日本語なるほど塾』を見ました。
平田オリザさんの時も拝見しましたが、夜の再放送だったようです。
6月から何度か視聴していますが、放送日などは特にチェックしていませんでした。
今日もたまたま…。
本日のテーマは『
日本語はあいまいではない』。
相手に対して配慮し、ぼかした表現をすることが多いが故に『曖昧』だと捉えられる日本語は、実はそうではない…ということだったようです。
最後の数分しか見ていなかったので、本論は見損ねました。
(翌月再放送という枠があって、今回の分は9月19日(日)午前8:10~の予定…って、余りに先で忘れそう!)
ちなみに「気乗りしない誘いがあった時、どう断る?」の街頭インタビューでは、多くの人が「架空の別件を作る」とか「ちょっと…ムニャムニャ」とか、誘ってくれた相手の気分を害さないように配慮してぼやかして断り、ハッキリと「NO」と言う人は本当に少ないようです。
以下はゲストの加賀野井 秀一氏が番組最後で披露されたお話で、あるスーパーでの一コマ。
初老の女性が若い女性店員さんに「これ、
宵越しのお豆腐じゃないでしょうね?」と尋ねたそうです。
その店員さん「はい。当店は絹ごしと木綿しか置いておりません。」…と。(*_*;)
もう大笑いしちゃいました。
(反面、充填豆腐やら真空パックが主流だし保存料も入っているし、常温保存可能な豆腐まで出回っている昨今、その場で作っている昔ながらのお豆腐以外はほぼ『
宵越し』であることは確実なのでは…などとも思ったり。前日入荷分は値引きされている可能性あり?^_^;)
そして、同時に悲しくなりました。
「え~い、こちトラ江戸っ子でい!宵越しの銭は持たねいんでいっ!」なんて、全く通じない時代になってしまった訳?(^_^;)
もしかしてもうすっかり『死語』で、生き延びているのは落語ファン(時代劇ファンも?)の間でだけでしょうか?
相手への思いやり(これが日本人に「NO」を言わせない元凶?他の文化圏にない訳ではないと思うのだけれど…)=ぼかした表現で意思の疎通が出来ていたこれまでですが、文化の変遷とでも言うのでしょうか、時代の流れと言うのでしょうか…いつの世にもあったであろうことだとは思うのですが、『
以心伝心』は難しくなっていく一方でちょっぴり寂しい。
小さな規模のコミュニティ、同じような生活環境、大きな移動のない生活…そういう中ではお互いが見えやすいので以心伝心も成り立つのかも知れませんが、今やそういう時代ではないということでしょうか…。
なお、投稿してから数時間後、最初のタイトル『宵越しの豆腐』には「何が言いたいの?他の部分の方が多いぢゃん」との苦言を頂いたので(m(__)m)、『以心伝心』に変えて内容も加筆しました。