薄曇の一日。
夜には少し雨が降り、21℃ほどまで下がって涼しくなりました。

2004.8.22 18:15 @横浜市内
買い物の途中、軒先にお祭り提灯を発見!
耳を澄ますと、お囃子も聞こえてきます。
音色に誘われるようにフラフラと…ちょっと寄り道。

2004.8.22 18:17 @横浜市内
このあたりの住宅街の夏祭りらしく、初めて見たけれど結構盛大のようです。

2004.8.22 18:18 @横浜市内
本来の意味の『盆踊り』を舞っている人はごくごく僅か。
どこも似ているかも知れませんが、櫓を取り巻くのは年配の女性の姿ばかりでした。
私もそうだったように、子どもはみんな出店の方が好き…ですよね?
盆踊りの本来の姿をまざまざと目にしたのは、高校1年の時だったでしょうか。
父の郷里で迎えたお盆。
祖母が「盆踊りに行っておいで」とお小遣いを持たせてくれて出かけました。お盆ならば他にも親戚や従兄弟達が居てもおかしくないのですが、何故かワイワイと出かけた覚えはありません。
足元を懐中電灯で照らしながら、近所の学校の校門に到着。
ポツンと点いた街灯にポォ~と照らされた校庭への通路は、喧騒や高揚感とは無縁の雰囲気で、校庭に出た私は目の前の光景がにわかには信じられず、息を呑んで立ちすくんでしまいました。
校庭の真中ほどに櫓が組まれ、校庭を取り囲む木々と併せてお祭りらしくアセチレンの小さな提灯が申し訳程度に灯っています。
暗闇の中に櫓がオレンジ色に照らし出されている…と言えるほどもない、ほのかな柔らかな明かりに包まれた場所は、私がこれまでに体験したことのない空気が漂っていました。
おそらく地元の盆踊りの音頭なのでしょう、耳慣れない音に併せてシルエットが動く様しか分からなかったのですが、暗闇に目が慣れるとようやく踊り手達の表情が見えてきました。
踊っているのは、おばあちゃん達。
そして、再び動けなくなってしまいました。
一心不乱という様子でもなく無心と言うのか、でも無表情とも違う…あれはきっと『祈り』だったのでしょう。
振袖の袖が長いのは、その袖を振って好いた人の魂を自分の方に呼び寄せるため…と聞いたことがありますが、浴衣の袖を振りながら踊る姿は、あちらの岸に居る人達に自分の想いを伝えたり、鎮魂の意味合いがあるのでしょう。(お盆だから『こちら側』に戻って来ている?)
『魂の交信』を目の当たりにしたような、そんな夜。
どれくらいの時間が経ったのか、「帰ろうか?」の声に『こちら側』に戻ってきた私。(^^;;)
ボ~ッとした頭で家に戻ると、「お店は出ていなかったんだってね」と祖母。
お小遣いをくれたくらいだから、いつもは露天も出ているということなのか、ばあちゃんがお祭りに行っていた頃は出ていたということかしらん?
まさか、私が時空の裂け目に落ちた…ってことじゃないですよね?(^_^;)
空からは、いくつもの光が流れ落ちる夜の出来事でした。