アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

マイルス・デイビス(Dig)

2015年07月10日 18時21分34秒 | ジャズ






今宵の一枚はマイルスのDig。録音は1951年、レーベルハPrestige。ソニー・ロリンズとの共演で有名なアルバムである。流れるようなとトランペットでマイルスらしくない演奏だ。余りに普通のtpでこれがkind of blueやSketches Of Spainと同じマイルスかと戸惑ってしまう。それでもRound about midnight的な乗りはある。A面2曲目 It's only a paper moonがそれ。ロリンズも本来の豪快なtsではなく、今一つ元気がない。ジャッキーマクリーンに至ってはまだ10代。!!才能の片鱗は感じるけどまだまだといった感じ。

ひとりさすがと唸るのはアートブレーキーのdrumsだ。アルバム全体に響き渡るハイハットの音色は溌剌そのもので、他のメンバーを鼓吹ししているのがよくわかる。

1951年といえばマイルスもまだ革新的な、時代を切り開く前の時代だ。彼にもこんな「普通」の時があったんだな、と思わせるある意味貴重なアルバムかもしれない。


side A

1.Dig

2.It's only a paper moon

3.Denial

side B

1.Bluing

2.Out of the blue

(personnel)

Miles davis(tp)

Sonny Rollins(ts)

Jackie Mclean(as)

Walter Bishop(piano)

Tommy Pottrer(bass)

Art Blackey(drums)