今宵の一枚はMcCoy Tynerのplays Ellington。録音は1964年12月。レーベルはimpuluse!。McCoyといえば Coltraneだがリズムセクションは Coltraneのレギュラーメンバーながら、実にリラックした演奏だ。 Coltraneがいると、どこか肩肘張ったように聴こえるてしまうのだが、微塵も堅苦しさが感じられないのが不思議。パーカッションが入るとラテンぽい華やかな印象でウキウキしてくる。A面2曲目のCaravanだ。パーカッションのリズムに導かれMcCoyが楽し気に弾く音色が素晴らしい。レギュラーコンボではなかなか聴けない演奏だ。
録音は最高。例によってVan Geldeだが、いつものオンマイクより抑え気味でマイクを少し引いた感じ。逆にこれが功を奏し素晴らしいバランスで爽快。一音一音の粒立ちも申し分なく、なにより左右いっぱいに広がる音場がなんともいえない。
やはりこの頃の録音は秀逸。現在のマルモノ録音では味わえない鮮度の高さ。音が生き生きとしている。
side A
1. Duke's Place
2. Caravan
3. Solitude
4. Searchin'
side B
1. Mr. Gentle and Mr. Cool
2. Satin Doll
3. Gypsy Without a Song
4. It Don't Mean a Thing (If It Ain't Got That Swing) [*]
5. I Got It Bad (And That Ain't Good) [*]
6. Gypsy Without a Song [Alternate Take][*]
personnel
McCoy Tyner (piano)
Jimmy Garrison (bass)
Elvin Jones (ds)
Willie Rodriguez,Johnny Pacheco (perc on [1][2][4][6])