一昨日、新しい仲間が加わった。TASCAMのCD-RW5000である。真空管アンプ導入のため売却してしまったSA-60の後釜である。俄かに出色の音を奏で始めたA-10IIでLPを聴き直すも、ひと段落。CDも聴きたくなったわけ。(笑)とはいえ、単に再生機能のみ持った機器を購入してもおもしろくない。再開した生録音の音源をテープではなく、別のメディアに置き換えたかったこともあり、CD Recorderの導入となった。メディ自体の長期保存性を考えれば、CDよりtapeの方が利点があるかもしれないが、なんせ再生する機器が最早、中古でしか手に入らない。中古機器もオーバーホールはほとんど不可能。SONYを始めかつてのメーカーがDATの製造販売を中止してから、すでに15年以上経過し補修部品も払底している。
とはいえ、音質から見たDATの魅力は捨てがたい。
録リ溜まるだろうDAT音源をなんとか生かそうと選択したのが、プロ用機器。プロ用とはいえ、民生用と事情は同じだがそこはそれ、手持ちのDATであるDA-P1も、終了しているはずのメンテナンスをメーカーが対応してくれたのだ。あわよくば、同じようにメンテナンスをお願いできるかも、と虫の良い考えで、思わずポチリ。
ところが大きな問題が。取扱い説明書がない。事前に承知していたとはいえ、どうやって録音したらよいか操作方法がわからない。原理は同じだろう、とばかりに動かすことも考えたが、トラブったら元も子もない。まずはメーカーに取説の在庫問い合わせですな。
当然再生機能はCDのみ。出音をEsotericブランドのSA-60と比較するのは酷だが同じメーカーでもあり、比べてみた。一聴して、聴感上のレンジが違う。SA-60はどこまでも伸びていく感じで、全帯域にわたって音が広がる。対してCD-RW5000は必要な帯域だけ充足する再生音。とりわけ高域の伸びに差を感じる。一音一音の鮮度も違う。未メンテナンスでもあり、意味のない比較かもしれないが、音の違いが確認され興味深い。