発売から1月たち、6月になりまして、
ちょこっと『豊臣蒼天録』の総括っぽいものでも書いてみます。
前々先の『関ヶ原群雄伝』は関ヶ原の合戦(まあ、関ヶ原で戦わないんだけどw)
そして『本能寺将星録』は本能寺の変が舞台です。
で、3作目になる今作、舞台は大阪の陣にしようと。
それを基本として、担当・A田氏と打ち合わせました。去年の1月だったかな?
とはいえ、『関ヶ原群雄伝』がけっこう、大坂の陣のキャストが出ていたりもしまして。
もうひとつ、これまでの二作は登場人物かぶっていたりもしましたが、
大坂の陣の時点では豊臣と徳川、双方かなりお亡くなりになっていたりもします。
で、いろいろ考える・・・と。
智本 「たとえば、○○とかどうですかねー?(豊蒼でかなり出ている人)」
A田氏「いや、もうちょっとメジャーな人のほうが」
智本 「○○とか・・・ああ、でも大阪の陣までに死んでますよね(関群にちょい出てた)」
A田氏「○○いいじゃないですか」(あ、出たことないな、この人は)
智本 「でも、それが大阪の陣段階で味方しても、それで何がどう動くのかと!?」
A田氏「あとはもう、いっそ秀頼で書いてみるかですよね」
智本 「あー・・・豊臣秀頼。秀頼か・・・・・」
・・・・・秀頼ね。
みたいな流れでしたね(かなり、はしょってます)
そんなわけで、『豊臣蒼天録』の主人公は、担当氏のアイディアが大元です。
さて今回、実はちょこっと過去二作になり取り組みをしたのは、
「成長する主人公」を描いてみようと言うこと。
大谷吉勝はそうとも思いませんが、『本能寺将星録』の細川忠興はもう「能力値的にMAXな主人公」でした(w
某所で「細川忠興無双」と突っ込まれもした。
嫁も美人だしねぇ。あの作品では仲睦まじいし。
そんなわけで、まず第一巻の秀頼のキャラはああなりました。
創作の世界では良く取り扱われる二条城会見ですが、「もっとも情けない二条城会見」だったかも。
歴群史上、もっとも煮え切らない状態で合戦始めた主人公!のような気もします。
それでも、天才少年とか、完全な暗愚に描かれることの多い秀頼ですが、
「突如、戦乱に巻き込まれた世間知らずな御曹司」という本作のキャラ、
割と受け入れていただけたようでうれしく思います。
前作の場合、忠興のキャラが「かっこいい」というのと「嫌な奴」という両端の意見があって、
作者的には結構作者も戸惑ったもので。
まあ、、、あまりグダグダ長いので「サクサク覚醒させて下さい」と言う要請、あったとかなかったとか(w
智本光隆