さて、伊勢神宮の次はどこへ行くのかと言いますと、、、
松坂から名松線に乗って家城駅へ。
実はこの先、2009年の台風18号で被害を受け、
未だに不通になったままです。
あ・・・ちなみにこちらの取材は2013年5月ですw
通学時間のため、電車は地元高校生で満員でした。
気合?の入った男子高校生が、駅前でゴミ拾いをしていた女性の先生に、
「先生ーこれもゴミ!!」と
侵入禁止のポールを、引き抜こうとしていたりしていたのを見守り、
地元のコミュニティバスにて、
運転士さんと「長嶋と松井の国民栄誉賞、若い人はどう思う?」
という激論?を交えつつ、
ついたのが、
多気(津市美杉町)「北畠神社」
『神剣の守護者』で多気の描写は終章のちょこっとしかないんですが、
北畠氏の本拠地として、伊勢の歴史でも非常に重要な土地です。
拝殿
北畠神社は寛永20年(1643)、北畠八幡宮として創始、
時をへて昭和3年に別格官弊社となった、いわゆる「建武中興十五社」です。
後醍醐天皇の吉野神宮を筆頭に、「建武の中興」に功績のあった人々が祀られています。
本作に関係あるのは楠木正成の湊川神社(兵庫)。
行ったことがあるのは、新田義貞の藤島神社(福井)ですね。
祭神は伊勢北畠氏初代・北畠顕能。
配神に北畠親房、顕家。
ちなみに大阪の阿倍野神社は北畠親房を、
福島の霊山神社は北畠顕家が祭神です。
中興十五社の中、三社を占めているのは北畠一族だけなんですよね。
公卿将軍・北畠顕家像。
北畠顕能歌碑。
御神木。
「このあたりは、昔はずいぶん賑わったらしいけどね」
とは、北畠神社の宮司さんの言葉。
「昔」とは「建武の中興」が顕彰された時代ですね。
地元群馬にも太田の金山神社を、別格官弊社にしようとする動きが明治からあり、
結局、実現せずに終わっています。
今は静謐の中で時を刻んでいます。