歴史作家 智本光隆「雪欠片―ユキノカケラ―」

歴史作家 智本光隆のブログです。

祈念―がんばろう東北―

桜の花に癒され、地震の爪あとに涙し・・・しかしながら確実に仙台の街は復興しております。1歩づつではございますが、前進していきたいと思っております―8年前、被災地からこの言葉をいただきました。今年もまた、春がめぐって来ました。今も苦しい生活を送られている方々に、お見舞いを申し上げます。本当に1日も早い復旧、復興がなされますよう、尽力して行きたいと思っております。

神代の国の旅第8回―多気―

2013-12-17 18:37:07 | 神剣の守護者
北畠神社、霧山が取材のメインでしたが、
ここで多気の町にも。
前にも触れましたが北畠氏が本拠として以来、
室町時代を通じて多気は「伊勢の都」でした。




現在、北畠城下の面影を残すものはほとんどありません。。。
しかし、上多気には伊勢本街道を通り江戸時代、
「お伊勢参り」に向かう人々でにぎわったといいます。




伊勢本街道。
伊勢神宮に通じる道は「伊勢街道」の名を冠しますが、
奈良より飼坂峠を越えて多気に達し、
伊勢神宮へと通じる道は特に「本街道」の名で呼ばれます。
多気は北畠氏の時代は吉野と伊勢神宮をつなぐ、
南朝にとって最重要地でもありました。



上多気常夜燈


飼坂峠を下ってきた旅人を出迎える常夜燈。
作中にも常夜燈が登場しますが、これはかなり大きくてw











そして、往時の姿の残る伊勢本街道(町屋地区)
江戸~明治のお伊勢参り全盛期には、
日に30~70人の旅人が訪れたといいます。
一軒だけ現役!の旅籠があると聞きましたが、、、よく分からなかった。



町屋公民館。
こちらも風情がありますね。




少しだけ時間の流れを忘れます。
この時、5稿に悪戦苦闘していたこともw