歴史作家 智本光隆「雪欠片―ユキノカケラ―」

歴史作家 智本光隆のブログです。

祈念―がんばろう東北―

桜の花に癒され、地震の爪あとに涙し・・・しかしながら確実に仙台の街は復興しております。1歩づつではございますが、前進していきたいと思っております―8年前、被災地からこの言葉をいただきました。今年もまた、春がめぐって来ました。今も苦しい生活を送られている方々に、お見舞いを申し上げます。本当に1日も早い復旧、復興がなされますよう、尽力して行きたいと思っております。

上州地鶏ラーメン 翔鶴

2012-10-13 22:37:21 | 日記
先程、ほけーとテレビ見てましたら、
大坂―奈良間の国道を旅する番組で、卵かけご飯食べていた。。。
で、これを紹介するのを忘れていたことを思い出す。



上州地鶏ラーメン翔鶴


正式な店名はこれでOKか?
今年の夏くらいに、群馬大学荒牧キャンパスの真ん前に出来たラーメン店ですね。
さて、地鶏と銘うっているわけですが、このあたりでは珍しいか?



塩らあめん 600円


いや、これ美味いです。
スープは鶏系ですけど、思ったよりずっとあっさりすっきりしてます。
麺は細麺、メンマがけっこう分厚いのも特徴。
今度は醤油を食べよう・・・とか思っていて、もう一回行った時も忘れて塩注文したな(w


そして、地鶏が看板なだけあり、ちょっと他ではあまり見ないのが・・・



地鶏の卵かけ 250円


ラーメン屋に卵かけご飯!?
ちょっと見ない気も。あるとこにはあるのか?
しかし、これがまた美味でした。卵かけご飯たべるのも、久々で。


ちなみに、ランチ時はセットで750円です。




そして、その番組の方はその後、上州―越後間の国道291号へ。
清水峠越えです。
このルート、戦国時代には上杉謙信の侵攻ルートとして有名。
それ以前、新田義貞が越後の軍勢を糾合したのはこのルートか?
(あるいは、三国峠か?)


その後、長年に渡って使用されて来たものの、明治時代に大久保利通によって整備計画が敷かれ、
明治18年に馬車がすれ違える、立派な幹線道路として整備されたものの、
直後に大雨で土砂崩れ、その年の大雪で雪崩を引き起こし、、、
近代化のためのインフラ整備計画が完全に裏目に出て、
わずか1年で廃道同様に・・・
江戸以前よりなお悪く、今や人すら通れぬ山道になってしまいました・・・と。
しかし、どうやってあそこを馬車ですれ違える道路にした? しかも、明治に???
(鉄道の清水トンネルは昭和6年。自動車の三国トンネルは戦後の開通)


清水・三国峠の合戦とか描いたら面白いかも知れない・・・難所すぎて無理か!?



智本光隆

戦国最後の三十五年

2012-10-12 00:56:17 | 日記
頭のなかで大名の配置が混乱している・・・
えー現在、2作品が並立状態です(直で手を入れているのは、片方だけど)
この作品、どちらも戦国時代が舞台に違いはないのですが、
年代が20年ほど違います。
よって、大名の配置がまったく違う!
というよりも、前作の『豊臣蒼天録』の状態が、頭から抜けきってもいないし。
もっと言えば、『関ヶ原群雄伝』『本能寺将星録』、
そして、頭の中にある江戸時代の大名配置が、ミックスされた感じです。。。
あとはまあ、大本の専門柄で「結城」というと下総でも、越前でもなく、
陸奥白河が思い浮かぶ・・・とか?


みなさま、福島正則と言えばどこをイメージします?
清州?広島?川中島?
越後と言えば上杉謙信、堀秀治、あんまり松平忠輝を思い浮かべる人はおるまい(w
「あれ、今の甲斐は浅野長政でよかったんだっけ?」とかなってます。
これ、混乱に拍車をかけているのは、シュミ戦記の場合、そのあたりも微妙に変えている場合あり。
なんかいまだに、勝龍寺城主は細川忠興のような気がしてますね。忠興、珠子像もあるし。
・・・これ、完成前に念入りに確認しよう。


過去3作品分だけでも、経過した期間は35年(1577~1612)
この期間だけで、京都周辺など激変してます。
南北朝時代と本能寺の変までの期間よりも、そこから関ヶ原の合戦までの18年の方が変化が激しい。
御土井ができ、洛南に堤が築かれ、伏見の風景が一変し、
聚楽第が建てられ、跡形もなくなり・・・
戦国乱世最後の十数年は、明治以降よりも「濃密な変化」が詰まっているかも?



智本光隆

ありがとう 石井琢朗

2012-10-08 20:58:08 | 日記
10月8日です。
今日、横浜スタジアムで石井琢朗選手の「引退試合」ありましたね。
この試合、本来は9月23日に組まれていたものが雨天中止。
その結果、広島主催試合のあとに、横浜でのラスト試合が組まれました。
それが今日、10月8日・・・
14年前、横浜ベイスターズが38年ぶりの優勝を決めた日です。
不思議なめぐり合わせの結果、この日に石井選手がグラウンドを去ることになりました。
観に行きたい・・・がそうも行かない(w


石井選手、横浜で20年、広島で4年・・・長い現役生活お疲れさまでした。
波留選手との1、2番、進藤選手とのお酒の飲めない鉄壁の三遊間(w
今も脳裏に焼き付いてます。
というか、他の三遊間が思い出せません。特に今の。
1石井琢 2波留 3鈴木尚 4ローズ 5駒田 6佐伯 7進藤 8谷繁・・・
こう聞くだけの、涙ぐむベイファン多いです。
というか、書いていて鈴木のあたりで泣いてます。


「ファンのみなさん、僕たちに勇気を下さい」
これは日本シリーズを前にした、石井選手の言葉だったと思いますが、
勇気をもらったのは明らかにファンの方です。
エラーで延長線、そして涙のサヨナラヒット。
日本シリーズ第1線、第一打席のセーフティバント。
思い返して行くときりないですね。
2000本安打がかかった打席に、勝利を優先して押し出し四球もあったな。。。


24年間、本当にお疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。
また、栄光のⅤ戦士が去ってしまうのは、本当にさびしいですが。
是非、指導者としていつの日か、横浜に復帰してください。
というか、何とかしてください。頼みます・・・
輝け、栄光の背番号5
明日の星をつかめよ、石井その手で



今はなき『月刊ベイスターズ』 石井琢朗表紙の号。



智本光隆

並行作業!!

2012-10-06 23:27:00 | 日記
ランニングにでも出たいけど、外は雨だなー・・・と
新作は担当氏に送って返事待ち・・・と。
その間、「その次」を進めたいのだが・・・うーん、やや詰まり気味だ。
というか、軽く混乱。いや、かなり(w


今回、過去にないことを実施中です。
それは、2作の作業期間がかぶっている!! ということで。
過去、1巻のラストと、2巻の序盤が同時並行・・・ってのはありましたが、
別作品が2作手元にあるってのは、初体験です。


これ、混乱するなぁ・・・ひとまず、片方は返事待ちだけど。
混乱しているのは、頭の中だけではなく身体のほうもで、
ほら、『豊臣蒼天録』を書き出した時も、
「忠輝」と打とうと思ったら、「忠興」になっていたことがしばしば。。。
なにせ、毛色?の違う作品なので、かなーり四苦八苦してます。
ひとまず、月末が目途なのだが、どうなるものかねぇ。


取材にも行きたいのですが、時間があるか微妙です。
というか、体力が底をついている、、、正直な話(w



智本光隆

豊臣蒼天録秘話第5回―松平忠輝2―

2012-10-01 22:53:38 | 豊臣蒼天録
さてと今作、ひとつの軸になったのは「豊臣秀頼と松平忠輝の関係」です。
智本作品、主役ともうひとりの関係が、
物語の軸に据えられていることは珍しくなく、、、
『関ヶ原群雄伝』は大谷吉勝と小早川秀秋。
『本能寺将星録』は蒲生氏郷・・・と言いたいところですが、細川忠興と珠子ですね。
前者は幼馴染で、後者の鬼蛇は言わずもがなの夫婦な訳ですが。


さて、それでは秀頼と忠輝は?
この2人を語る時、避けては通れない名作があるのはよくよく知っております。
それを、漫画化した作品も名作です。
この作品において、2人は「親友」でした。
『豊臣蒼天録』の場合、「ライバル」という感じで組み立てて見ました。
そして、両者がそれぞれ相手に、ある種の「コンプレックス」を抱いていると。
この「ライバル関係」の強調は、
担当氏の「もっと、秀頼が忠輝にライバル意識持つとか・・・」
から生まれたような気がします。
(忠輝の出した「結論」は、物語開始時点から決めてありました)


これは1巻時点では、秀頼のほうが一方的に持っている感じです。
今、読み返すと序章の忠輝は、なんか余裕のある感じのキャラですね。。。
これ、実は1巻ラストから2巻スタート時点である程度、解消されてしまっています。
吉治のセリフにあった通りで、秀頼が井伊直孝の首を取ったので焦っている・・・と。
実のところ、秀頼はその後は別のことで悩んでいます(w
忠輝のほうは豊臣軍内での己の立場に苦しむので、ちょっと浮いていて空回りです。
まあ・・・このあたり、
担当A田氏曰く、「浮いていることが彼のポジション」ですね。
なんか、鬼っ子というか、苦労人?のような感じさえしてました(w


でも、物語を終始、引っ張ってくれたのは忠輝の存在です。
特に3巻、最終巻の前半で主役がずっと気絶しているという、
おそらく歴群の歴史にないであろう状況でした(w
最終的に忠輝は一度、秀頼を認めて兜を脱ぎかけますが、
秀頼の方が「盟友」関係に引っ張り上げました。
その過程で、「野風の笛」を真っ二つにしてしまいましたが(w
そして忠輝自身、追い求め続けた父・家康とみずから決別し、
秀頼とともにこの国を担って行く決意をします。


終章において忠輝は関東に大領を得ています。
それは一種、豊臣政権が直接的に介入しない土地でもあります。
そこで、忠輝がどんな君主になるのか・・・
史実の彼が政治的な足跡を残していない以上、作者が知る術もありません。
まあ・・・当面は徳川残党の処理で大変でしょうが・・・そこは幸村もいるので。
大久保長安がいなくなるので、すごく大変そうですが。
おそらく、秀頼より長命を誇る彼ですので、
伊達政宗から煽られつつ、関東経営に腐心して行くでしょう。


あるいはこの国に危機が訪れれば、その時は真っ先に「将軍」として立つでしょう。
秀頼は太刀を捨てましたが、何かの時に武器を取るのも忠輝の役割なのですから。
なんかやっぱ、損な役回りのような気がする。。。
あとは、五郎八姫と富める時も、貧しい時も共に(w