歴史作家 智本光隆「雪欠片―ユキノカケラ―」

歴史作家 智本光隆のブログです。

祈念―がんばろう東北―

桜の花に癒され、地震の爪あとに涙し・・・しかしながら確実に仙台の街は復興しております。1歩づつではございますが、前進していきたいと思っております―8年前、被災地からこの言葉をいただきました。今年もまた、春がめぐって来ました。今も苦しい生活を送られている方々に、お見舞いを申し上げます。本当に1日も早い復旧、復興がなされますよう、尽力して行きたいと思っております。

神代の国の旅第9回―雪姫桜―

2013-12-20 23:34:32 | 神剣の守護者
さて、多気ではあと一ヶ所、非常に重要なところがあります。
そこへ行く道を聞いたおばあさんが、こんなことを教えてくれました。


「織田信長が伊勢を攻めたとき、このあたりは残らず焼き払われて。
織田の軍勢は筍の皮を一面に敷き詰めて、それで火を放ったと聞いてますよ」



なお、私はこの時「信長の伊勢侵攻を素材に小説書いてます」とは言っていません。
400年以上を超えて、語り継がれる「記憶」
その老婦人は北畠神社の石垣のあたりで、ずっと掃除をされてました。
そして、聞いた道を進み、、、



雪姫桜


北畠氏の滅亡に際し、雪姫が縛られた伝承のある「雪姫桜」
「待て!小説の中ではその桜、八田城じゃないんかい!!」
申し訳ありません。モチーフということでどうかひとつ。
『神剣の守護者』で雪姫が、己の決意を正具へと語った桜の木です。


北畠具教の息女・雪姫は織田信雄の正室になりますが、
その後の消息については諸説あります。
北畠氏の滅亡後も信雄の正室であり続けたものの、
小田原攻めの後に信雄は改易されて伊予に配流、、、、
雪姫もそれに同行し、その地で没したというもの。


もうひとつは、北畠一族が殺されたとき、
それに殉じて自害したという説です。


そして、この2つとは別に「ひとつの伝承」があります。
雪姫は北畠の滅亡時に自害を試みたが死にきれず、
信雄によって東御所と呼ばれたこの地の、桜の木に縛りつけられていました。
その雪姫をある日、どこからともなくあらわれた一匹の白い狐が救い出していった、、、と。


以来、桜の木は枯れても根が腐ることはなく、
何度となく芽を出しては今に伝わっているとのことです。



桜の花が咲く季節ではありませんが。


物語の設定上、この桜を八田にもって行ってしまうようなことは、
少しばかり迷ったのですが。
ただ、雪姫を語る上では必要不可欠な逸話ですので、
どうしても、作中に入れたかったので。
いずれ、このブログでそのあたりは詳しく書くと思います。


そして、北畠神社に戻ってバスを待ちますが、、、




このお店の名が「雪姫亭」であることに、この時になって気がついた!。




伊勢うどんです。たいへん美味しかったです!!


東京紀行―有隣堂様―

2013-12-18 23:21:25 | 神剣の守護者
さて、書店訪問は続きます。
まず、秋葉原へ。ヨドバシカメラに入ると、
子供のころから親しんだあの曲の、
「アキババージョン」が流れておりますがw



有隣堂ヨドバシAKIBA店様

こちらも平台においていただいております。ありがとうございます!
まだ、平台にあるはずです。


そして、最後は東京を越えまして、、、



有隣堂横浜西口店様


「迷いませんでしたか?」と言われましたが、
ベイスターズファンなので迷わない程度には!
もっとも、横浜かなり久しぶりだ。
こちらも、歴史小説コーナーの平台です。
有隣堂様、ありがとうございます。
(この2店舗、人が多すぎたこともあり撮影がむずかしく)


さて、、、今回は子供の頃の憧れ?上野から特急あかぎで帰ろうか。



あかぎ


昔はこれに乗ると、1人くらい知り合いにあったなw



智本光隆

神代の国の旅第8回―多気―

2013-12-17 18:37:07 | 神剣の守護者
北畠神社、霧山が取材のメインでしたが、
ここで多気の町にも。
前にも触れましたが北畠氏が本拠として以来、
室町時代を通じて多気は「伊勢の都」でした。




現在、北畠城下の面影を残すものはほとんどありません。。。
しかし、上多気には伊勢本街道を通り江戸時代、
「お伊勢参り」に向かう人々でにぎわったといいます。




伊勢本街道。
伊勢神宮に通じる道は「伊勢街道」の名を冠しますが、
奈良より飼坂峠を越えて多気に達し、
伊勢神宮へと通じる道は特に「本街道」の名で呼ばれます。
多気は北畠氏の時代は吉野と伊勢神宮をつなぐ、
南朝にとって最重要地でもありました。



上多気常夜燈


飼坂峠を下ってきた旅人を出迎える常夜燈。
作中にも常夜燈が登場しますが、これはかなり大きくてw











そして、往時の姿の残る伊勢本街道(町屋地区)
江戸~明治のお伊勢参り全盛期には、
日に30~70人の旅人が訪れたといいます。
一軒だけ現役!の旅籠があると聞きましたが、、、よく分からなかった。



町屋公民館。
こちらも風情がありますね。




少しだけ時間の流れを忘れます。
この時、5稿に悪戦苦闘していたこともw

パネル&ポップ!!

2013-12-14 21:56:34 | 神剣の守護者
編集部よりこれもらった!!



パネル



ポップ


担当A田氏が送ってくれた!!
いや、、、このブログで催促したみたいで申し訳ないです。
近所の書店さんは本は入れてくれてますが、
ポップとかまでは見ないので。
・・・さりげな~く入って、勝手に設置してくるのはどうだろうw




ちなみにこちらは再登場、Bookman‘s Academy(ブックマンズアカデミー)前橋店様でございます。
あいかわらず、いい位置にありがとうございます!!
そして、これは何よりも読者のみなさまにお礼をいうべきですよね。



智本光隆

東京紀行―リブロ池袋本店様―

2013-12-12 23:00:00 | 神剣の守護者
東京書店めぐり第2弾でございます。
まずは池袋へ。
あ・・・池袋に行くのっていつ以来?
山手線で通過はしているけど。
大学入試の時以来・・・か?
あいかわらず巨大な、西武百貨店を横目にてくてくと歩き、、、



リブロ池袋本店様




現在、平台にて絶賛発売中です!!
池袋へお立ち寄りの際は、ぜひともお出かけ下さい。
ちなみに、私は道に迷いました。ええ、迷いましたともw



智本光隆