秋らしい
うろこ雲の午後でした。
🍀🍀🍀🍀🍀
「子供の情景」はシュ―マンが作曲した13曲からなる
ピアノ曲ですが
こどもがピアノを練習する
ための音楽ではなく
「子どもの心を描いた
大人のための作品」なのです。
この楽譜を手にした
リストは感動して
シュ―マンに宛てて
「この曲のおかげで、
私は生涯最大の喜びを
得ることができました。
週に2・3回は娘のために
弾いています。
娘はこの曲に夢中で
第1曲目の「異国にて」を
20回も弾かされて
ちっとも先に進みません」
と書き送っています。
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1曲目の「異国にて」は
3つのモチ―フが
使われていますが
13曲の全ての曲に
見事に隠されていて
遊び心満載なのです。
(*^^*)
又、この連作の第7曲目の
トロイメライについて
アルバン・ベルクは
ドイツの音楽雑誌の中で
「トロイメライは
対位法に関して19世紀
最高峰の見本であり
完璧なピアノ曲である」
と述べています。
1838年に完成。
この頃は音楽の師である
フリ―ドリッヒ・ヴィ―ク
の娘のクララと恋に
落ちていましたが
父親の猛反対で
訴訟沙汰にまで
発展していました。
この時期のシュ―マンに
ピアノの名曲が集中
しているのは
その原動力として
天才少女と言われた
クララの存在が
大きかったと思われます。
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第1曲目「異国にて」
アルゲリッチと
ホロヴィッツの演奏。
(1’30”)