SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

2023-06-08 08:45:00 | 日記


明け方にリアルで
しあわせな夢をみて
眠っているのが
もったいなくて
飛び起きて
しまいました。

おかげさまで
夢を反芻して
ゆたかな気分です。

  ✨✨✨✨✨✨

フォーレ
「夢のあとに」


バロック期から
ロマン派期にかけての音楽は
「機能和声と調性」の音楽で
これが大原則でした。

ロマン派も後期になると
やるべきことは
やり尽くしたという機運で
ワーグナーの楽劇が
ヨーロッパ全土を
熱狂の渦に巻き込んで
いきます。

しかし独立心と
プライドの強いお国柄の
フランスで
口火を切ったのは
サン・サーンスでした。
その後に
フランク・ シャブリエ・
デュパルクなどが
現れますが
中でもフォーレは
フランス音楽を
初めて確立するなど
独自の境地を開き
ドイツ・ロマン派音楽とは
明らかに異なる作風を
示しました。

教会オルガニストを
長く務めた彼は
グレゴリオ聖歌を
はじめとする中世音楽を
取り入れることで
調性からの脱却を試み
古さと新しさが同居した
不思議な世界を
作り出したのです。


そのフォーレが33歳の
初期に作曲した小品
「夢のあとに」は
歌曲「3つの歌」Op.7の
第1曲です。

歌詞には
夢で出会った女性と過ごす
幻想的な時が描かれて
いますが
夢から覚めたた男性が
「あの女性を返してくれ」と
寂しく叫ぶのです。

チェロ 
ポール・トルトゥリエ
(2‘54‘‘)