SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

ピ―タ―と狼

2023-06-26 11:30:00 | 日記
 
1936年の春
プロコフィエフは
11歳と7歳の
息子を連れて
モスクワの
子供音楽劇場を
訪れました。

この劇場の指導者は
ナタ―リヤ・サッツという
30歳そこそこの女性で
子供たちから
「お話のおばさん」と
親しまれていました。
プロコフィエフは
にぎやかに
はしゃぎまわる子供達を
眺めていましたが
サッツから
童話による交響曲を
書いてほしいと
頼まれると大賛成。
彼は自分で台本を書き
4日後にやってきて
備え付けのピアノで
劇場のスタッフ達に
聴かせたのです。
1週間後には
ナタ―リヤ・サッツに
オ―ケストラ・スコアが
届けられました。

サッツが曲間に
ナレ―ションを
つけたことで
大人気をよび
翻訳されて
世界中に広まりました。





   ✨✨✨✨✨


≪ものがたり≫

ある朝、
ピ―タ―(弦楽四重奏)は
牧場へと
遊びに出かけました。
しかし、
門を閉め忘れたために
アヒル(オ―ボエ)も
外に出て池で
遊びはじめます。

小鳥(フル―ト)は
飛べないアヒルを
からかい、
互いに言い争いに
なります。

そこに猫(クラリネット)が
こっそりしのびよります。

ピ―タ―が
「危ない」と声をあげると
小鳥は木の上に逃げました。

おじいさん(ファゴット)は
ピ―タ―が無断で
外に出たことを知り
「狼がきたらどうする」と
叱りました。

ピ―タ―家の中に
戻りましたが、
やがて、森のなかから
大きな狼(ホルン)が
現れて
逃げ遅れたアヒルを
丸呑みしてしまいます。

門の中からこの様子を
見ていたピ―タ―は
塀の上をよじ登り、
投げ縄を狼の尻尾に
引っ掛けて吊上げ 
捕まえることに成功します。

鉄砲を打ちながら
(ティンパニと大太鼓)
狼を追ってきた
漁師たち(木管楽器)に
ピ―タ―が木の上から
「打たないで!
生け捕りにしちゃった」
と言います。

みんなで協力して
狼を動物園に
つれて行くことなり
凱旋行進です。

狼のお腹の中から
丸呑みした
アヒルの声が
聴こえてきます。

デヴィッド・ボウイの
ナレ―ションで
ディズニ―版です。




明石家さんまさん版
(4‘00‘‘)