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マリア・アンナ・フォン・
プロイセン。
祖父がプロイセン王
フリ―ドリッヒ・ヴィルヘルム3世、
伯父はドイツ皇帝
ヴィルヘルム1世。
稀有な美貌を持つ彼女は
プロイセン宮廷では
注目の的でした。
若きオ―ストリア皇帝
フランツ・ヨ―ゼフ1世も
恋に落ち、
プロポ―ズしたいと
思ったそうですが
マリア・アンナが
すでに婚約していることや
オ―ストリアと
プロイセンの関係が
良くないことから
この恋は実らず
フランツは
エリザベートと
結婚しました。
マリア・アンナは優れた
ピアニストでもあり
幼い頃には
ワイマールでリストの
レッスンを
受けています。
結婚後は
フランクフルト近郊や
ベルリン、ワイマール
デンマークなどの
お城や邸宅でサロンを
開いていましたが
高名なピアニストである
クララ・シュ―マンとは
深い友情で結ばれて
いました。
クララはマリア・アンナに
青年ブラ―ムスを紹介して
彼への支援を頼みます。
マリア・アンナと
ブラ―ムスはしばしば
ピアノに向かい
連弾を演奏するように
なりました。
1864年、ドイツの
バ―デン・バ―デンで
ブラ―ムスはクララと共に
≪ピアノ5重奏曲≫の
ピアノ2台版を
マリア・アンナの前で
演奏しますが
演奏が終わるなり
彼女はこの曲を
絶賛しました。
喜んだブラ―ムスは
≪ピアノ5重奏曲≫と
2台ピアノ版の両方が
マリア・アンナに
献呈しました。
ブラ―ムス
≪ピアノ5重奏曲≫
ピアノ2台版の3楽章