モンゴル滞在2日目
モンゴル視察実質初日は在モンゴル日本大使館を表敬訪問し、清水全権特命大使からはモンゴルの現状と問題、今後の発展についてお話を聞かせて頂きました。清水大使も大分県出身、同席した企画官も福岡県出身という事で打ち解けて、積極的な議論となりました。特に環境問題については先進的な取り組みを行っている福岡県や北九州市の経験が必ずモンゴルでは必要になってくると感じると助言を頂きました。また、中国とロシアに挟まれたモンゴルですが日本人にはとても好印象をもっているとの発言があり、日本人の勤勉さではモンゴル人と共通するとの見識を話されました。
最後に今回の訪問のもくてきのひとつでもあります「2020年オリンピックキャンプ地」誘致について策を頂きました。大変丁寧にお説明頂きました全権特命大使には心より感謝申し上げます。
(写真:大使とのひざを交えての議論が盛り上がりました)
(写真:ここは日本。在モンゴル日本大使館の建物の前にて)
(写真:清水全権大使と共に。後方には菊のご紋が)
午後には「国連バビタットウランバートル事務所」を訪問しました。世界が急速に都市化していくにつれ、都市化や居住問題はますます重要性を増しており、1978年、国連ハビタット(国際連合人間居住計画)は国連総会によってケニアのナイロビに設立されました。ハビタットは、都市化と居住の問題に取り組む国連機関であり、1997年8月、地域レベルでの事業活動強化と本部機能の分散化を図るため、アジア太平洋地域の統括事務所を福岡市のアクロスに開設されています。
モンゴルでは近年、深刻な雪害や移住の自由化により、草原での牧畜生活を捨てて首都に移住する人々が急増しており、ウランバートル市の人口は過去10年で50万人から100万人となりました。これらの移住者は、政府からあてがわれた都市周辺地域の敷地を柵で囲い、そこにゲルや簡易な家を建てて住んでいます。このような地域は「ゲル地区」とよばれ、ウランバートル市では中心部の整然とした街並みを取り囲むように、この「ゲル地区」が延々と広がっています。ゲル地区では、上下水、道路、学校などの基礎インフラの未整備が最も深刻な問題です。本事業では、5つのゲル地区を選び、ウランバートル市、政府関係機関、住民と共同で、基礎インフラの整備事業を実施しています。
(写真:ご対応頂いた国連バビタットウランバートルの皆さんと)