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福岡県議会議員 守谷正人(もりや まさと)

モンゴル視察3日目

2014-07-30 | Weblog

モンゴル視察3日目
 午前にウランバートルの北側約10キロのダンバダルジャーの丘にある「日本人墓地」を慰霊訪問しました。第2次世界大戦後、ソ連シベリアに抑留された旧日本軍や民間人の内、12,318名がモンゴル政府に引き渡され、戦後約2年間モンゴル各地で強制労働させられ、帰国への悲願空しくこの地に没した25歳以下の800余名の御霊がここに眠っています。
 出席者全員で献花を行い、黙祷しました。墓地は地元のモンゴルの方が管理をされていて、とても綺麗にして頂いていました。戦後は決して遠い話ではありません。

  

  
  (写真:立派な墓地が草原の中に存在します)


 その後、「モンゴルオリンピック協会」を訪問しました。今回はスポーツ交流の促進として福岡県知事と福岡県議会議長の親書をモンゴルオリンピック協会に届けました。現在、本県では2020年東京五輪・パラリンピックに向け、県内へのキャンプ誘致などを積極的に進めるため、県内の自治体などと連絡会議を設置します。今回の同省訪問は、2020年東京オリンピックにあたり、モンゴル国選手団の福岡県合宿誘致するための要請でした。対応して頂いた事務局長は「感謝と共にオリンピック協会会長と前向きに検討する」との発言はありました。また、会場には野球やバトミントン等の協会会長も参加されお互いの意思を確認しました。

  

  

  

 夕刻には
JICA(日本国際協力機構)モンゴル事務所を訪問しました。この機関は日本の政府開発援助(ODA)を一元的に行う実施機関として、開発途上国への国際協力を行っています。対応頂いた加藤所長からは首都であるウランバートル市への人口流入は深刻で移住環境など都市問題を引き起こしているとの説明がありました。ウランバートルの人口130万人の内約70万人は市郊外のゲル地区に住んでいます。ゲル地区という言葉の通り一部の方は未だにゲルに住んでいます。この地区は社会インフラは未整備で、上下水道もなく、衛生上も対策が必要です。
2012年4月に公表された「対モンゴル国別援助方針」に示された以下の3分野を重点課題として、協力の選択と集中を推進しています。
(1)鉱物資源セクターの持続可能な開発とガバナンスの強化:経済の鍵を握る鉱物資源の持続可能な開発のための制度整備や人材育成。資源収入の適正管理に資する制度整備等。
(2)Inclusive Growthの実現に向けた支援:産業構造の多角化を見据えた中小・零細企業を中心とする雇用創出や基礎的社会サービスの向上等。
(3)ウランバートル市都市機能強化:ウランバートル市のインフラ整備と都市計画・管理能力の向上等。

 日本は1972年外交関係を樹立して以来、いち早くモンゴルを支援しました。そのため、モンゴルの人々はとても親日家が多く、今後の日本の様々な対応に期待が寄せられます。

  


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