まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

かあちゃん、めしー! @ addu' mamma (渋谷)

2011-09-18 14:03:45 | たまには日本酒以外も

今年の7月4日にOPENされてからというもの、日本酒飲み友ねーさんが強くオススメしてくれていて
ずーーーっと行きたい!って思ってたお店がある。

毎週のようにそこに行っているねーさんは、店主さんと以前からのお友達。
行くなら一緒だと心強いな・・・と思って声をかけたところ、
集ったのは、日本酒飲み仲間で、いっつも多いに盛り上がる5人!
ひゃっほー、イイ面子ですね(笑)。


でも、今回は日本酒系のお店ではないのだ。
イタリアンの、しかも “家庭料理” がとっても美味しいという
addu' mamma(正確には addu' mammà )さん!!


表参道から歩いて行ったけど、渋谷駅からも近く、国道246の一つ裏道の
オシャレでおいしそうなお店が並ぶ一角に、とってもOPENな店構えで温かみを感じる addu' mamma さん発見!


なんかイメージしてたのより、ぜんぜん!こぢんまりした感じ。
カウンターの存在感があっていいなぁ。

ほんとに気取らない家庭料理が食べられそう♪ っていう雰囲気。

テーブル席も2人用のが6つあるくらい。

ちょっとした置物とか飾りも素朴でステキ。

入口の黒板には、この日のDELLが書かれている。

というのも、お持ち帰りもできるショーケースが入り口すぐにあるのだ。
ランチなんかも賑わってるそう。


さーて、まずは ハートランド のビールをいただいて、
楽しいメニューを眺めよう。


・・・って!!




コンナンアリデスカ~~~?!?!

なんて面白いメニューなんだーーー(笑)!!
今夜のオススメ が書かれている手書きのメニューは、それはもう・・・みんなで、

「え?これトマト?・・・ハムじゃなくて?(笑)」
「イサキの絵の下の、イカみたいだけどカルパッチョの切り身のことだよね。」
「雲丹とアサリはわかるけど、その下の、ぐちゃぐちゃなのは・・・・・・パスタか~(笑)。」
「サンマ、かわいい」 「うんうん(一同うなずく)」
「えーっと、一番下のは、貝・・・なのね」 「見え~~ん!(また一同)」

などなど、突っ込みどころ満載で、たのしすぎっ。


その他のメニューは、こんな感じ。


何がオススメなのかな~?
なんでも美味しそうで迷っちゃう(>_<)!

というワケで、常連のねーさんに、適当にお料理はみつくろってもらう。


最初に出てきたのは、
野菜の3種盛り前菜 茄子のグラタン  カポナータ に ペペローネ ・・・あれ?一品多いぞ。

と思ったら、店主のお姉さんが 「アナゴのカルピオーネ、サービスで♪」 とニッコリ。
うわ~~ん、ありがとうございますっ!
カルピオーネとは、一度揚げてから酢漬けにしたもの、、、日本でいう “南蛮漬け” みたいな感じ。


続いて、「ハム?」ってイラスト見て言ってた(笑)、
もぎたて銚子産イタリアントマト「サンマルッツァー」を使った カプリ風サラダ トマトとモッツァレラ

「早朝から、銚子まで買い付けにいってきたのよー!皮が硬いけど、その皮がまた美味しいから♪」
と、店主さん。
ほんと!イイ歯ごたえで、味が濃い。
バジルとオリーブオイルがまたとっても良いアクセントになってる。


ビールの次は、さっそくイタイアンワインへGO!

白をベースにいただくことにして聞いてみると、3種類、いわゆる“ 松 竹 梅 ” を出してくれる。
「何にしよう~?」なんて最初はねーさんと言ってたけど、この飲兵衛な5人の面子を改めて見直して・・・

「どうせ、3本なんて軽く空いちゃうから、全部飲むってことで、とりあえず  “梅”  から行きますか!」

Trentino Chardonnay Barricato 40 
ブドウはシャルドネ。
これ、出されたばかりの冷たい時よりも、ゆっくり飲んでて温度が上がってくる方が、
断然おいしさが増してくる。


そんなワインをちびちび飲みつつ、
イラストでは「イカ」に見えた(まだ引きずるか(笑))、イサキのカルパッチョ
どーんと登場!

これは圧巻だぁ!!!
つやっつやで見た目でも美味しそうだけど、口の中に入れればプリプリ味濃厚でタマリマセン(>_<)。

さりげなくメニューに書かれているけど、関産のイサキなんだそう。
イタリアンなのに、食材の産地をちゃんと書いてあるなんて、日本人な自分にとっては、なんか嬉しい。


ここで「ハズレがないよねー!」と言っていた “松竹梅”の中では真ん中のGAVI を。

正確には Stefano Massone Gavi Masera 
ワインがなかなか頭に入らない自分でも、これは “安定して安くても美味しい。” って印象で覚えていたのだけど、
やっぱり、普通に美味しい。
“突出している” っていう美味しさじゃないけど、
こういう家庭料理のお店でみんなでワイワイとカジュアルに飲むにすごいイイ感じ。


次のマンマ(かあちゃん)料理も、飲兵衛にはたまらない 青森県産 しらうおのクロスティーニ

これは、温かいうちに食べておくべきだったー(>_<)!

飲兵衛でおしゃべりな我々、喋ってばっかり飲んでばっかりで、ついつい食べる手が止まってしまっていたら、
ちょっと冷めちゃったせいで、トーストがカッチコチン。

でもでもっ、しらうおは味付けともども、とっても美味しいのです。
ここでもオリーブオイルが、すんごい良い引き立て役。


この後は、パスタ登場・・・といっても、なんともワインのアテに合いそうな
北海道産 生ウニとアサリのスパゲッティ

お皿がやってきた途端に、香りがたまんない!!

ウニなんて、こんなにふんだんに使われてる~~。

調理する時に塩は全然使っていないらしく、
純粋なアサリの出汁と生うにからくる塩加減だけなのに、これがまたウマイっ。


ちなみに、
料理の順番や合わせるワインは、ちょくちょく店主のお姉さんが確認しにきてくれる。

「ハウスワインもイイけど、ちょっ・・・と高いヤツだけど、雲丹に合うワインがあるのよ。」

なんて言われちゃったら、んもーー、言うとおりにしちゃいま~~~す(笑)。

そうして出してくれたのが、VILLA CHIOPRIS FRIULI GRAVE

この時は、店主さんに言われるがままに 「美味しい!おいしい♪」 と言って飲んでいただけなので、
銘柄は後日に調べてみたもの。

このワイナリーのHPを見てみると、なんだかとってもステキ~。B&Bもやってるんだ。
日本語サイトでは検索してもほとんど出てこない・・・けっこう日本で飲むには貴重なワインじゃないのかな・・・?!

店主さんはイタリア語もペラペラで、お店を開く前は実際にイタリアへ行っての仕事をしていたそうだから、
直接、現地で買いつけたりもできるんだろうなぁ。


そして、この日、みんなが一番楽しみにしていた(いや、私だけだったかもしれないけど)
“ナポリ” の ジェノベーゼ が登場ーーー!


自分は、「ジェノベーゼ」って言ったら、バジルソースをベースにした緑色のしか知らなかったのだけど、
ナポリ風では、玉葱 がベースになるから、こ~んなアメ色をしているのが普通だとか。

玉葱と一緒に煮込まれた豚肉は、脂のりもほどよくあってトロトロさが独特。

・・・と思って食べていたら、mammaのOPEN当初の味わいを知っているねーさんが、
「なんかね、今日は前に食べたジェノベーゼと、ちょっと違うの」 と言うのだ。

OPEN当初はもっと肉ガッツリ!な味だったらしいのだけど・・・

と、店主さんに聞いてみると、
「最初はナポリのmamma料理をそのまま出してたのだけど、
 やっぱり、“肉が硬い” とか “パサっとする” って言われちゃったりしてねーーー。」 と。

少しずつ、“日本人好みな味”も取り入れていかないと・・・って色々と悩むところは多いみたい。

確かに・・・いくらナポリの料理がおいしくても、日本で食べるのと、ナポリで食べるのとでは、
同じものを作っていても、環境も違えば人種も文化も違うから、評価も変わる。

自分もアメリカに行って、日本食を食べては身に沁みたこと・・・なんか分かります・・・。



そして。
最初から「食べたいねー!」って言ってた貝たちが、いよいよ登場!
貝類たっぷりガーリックソテー であります!

ひゃほーーーーーーーーー!!! これはすご~~~~~~~~~~ぉい!!
「フォークでチマチマ取ってないで素手でがっつりいっちゃってください。」 という店主さん(笑)。

ムール貝 の大きい事!!
そして 白貝大ハマグリ も。
トーストを、貝の出汁がでまくった汁に浸して、ふにゃふにゃに汁分を含ませてから食べるのもGOOOOOD!

このトーストを靴の底にみたててナントカ・・って言うんですよ、
って店主さんが行ってたけど何だったか忘れちゃった~(>_<)。



ちなみに。
addu' mamma さんでは、お酒といったらイタリアワインが基本のだけど、
ねーさんが日本酒を持ち込んでくれているお陰で 綾花羽前白梅 の冷たいお酒なら飲むことができま~す♪

温めるのは・・・ワイングラスしか器がないし、お燗のためにお湯を用意するのもままならないくらい小さなお店なので、
ゴメンナサイ・・・温めたい場合は、手か脚の間に挟んでくださいw。


こんな日本酒を挟みつつ、ハウスワインもいただき、みんなで5本空けたかな?!
いろ~んな料理を分けて食べたけど、気付けばお腹いっぱーーーい。

でも、mammaの料理って、ほんとうに心温まる。
“addu' mamma = おかあちゃんのところ” お店の名前どおり、
「かあちゃーん!腹減った~~ぁ。めしーー!」 って言って駆け込めば、気軽にお酒や料理が出てくるような、そんな感じ。


加えて、この日一緒に飲んだみんながサイコー!!
いつもは日本酒を飲みに行く仲間だけど、日本酒だろうがワインだろうが、関係な~~ぁい。

ただでさえ行きたかったお店に行けたのに、みんなのおかげで楽しさ100倍増でしたー!


[ addu' mamma ]
渋谷区渋谷2-8-3
03-3406-2830
ランチ 11:30 - 14:00
ディナー 17:30 - 22:00(LO)
日曜祝日定休

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16 コメント

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■gangangansokuさん (まき子)
2011-09-23 12:00:16
アメリカでは、確かにこういった、ざっくりしたお店が多いですよね。
私が住んでたワシントンDCから外れのアーリントンでも、
気さくなイタリアン総菜店なんかもあって、
よくランチにテイクアウトしてました。

実は、今シカゴにきてまーす!
シカゴ名物を食べ尽くして帰ります(笑)。



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Unknown (GanganGansoku)
2011-09-23 05:42:12
こんにちわ:)
アメリカのイタリアンレストランって
こういうところが多いです;)メインより、こういうおつまみになるようなお料理が へぇ~!ですよね。また日本人の口に合うんです☆彡  ムール貝、食べたい~!  渋谷ですね!! これもメモメモ。
返信する
■OWLさん (まき子)
2011-09-20 17:09:07
ゆずりましたか(笑)!

いやいや、私も料理の名前はちゃっかりメニューの写真を撮って、
そこからひっぱってきておりますっ。
メニューの絵、私もアリですし!
なんか癒されますよね(笑)。

ほんと、このメンツは職業も年齢も趣味もばらばらだけど、
だから楽しいというか。
話があちこちとんでも、全然苦にならないどころか
盛り上がっちゃいます~。
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■akikoさん (まき子)
2011-09-20 14:10:40
こちらこそ、一緒に行ってもらってありがとうございました!
さすが心強いっす!

私もあのイラストメニュー、
すんごい面白くて気に入っちゃいましたよ~♪
「頼んでみて答え合わせ」っていうのも、
楽しいですよね。

秋の食材でのマンマ料理もまたおいしそ~~。
イタリアンなのにあん肝使ってくれたり、
何が出てくるか分からないってのも、
また素敵です。
日本酒の持込パーティ~~だいさんせいで~~す!
返信する
楽しかった! (OWL)
2011-09-20 13:27:26
流石にこの店では一番乗りは姉さんにゆずりました! 笑

いやぁ、マッキー流石だよ。
味はしっかり覚えてるんだが、料理の名前ほとんど覚えてないもの・・苦笑

このメニューの絵はあり!ですよー。
決して上手いとはお世辞でも言えないけど、好きです! 笑

外と繋がってるような開放された空間も気持ちよかった。
そして、職業も年齢も趣味や考え方・・趣味や考えはいろいろシンクロするとところもあるが・・もばらばらな私達だけど、良いメンツに囲まれて呑むのは本当いいものです!!
返信する
ありがと~ (akiko)
2011-09-20 12:49:32
丸投げしてすみません!
詳しいレポをありがとうございます。

つっこみどころ満載のイラストメニュー・・・店主はけっこう楽しんで
一生懸命描いて、自分ではなかなか気に入っているようです。

私としてもこの絵はさすがにどうか?と思う場合もありますが
それはそれで頼んでみて答え合わせみたいな楽しみ方もアリかしら?と。

食欲の秋、季節の新しいおいしいメニューがどんどん出てきますので
(私も何が出るか想像つかないんだけど)また是非行きましょう~。

日本酒持ち込みパーティなんていうのも2時間制くらいならできそうなので
そんな企画もやってみたいなと思ってます。

あー、日本酒持ち込みで2時間じゃ時間不足かな?(笑
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■葛飾のオヤジさん (まき子)
2011-09-19 23:58:19
ほんとに、このイラスト、面白いというか
んもーーツボにはまっちゃいます(笑)。

>改めて「イサキのカルパッチョ」を見ると、メニュー表のイラストが理解できる

ほんとっすか~?!(笑)
私はやっぱ、未だに「イカ」な印象が抜けなくて。
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Unknown (葛飾のオヤジ)
2011-09-19 23:29:02
イサキのカルパッチョ・・・メニュー表からは想像できない色合いですが、
改めて「イサキのカルパッチョ」を見ると、メニュー表のイラストが理解できるところがスバラシイっ!
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■ざいやんさん (まき子)
2011-09-19 11:18:18
イタリアも郊外の食堂なんかは、
水代わりにワインがど~んと置かれていますよね(笑)。
あ、ワインじゃなくてサングリアでしたっけ。
気取らず、ワイワイできる雰囲気が良いのですよ~。
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なんだか (ざいやん)
2011-09-19 10:19:47
イタリアンだけどフランスの食堂思い出しました~
水がわりにワインがドンと出てくる(笑)

夕べ自宅でピッツァに清酒竹鶴純米で幸せ~
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■hirorin (まき子)
2011-09-19 05:37:22
ういっす!書き通したっ(笑)!
って、いやいやいつも通り書いただけだけど。

でもやっぱ楽しい仲間と一緒だと力入っちゃうね~。

綾花はもちろん合うし、羽前白梅もモノによっては「これはお燗じゃないと・・」ってのもあるかもしれないけど、
ねーさんが持ち込んでくれたのは、冷たい状態でも大丈夫だと思う!

この日は、ジェノベーゼが出た後に出してもらったけど、
玉葱と豚肉のトロトロともマッチしたよ~。

貝類タップリソテーは、やっぱ汁よねー。
汁がないと始まらない!ってくらい大事かも。
そこに、トーストをふにゃふにゃになるまで浸したら、
それだけで、また一品、完成!だもんね。
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■じゅうごさん (まき子)
2011-09-19 05:33:17
大分で関といったら佐賀関なのですね!

メニューには「関」としか書いてなかったので
どちらかは詳しくは分からないんですが、
でもどちらの「関」の魚も美味しそうです(笑)。
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■kohyouさん (まき子)
2011-09-19 05:32:02
ランチも今やすっかり人気店の一つで
とっても賑わってるみたいですね!
ランチの時に、すでに綾花を飲んでいらっしゃったとは(笑)。

でも、イタリアンの中でも、
こういった家庭料理にも綾花は合いますよねー!
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Unknown (hirorin)
2011-09-18 23:30:55
誰かが書いてくれるでしょーと丸投げされた感があったけど、さすがマッキー。

イタリアン、やっぱりいいね。
でもなかなかイタリアンに合う日本酒って私は思いつかないけど、綾香と羽前白梅は合うの?
この日のメニューではどれにマッチしてたの~??

貝類タップリソテーは、いつか家で飲み会するときに絶対マネしてみます。フニャフニャのパン、絶対に美味しいと思う。

返信する
関のイサキとな (じゅうご)
2011-09-18 22:13:47
大分で関といえば佐賀関
山口では下関

で、関のイサキはどこの関かな???
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ナポリ の ジェノベーゼ (kohyou)
2011-09-18 21:26:27
自分も気になっていた1品です、次回は食べてみたいですネ、
自分はランチにお邪魔しましたが、ハートランド、綾花は頂きましたね♪
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