紀伊 は 熊野
そこは中学生の頃から、ずっとずっと行きたい場所だった。
今でこそ "パワースポット" なんて呼ばれちゃってるけど、
当時から「あの世に通じる場所」っていう、ちょっと怖いような恐れ多いような、
そんなイメージにすごい魅かれてたっけ…
とはいえなかなか行く機会がなく、
いつしか「そのうち行けるかな」って感覚で日々過ぎていたのかな。
でもつい最近、自分の名字について興味を持って調べてみたら、なんと!
"鈴木" のルーツって熊野の神官・武士 なのだ!!!
(旧姓はチガウけど)
「これはもう!行く!行くっきゃない!行くなら今!今行きたい!」
とまぁ、"発作" が起きたワケで。
南紀の海にも感動したけど、やっぱり一番の目的は 熊野三山 なのだ。
中でも一番憧れていたのが 那智の滝 。
那智の滝をご神体として奉っているのは 飛瀧神社 、その入口に車を停めて、いざ。
滝を見るには、この杉並木の石畳を下って行く。
朝7時から行動開始したおかげで人はほとんどおらず、凛と静まり返ってる。
空気も涼しくて、とっても清々しい…。
一番下までたどり着くと…
念願の…念願の… 那智の滝
無心になってしまった。
圧倒される…のとはちょっと違う感覚…ただただ、涙が自然とこみ上げて来ちゃうような。
ここからだと遠目に全体が見えるのだけど、
もっと近く…滝壺が見られる場所まで 拝所料300円 を払えば行けるみたい。
迷わずGO。
入るとすぐに目に飛び込んで来るのが 延命長寿のお瀧水 。
ご神体の滝の水が飲めるんだ!
後々知ったのだけど「平成の名水百選」にも選ばれているんだとか。
脇の石段を登っていく間も、滝の水しぶきを感じる。
ひんやりと湿った空気が、心地よく肌を撫でていって、ほんとに心も穏やかになる…。
朱色の踊り場が拝所、そこへ上がると…
すごい…こんな近くに見られるなんて…!
滝からの風というか風圧というか、そんなのをビシビシ受ける。
ううう…。
瀧の水しぶきと風で、全身を守ってくれてるようなこの存在感と、
なんとも言えない心洗われるような空気感…
言葉では表せない。
そして「ようやくココにこれました…」って込み上げて来る感動を、
毛穴全開、魂全開で発してしまう。
人が少なくて良かった…ここでもまた1人で涙しちゃったよ…。
ほんとに、ほんとに、来れてよかったナ。
ちなみに、この辺りは平成23年の台風12号の被災地。
滝壺の様子もだいぶ変わっちゃったんだろうな。
滝から下流はまだまだ大規模工事で復旧の真っ最中。
那智の滝までの那智川もあちらこちらで崖崩れがまだ痛々しく残っていたし、
大変だろうなぁ…がんばれー!
さて。
那智の滝を後にして、今度は 熊野那智大社 へ。
本参道の入口…あはは、さすがすごい階段だ。
まだ朝早いからお土産屋さんも静かだけど、こんな流水にひたってるソーダがうまそ~。
お!社っぽいのが見えて来た!この坂を上れば…あと一踏ん張り?!
と思いきや。
甘かった、まだまだ階段修行が続く(笑)。
ここを登って…
ここを登って…
着いたー!!!
もう今はすっかりキレイになってるけど、
台風12号直後の写真をみると(マウスポインターを写真に重ねて下さい)
ほんとに大惨事だったんだなぁ…と。
社殿の佇まいはもちろん素晴らしいけど、
やっぱり何と言っても、この深い森とともにあってこそ…神秘的だなぁ。
樹齢800年の楠の木 。
階段を登ってあがった息を落ち着かせる、ちょっとした休憩椅子からの眺め。
深緑の杉の木と、新緑の黄緑色のコントラストがまたいいな♪
那智大社のすぐ隣には 青岸渡寺 。
西国三十三ヶ所第一番札所 でもあり、少し本堂の中に足を踏み入れたものの、
その厳かすぎる雰囲気(お坊さんもスゴイ貫禄(笑))に、
小娘な自分…萎縮してすぐに出て来ちゃった。
青岸渡寺の脇からの眺めもイイ! お…?!しかもあそこに見えるのは…?!
那智の滝 が、ここからも見える! 三重塔とセットで素敵な光景だな♪
青岸渡寺敷地内にあるお茶屋さん脇には、熊野古道入口が。
でも…ここも台風の被害後は整備されてないのかな、、進んでいくには怪しすぎる…。
ふい~~それにしても天気が良くて暑ーい!
こんな日は、やっぱりお約束?!の 那智黒飴ソフトクリーム も頬張らなきゃね♪
ちなみに。
この日は時間がなく、熊野古道 を歩く事ができなかったので、日を改めて。
とはいっても、本格的な古道歩きではなく、観光客向けの短い 大門坂 。
最初は舗装された道が続き、両脇にも民家が。
その一角に 南方熊楠 が3年間滞在した 大阪屋旅館 の跡が。
南方さんは、熊野の木を一生懸命守ったスゴイ方だそうで…。
鳥居の向こうの小さな赤い橋は 振架瀬橋 、ここから先が "聖域" という意味だそう。
その聖域に入り、
さらに生い茂る木々の中へ入っていく入口には 夫婦杉 。
樹齢800年というその太い幹に両手を広げてみた私…ちっさ…(笑)
「マムシ注意」の立て札にビビる相方を放っておいて、サクサク進む。
九十九王子 最後の 多富気王子 。
この「王子」は、もちろん「王子様」の王子ではなく、
12~13世紀に、お偉い方々の熊野詣のために作られた神社の一群のこと。(でいいのかな?)
で!
ここで「鈴木」さんの由来について話したくなるワケで。
もともと熊野エリアの本姓は「穂積」なのだけど、
"凪の木に鈴をつけて、熊野詣の人々に「王子はこちらですよ~」と先導した神官"
が、"鈴木" のルーツなんだとか。
すご~い、かっこい~い!
ルーツが "熊野の神官" だなんて♪(って、だから旧姓は違うでしょ、って突っ込まれそう)
日本全国あちこちに今でも「熊野神社」があるコトからも分かるように、
当時から熊野信仰を日本全国に広めようとしてたから、
鈴木さんも日本全国まんべんなく居る…ってワケなのかな。
名前の由来って、おもしろいな~~。
って話がそれたけど、熊野古道は進めば進むほど神秘的な雰囲気に。
ほんとに…まるで、何か恐れ多いモノに見下ろされてるような守られてるような…。
この石畳を登り切ると、熊野那智大社へとたどり着くのだけど、
その合間にも、那智の滝が遠目に見えたりする。
キツイ石段のはずなのに、どんどん前へ前へ…って進んじゃうのも不思議だなぁ。
ずーーーっと来たくて念願叶った今も、
想像以上に、予想以上に、とーーーっても素晴らしい場所に、感動が消えない。
来れて良かった。
本当に、来れて、良かった!
(本宮、速玉も行ったけど、長くなるのでまた別途…)
が滲み出てるな♪
人がまばらなのがまたいい!!
登ってる図なのか?下ってる図なのか分からなくなるね。
肝心の鈴木さん、ご本人の感想はどうだったんだろ?
大きい木って本当「何か」を感じさせるね!
ちょーーーーーーーーーーーーーーショックだったけど、
ほんとに強引に旅行をねじ込んで良かったです…
また行きたいなぁ…
2度目は、また違った感覚になりそーです。
観光地は人が増えてきたので、
やっぱ早朝行動が大正解!でした。
ここに着いたのは7時くらいだったかなぁ…
ほんっとに人がいなくて、とてもよかったです。
ここが人ごみだったら…雰囲気もまた半減以下ですもんね(苦笑)。
さてさて。
鈴木さんご本人の感想…
表のブログにも裏にも今までヤツについて書いてきてるので、
そろそろヤツの性格も分かりませんか~~~~?
「まったくきょーみねぇ」
に決まってるじゃーないですか(笑)。
俺もまたいきたいなぁ~
酒はともかく海の幸がすげーうまい店もあるしね~
関西にいた時に出来なかったことは、「熊野古道を歩ききる」「日本一長い路線バスで熊野に行く」ですかねー。
どこだろう~~、行ってみたいなぁ。。。
とはいえ、相方が一緒じゃ、
私好みのお店は入れない…(ちーん)
(ってほど大したもんじゃないですが)
熊野古道といっても、地図通りにいくと、
今は普通の道路とかも入ってるんですね~。
関西の人でも、よく行くのは白浜まで、、と聞いたことも。
確かに、さすが「木の国」。
半島の中央は森が深過ぎて道も少ないし、
アクセスという意味では、簡単には行かれない場所ですもんね。
後二年くらいで高速が名古屋から尾鷲の先まで繋がるようなので、名古屋から車で3時間ほどで行けるようになると人も増えるでしょうね。
さんまの熟れ鮨、あゆの熟れ鮨 つまみに最高だと思うのですが仕事前で飲めなかったのが今でも残念です。(笑
http://shousuke.blog116.fc2.com/blog-entry-691.html
予想以上でした。
素晴らしかったなぁ…。
美味しいネタは次回ご用意してますので(笑)。