マンハッタンという狭い土地で居酒屋がひしめき合ってる場所ならまだしも、
ロングアイランドという広い土地での滞在ホテル近辺にも、お酒を縁を感じてしまった。
ホテルの場所が分かった時点で、
前回のNY訪問時にもお世話になった NY特派員一合さん にご連絡したところ、
「すぐ近くに、もともと江戸前寿司に定評のあった和食屋さんがある」 とのこと。
しかも!
NY特派員一合さんのお友達、料理人の “ノブさん” という方がランチを任されてから、
そのレベルは一段とアップしたんだとか。
それは行ってみなきゃな~! と思いつつ、ホテル前を歩いていたら、すぐに発見。
近くも近く!ホテルのすぐ隣(のブロック)じゃーん!!
お店は Shiro という。結構大きいし、それなりの質感も漂ってる。
ううーん。
慣れてきたDCならまだしも、見知らぬ土地のランチ初日でこんな感じのお店に1人で入るのは
(しかも、入るなら飲む) どうしようかな~。
と、一度通り過ぎたものの、やっぱりすぐに踵を返して、えーーい!と入店ー!!
ちなみに、このお店も、鉄板(アメリカではHIBACHIと通常呼ばれるのだ)と寿司とに分かれているけど、
当然寿司。
そして、1人客であるという私に、カウンターとテーブルと、どちらがいいですか?と聞いてくれたのも嬉しい。
当然カウンター。
お店の一番奥に、そのカウンターがある。
見たところ、テーブルには何客かいたけど、カウンターは独り占め。
そのカウンター内には3人の板前さんが。
この中の誰かがノブさんか?!
と、眺めていると、フロアのおばちゃんが、飲み物はどうしますか?と。(会話は英語)
ランチだから当たり前かもしれないけど、アルコール類メニューがないので、別途お願い。
すると 「あなたが欲しいのはコレね~(笑)」 って持ってきてくれたメニューには日本酒がいっぱい!
ちゃんと「純米」「純米吟醸」「大吟醸」っていう感じに分かれてて、数もかなり!
そのうちの一つをお願いするも、おばちゃんが
「ちょっと待ってね、メニューに載ってるのでも無い時があるから。」 と確認しに行ってくれた。
そして、戻ってきた姿をみて、思わず拍手~~(笑)!!
今は、これだけありますよ~。と、お盆に種類をたくさん乗せて持ってきてくれたのだ。
これは楽しい!
すると、それを見ていたカウンター内の板前さんの1人が 「テンザンもなかったっけ?」 と。
テンザン?・・・天山!?
あの佐賀の日本酒ですか?!と、思わず喰い付いてしまった。
佐賀好きな自分、天山の酒蔵さんもNYで活発に活動してると聞くし、ココで飲めるなら嬉しいな、と。
だけど、日本のドコのお酒かまでは分かる方がおらず、
「調べてきます」とか手間を取らせてしまったり
なぜか 玉の光 純米大吟醸 が出てきたけど 「スゴイ高いので・・・」 と遠慮してみたり。
(だって、300mlで20ドルなんだもん(涙))
あーだこーだとやり取りをし、結局 菊正宗 純米樽酒 に落ち着いたのであった。
(この時点で、かなりヘンテコな小娘だ・・・と思われたに違いない(汗))
ちなみに、カウンター内の板前さんは、全員日本語ばっちし!(ていうか日本人)
でもカウンター内での板前さん同士では英語で会話してるから、どっちの言葉もペラペラなんだろうなぁ。
目の前の板前さんと、ちょびっと会話が始まり、
“ノブさんの友達の友達で・・・” なんて話をしてみたら、
「あぁ~~、ノブね! のーぶさーん!」 と、キッチン奥に声をかける、ずいぶん江戸っ子なノリ。
とはいえ、キッチンの奥でちょうど忙しく働いていたみたいで、
マネージャーみたいな方が 「すいません、今、手が離せなくて(日本語)」 と、わざわざ声をかけてくれる。
・・・うう、嬉しい。なんか、こう、お店全体で和気藹々とする雰囲気、久しぶりだ(涙)。
しばらくは、出てきたお料理と日本酒で、ゆっく~~り時間を潰す。 相変わらずカウンターは1人占め。
お寿司単品やセットなどなどもあったけど、ランチボックスというセットが一番お得かな。
お味噌汁やサラダが付く、カリフォルニアロール と 天ぷら のセットで9.5ドル。
でも、こんな普通のランチセットにも、驚きが沢山!
お味噌汁にレンゲがついてこない! (DCではいつもレンゲがついていたのに。)
天ぷらの衣は薄く、カリッサクッと揚がってて美味しい!! (ボテっとしたのしか食べたこと無い。)
エビ3匹に野菜4種類も入ってて、なかなかのボリュームだし、これはかなりお得感あり。
そうして、ゆっくりつまんでいると、お客さんも何回転かし、キッチンが一瞬空いたのだろうか。
なんと、ノブさんがわざわざキッチン奥から挨拶に来てくださったのだ。
もっと貫禄があるかと思いきや、若くて気さくな感じ。
「NY特派員一合さんと日本酒つながりで・・・」なんて話をしていると、
ノブさんも日本酒がお好きなようで、例のT寿司さんとも仲が良いという。
さらに、「時間が合ったら、T寿司さんで一緒みましょう!」なんて話もしてしまうくらい、
肩肘張らない料理人さん、という感じ。
さてさて今後、どんな楽しい展開が待っているのだろう~。
楽しみだ!
ちなみに。
1人酒をやっている自分に、マネージャーらしき方が、こそっと一品。
インゲン千切りのお浸しかな。。。しかも、うんま~い!
こいう繊細な出汁が使われた日本料理・・・久々に食べました。
味わいにも、お店の方の気配りにも、感無量(涙)。
料理だけじゃなくて、板前さんや店員さんみんなの雰囲気のおかげで、
ずいぶんと居心地の良さを感じてしまった。
このお店、ホテルからも近いし、重宝してしまいそう。
そして、そのうち、この冷酒でしか出されない菊正宗をお燗でお願いしてみたかったりして。
初っ端に一升飲みのお誘いをするくらいなら
「これ、お燗に」が先じゃない? (笑)
しかし、さすがは特派員一合氏、押さえるべきところはきちんと押さえておられること。
T寿司が出てくるとは、いやはや世の中
狭いですね~
凹んだ気分から一気に盛り上がってきた?(笑)
海老とアボガド???かな??
日本酒つながりって凄いですね~!!
海外でも知り合いに会えるんですね。
私も頑張ってつなげていきます!
いきなりナイスなお店。
久し振りに、日本にいるのと同じような雰囲気の記事を読んだ気がする。
アメリカのカウンターで女1人日本酒・・・すごいよ。なかなか出来るこっちゃない!
米国では、純米に比べアルテンダは、高税率だそうすね?
こんな出張先のホテルの隣で、なーんてすばらしいお店が!
という感じです。
これがニューヨークというものなのでしょうか・・・。
少なくとも、NY特派員一合さんのお陰であります!
ちなみにノブさんは
「私も大吟醸とかが大好きで・・・でもT寿司さんのようにお燗の種類まではなかなか。。。」
と言ってらっしゃったので、
その辺りは居酒屋で肩を並べた時に、また伺ってみたいです~。
でも日本も、場所に限らずとっても狭いですもんね(笑)。
それにしても、このお店、とっても広いのに、
奥の寿司カウンターだけは別世界のような感じで、
本当に良かったです~。
日中あちこち動き回るには、なかなか楽しくなってきました(笑)。
お酒が皆無、と思っていたのですが、今日一日で二軒ほどリカーショップも見つかりましたし、
なんとかなりそうです~~。(やっぱ執念)
そのうち昼蕎麦酒やりたいなぁ。。。
こちらでは、かな~~りメジャーで人気もあります。
日本でいう「鉄火巻き」くらいの親しみ感でしょうか。
実は私も自宅では気軽に作ってたりします(笑)。酢飯じゃなくて普通のご飯で。
基本はアボカドで、あとは蟹か海老か、何かのシーフードを一品かなぁ。
それにしても、アメリカにまできても、こうした縁に助けられるのは
本当にありがたいというか、信じられないというか。