フライング ＴＡＫＡ寿司 で 鯉川 亀の尾 純大 2005

見知らぬ土地で・・・特に海外で　バスに乗る　というのは、やはり不安が付きまとう。

が、まもなく燗酒好きが集合することになっている　ＴＡＫＡ寿司　へは、バスで行く予定。

なので、ちょっと予習がてら、お昼の時間がある時に行ってみようかな♪　と。
当日の夜にいきなりバスに乗ってトラブルも嫌だしー。
事前に下調べしといた方がいいのだー。
（その下心は、“ランチもやってるらしいので、お昼から飲んじゃえー”　だったりする）


が！！
ホントのホントに予習しといて良かった！！と思う状況に陥る。

炎天下の真昼間、延々とバスに乗るまでの苦闘が始まったのだった。

（ココは時間のある方だけ、お読みください）
片道2ドルって聞いてたので、紙幣2ドルを手に携えて待つこと15分ほどでやってきたバスの車掌さんには「紙幣はダメ！メトロカードかコインのみ！」って言われるも、コインもメトロカードも持ってなかったので乗せてもらえず、「じゃあそのメトロカードはどこで手に入るのか？」と聞く余地を与えず「プシュー（ドア閉まる）」。くそー、なんとかメトロカードをゲットしようと、とりあえずホテルに戻ってフロントに聞くと、「うーん、隣の両替所で買えるんじゃない？」　でも両替所なんかに売ってるのかな～と半信半疑で行ってみると、隣じゃなくて10分くらい歩かされ、しかもやっぱり「あんた何言ってんの？ここは銀行であってメトロセンターじゃないわよ。」みたいに言われ、それでも「じゃ、どこで買えるか知ってます？」と食い下がっても誰も知らず、「マジでみんな知らないの？」と困り果てた私に、その隣のブースにいたおばあちゃんが　「電車のキップ売り場で買えるんじゃないかしら。定かではないけど。」　と教えてくれたので、「ありがとう！」と喜んで、そこからさらに歩いて10分先にある駅に向かうが、なんと無人駅なので、1人で悶々とキップ販売マシンで色々見てみるも、何かよく分からず、唯一それらしいのは20ドルという高額で売られているので、「やっぱコレって電車のキップ売り場であって、バスはダメなんじゃないか・・・おばあちゃんのアドバイスもテケトーっぽかったし信用できないな」と結局購入を断念。諦めて当日タクシーか・・・と思っていたけど、そういえばお財布に「記念」に取っておいた１ドルコインが2枚あることを思い出す！これでとりあえず「行き」だけはバスに乗れる！！そうして、またずいぶん歩いてバス停に戻り、そこからバスを待つも20分経っても来ず、そうこうしてるウチに、もう1人の乗客さんがやってきたので、ここぞとばかりにメトロカードの売り場を聞いたら、やっぱり電車のキップ売り場の２０ドルチケットがバスも乗れるチケットらしいことが判明、でも20ドルも使わないからいいか、と思いつつ待っていると、ようやくバスが来たのであった。

※後日談：ちゃんとした情報を調べていかず、いきあたりばったりの行動をしてしまった、
　 飽くまで自分のオバカ行動なのに、NY特派員一合さんには気遣いをさせてしまいました。。。
　 すぐにフォローのご連絡、ありがとうございました（涙）！



とにかく、バスに乗るまでに１時間半以上、炎天下をうろうろ歩いてしまった。。。

はぁあぁぁぁぁ・・・無事にバスに乗れたよう（感動）。


でもバスに乗っても油断はできない。
「Ｆａｍｉｌｙ Coartで降りたいから、着いたら教えてください。」　と車掌さんに言っても油断はできず、
車掌さんの真隣で「まだ？まだ？」って顔をして見せる。

目的のバス停は、乗り始めてから８分ほどで到着。

が、その先がまた「こっちで合ってるのかナァ」と思わせられるなが～い道。

先が見えないくらいのまっすぐな道が、逆に不安をかきたてたのだけど。。。


おおういえーーー！！
着きましたよーーーーーー（涙）！！！


ううう。。。。よかった。。。ホントに良かった（涙）。
最初はどうなることかと思ったけど、無事に着いたよう～～。

前回来た時は、日が暮れてたけど、それでも同じ門構えを見て、心底ほっとしてしまった。


んもーーーー喉がカラッカラだ！！

お店に入ると、店長の タカさん が　「あれ？」　って顔をしてる。もうコッチ（ＮＹ）に居るの？と。
もろもろ事情を話して　「とりあえずビールください！！」

タカ寿司さんには、何種類かビールが置いてあるけど、
こんな暑い日を2時間も歩いたんだから、沖縄の　オリオンビール　が旨いに違いない！！

「小さいのにします？」と聞かれたけど、イヤ！大きいので！
ごきゅっごきゅっっ！！！！　と飲んで・・・・・ぷはぁ・・・生き返りました。。。


喉の渇きが収まって、心も落ち着くと、このカウンターの眺めに、改めてウットリ。。

合わせて、タカさんとの会話が、これまた楽しくて。

ベルギービールがねー。
麹がねー。
酵母がねー。
あ、そうだ、まき子さん滞在ホテルの近くにもこんな面白いお店がねーー。

タカさん、手はせわしなく動いてるのに、とっても面白い話を聞かせてくれるのだ。

そうこうしているウチにランチボックス登場。
　

３つのコーナーが何種類か選べるタイプで、ボリュームは満点！
しかも、さすがＴＡＫＡ寿司さん、どれをとってもンマイっす。
さりげないツマミ（左下）の海草の和え物が・・・また飲兵衛心をつつきます。


すると、さりげなく、こんなものが。。。


「ようやく開いてきましたよーーー！！」　と　鯉川　2005年　のものが。
うそーん！しかも　亀の尾　純米大吟醸　だから、相当良いものなのでは。
ありがとうございます（涙）！

アメリカでは、この銘柄を出しているらしいのだけど、とにかく開くのに時間がかかる、って。
「これのうすにごりを、お客さんに飲ませてもらったときは、ホントに感動しましたよ。」（って銘柄バレバレ？）


どんどん日本酒の話にも盛り上がる。
そんな中でも新たな面白い話も。

もうまもなく　日置桜　も飲めるようになるのだけど、
これが“アメリカで販売する”となると、非常に規制が厳しいらしい。

その一つがラベル。

文字の大きさにまで規定があって、例えば「アルコール度数」。
日本酒のラベルって、「アルコール度数」とかもろもろの記載の文字がとても小さいけど、
アメリカで販売するには、もっと大きい文字で表記しないといけないんだとか。

すなわち　「アメリカ販売用のラベル」　が必要になる。
きっと、それだけだって、酒蔵さんからしたら軌道に乗せるのにかかる大きな手間なんだろうなぁ。


他にも色々とあるみたいで、日置桜販売の目処がちょびっと遅れているんだとか。
なんか、本当に大変そう。。。

でも、近々必ず日置桜が・・このお燗が、アメリカのみんなに普通に振舞える日が来るんだっ！！
がんばれー！！


と、いろいろ話していると。。。


辨天娘 とかが出されてたり。



営業に来ていた卸屋さん？のサンプルまで試飲させてもらって、こんなことになってたり。。。
（このサンプルは 新潟 のとある酒蔵さんのだったけど、なかなか美味しかった！）


あ”～、ほんとに、バスに苦労して乗ってきた甲斐があった～～～。
またもや、至れり尽くせりのタカさんの心遣いで、ホントーに身も心も楽しんでしまった。
（チップを足すんじゃなくて、間違えて引いてしまってたという大ポカをやらかしたのに）

そして、最後の言葉が、また良いなぁ♪

「いつか、また」　という定かではない言葉じゃなくて、


「じゃ、また明々後日に！！」