あちこちでクリスマスムードが最高潮に達しようとしているイヴの前日、早朝。
本場でのクリスマスを過ごす場所として選んだ ニューヨーク へ向かう。
なんだかもう車で5時間くらいなら、近く感じてしまう感覚。
とはいえ、ニューヨークといえばの マンハッタン を通り越して、
自分の中では同じくらい親しみがある ロングアイランド へ。
夏に1ヶ月も滞在していた場所 を再び車で通りつつ 「懐かしい~!」 を連発。
あの頃は暑くて暑くてしょうがなくて、緑も鬱陶しいくらい茂っていたのに、
今や見事に葉っぱは落ちて、枝が伸びるのみ。だけど、そこに雪が積もって、また良い景色なのだ。
とはいえ、特に観光地があるワケでも無いこの懐かしい土地に、再び何の為に来たかというと。
はい・・・もう決まりきってます。
NY特派員一合さん、奥さん、ゆっきー!またお世話になります!!
夏は涼しげ、冬は温かみのある木の家の、大きなクリスマスツリーが、とーっても素敵。
もちろん本物のモミの木。
実は、特派員一合さんのお宅へ伺うに、ひじょ~~~~に気になる事が。
なんと、ご自宅で日本酒を造ってしまわれったのだ!!
その様子はblogで見ていても、もうドキドキワクワク。
記念すべき仕込み一号から始まり、なんともう既に仕込二号も完成したばかり。
その、特派員一合さん命名の 爆鶴 紐育どぶ 仕込み二号 を味見させていただけることに(>_<)!
お猪口に入ったこの色が分かるでしょうか、ヨダレが出るような良い~黄金色。
そして、澱の量もすごいすごーい!
飲んでみると、氷点下くらいの気温の外で保管してあったにも関わらず、
純粋な乳酸菌のすっぱさがほんのり。
でも、美味しいんです。
日本酒を飲まない相方にも一口飲ませてみると、いつもは「くせぇ!」というヤツが、
普通に飲めているではないか。
一言で「こう」とは表現できない、いろんな未熟な味わいが同時に感じられるけど、
変な香りも、取ってつけたような香りもしないし、
まさに「お米から造られたお酒」ってじわじわ味わえるような。
きっと昔々の日本は、素朴な、こういう日本酒を造って飲んでいたんだろうな・・・
なんて、しみじみ。
こうして良いタイミングに伺えて、しかも試飲させてくださって、本当に感謝です!
さて。
おうちで、少々くつろいでしまった後は、みんなでお約束の タカ寿司 さんへ、レッツゴー!!
もう既に見慣れてしまった、この入口。
そして、いつも変わらない“アニキ!”って感じの店主タカさん、今宵もよろしくお願いしまっす。
カウンターを見上げると・・・あるある!例の、日本から新たに入った頼もしいお酒たちが!
くー、楽しみだ。
あ・・・でも、この翌日24日もアメリカでは平日だし、特派員一合さんも、もちろん仕事があるから、
“ほどほどにします!” (←ほんとか?!)
最初は オリオンビール や 鷹勇 特別純米 のお燗を楽しみつつ、
タカさんがサービスで出してくれた、海老頭揚げ と 烏賊口ばし揚げ をおつまみに。
いつも頼むスターターだけど、これはやっぱり美味しいのだ。
みんなでワイワイお喋りをしながらも、実はもう一人友達を待っていた。
日本酒が大好きで、何でもお燗にしたなってしまうくらいなのに、NYに転勤になってしまった★さん。
マンハッタンも、お燗が広まってきたとはいえ、
このお寿司屋さんのラインナップが飲めるお店はそうそうなく、急なお誘いに飛んできてくださったのだ。
みんなが揃ったところで、改めてかんぱーい!!
すると、燗酒で楽しそうな我々を見て、一人オリオンビールを飲んでいた相方が、
これまた珍しく 「じゃ、俺も飲んでみようかな~」 とな。
ふふふ、楽しさが分かってきたようだ。
(って思ったら、やっぱり「りんごくせぇ」と、あまり杯が進まないようで。
いつもなんで「りんご」なんだろう。 嗅覚と味覚は、人一倍敏感だからこそ苦手なのかな。)
さて。
まずはお刺身を盛ってもらう。
縞鯵 に 鯛 に 甘海老。 もちろん、再び甘海老の頭は揚げて出してくれる。
滅多に食べられない縞鯵が、やっぱりうまーーい(>_<)!!
ワシントンDCでもこういうタイプの青魚が食べられないことも無いけど、
ハマチとかは、妙にサイズが大きくて、脂もけっこう乗ってて大味。
こういうキュッと味のしまったものが、やっぱりイイなぁ。
日本酒は、いよいよ、このお寿司屋さんで、ちゃんと仕入れ始めるようになった、
アメリカバージョン 日置桜 伝承強力 純米吟醸 へ突入!
前回訪問時に聞いたように、
アメリカでは、成分表示などのラベル文字の大きさなどの制限があるから、当然英語表記。
でも、表の顔であるラベル自体を海外輸出用に作っているところもあるけど、
日置桜は、基本的なデザインは変えていないのが、何だか嬉しい♪
次は 神亀 ひやおろし 。
瓶詰めされたのは、今年の9月のよう。
お燗で飲むと、少し味が開いた感じはあるものの、まだぼんやり・・・。
なんとなく、なんとなーく、
「タカさん・・・お願いがあります。 お猪口一杯だけ、冷や(常温)で貰っても良いでしょか?!」
と差し出すと、
「でしょー!やっぱ冷やで飲みたくなるよね~。」 と笑って入れてくれた。
お燗も良いんだけど、今の感じは、なんかこう温度を上げない方が旨みが味わえるというか。
さらに、定番だけど欠かせない 日置桜 純米酒 と、
これまた嬉しい 日置桜 山装ふ も、このお店で扱うようになったというからスゴイ!
言うまでも無く美味しくて、この2本は瞬殺で無くなってしまい、
そのスピードに相方は 「口あんぐり」 。
写真は無いけど、この間に 神亀 樽酒 もいただくのだけど、杉のいい~香りが漂う。
でも、杉の香りがちょっと強くて、神亀の味が押され気味?!これでもまだ落ち着いてきた方だとか。
こんなお酒も、再び登場。
山陰東郷 H19BY 山廃純米火入原酒山田錦60%
ふわー!ここでもまた出会えるとは感動! 味ものりのり、うまーい。
ここで、もう一品、特派員一合さんおすすめの 舞茸土瓶蒸し を追加。
舞茸と白しめじなどの茸がたくさん入っていて、何よりも、出汁がうまい!
“いわゆるツマミになる出汁” で、器のお蓋代わりのお猪口で、出汁もちびちび。
タイミング同じくして 「これが合うんですよ」 とタカさんが出してくれたのは 睡龍 生もと 16BY 。
確かに。
飲むといつも「ほっ」とする、この睡龍。 出汁とやさしく絡み合う感じ。
さて。
この辺りで、いよいよ真打?!登場。 特派員一合さんの 爆鶴 しかも 仕込一号だ!
特派員一合さん宅では、仕込み二号の上澄みだけ頂いたのだけど、
タカさんが保存してらっしゃった一号のは、混ぜ混ぜして、どぶも一緒に。
粒々感というより、かなり滑らか。酸味も、しっかりあって・・・
なんだろう、印象としてはやっぱりヨーグルト?!
なのに、やっぱり美味しいのだ~。
こうやって飲んでみると、やっぱりココまで自分で造ってしまえるのってスゴイな~って感動。
自分もやってみようと思っていたけど、いざとなると、これが意外と難しい。
まず酵母や麹は簡単に手に入らないし、造るための道具も新たに必要。
それをやってしまったんだもんなぁ。
まだまだ続いているという、ミニミニ酒蔵さん、もっと美味しいお酒造りを頑張ってください♪
さて、衝撃のお酒を飲んだ後は、ようやく使っていたお猪口とおそろいのお酒を。
いづみ橋 H18BY 恵 海老名耕地 落ち着く~~。
何だか飲むのとお喋りが楽しくてしょうがなく、気づけば随分時間が経っていた。
ふと気づいて、そいえば 「肝心なのが、まだではないですか!」 と、ようやくお寿司に辿りつくことに。
最後のアナゴが、これまた旨い(>_<)!!
何もつけずにそのままで、と言うとおり、良い塩加減でアナゴの美味しさが引き立ってる。
それにタカさんの握るお寿司は、シャリから美味しいんだよなぁ。
もーアメリカで、これだけのレベルのが食べれるなんて、最高。
きっと、本数の少ない電車の心配がある★さんのシンデレラタイムが来なかったら、
これまた延々と語って飲んでいたかもしれない・・・と思いつつも、
そいえば、お店を出るちょっと前から、すでに店員さんたちは片づけを進めていたっけ(汗)。
毎度のことながら、いつも楽しくてついつい遅くなってしまうけど、
特に今回は、もう最後だなぁ・・・と思うと去りがたく。
マンハッタンは何度も行くと飽きるけど、ココは何度来ても楽しいパラダイスだ。
そうして、楽しい楽しい冬の陣はこれで終わり・・・
と思いきや。
今度は特派員一合さんのお宅で、奥さんも交えて、また4人でワイワイと飲み始めてしまう始末。
NFLの話も出てきて、とまらな~い。
「明日のこともあるので、ほどほどにします」 と言っていた初心はどこへやら(汗)。
随分、夜更かしをさせてしまって、本当にすみませんでした。。
でも楽しかった~~!!
楽しかっただけではなく、
振り返ると、いつも夢のように感じる燗酒楽園、まだまだ余韻がじんわりと、心に残るのであります。
そして、タカ寿司さん、いつもながらスゴすぎです。
自分もついこの前いつもの店で、同じ「いずみ橋・恵」を飲みました。東京のお店でもそうざらにはないお酒を、NYで飲んでる人がいるっていうのが不思議な感覚!
もう、嬉しくて嬉しくて仕方がない!という感じが出てます。
日本にだって、こういうラインナップのお店はそんなにないから、ここは本当に価値があるね~
日本にいるとなかなかお寿司までたどり着けないけど、滅多に行けるお店じゃないと思うと、しっかりお寿司も食べられる。
“紐育どぶ” まで加わったとあっては…世界一、いや宇宙一♪ (笑)
で、仕事は? (爆)
普段あれだけ遊んでいるからイヴも仕事なのかな。
まともに握れるすし屋がここにはない。
まともなものが出ないうちは食べれない。
しかし・・こんな店日本(特にウチらあたりには、無い(ま、無くなった))
日本に無いものが、あるんだね~・・。
あと、1ヶ月半くらいか?
煮酒さんを口説いてね(駐車場の件)
指を加えておりました(笑)。
でも、タカ寿司さんで、これだけのお酒があるのは、
やっぱり特派員一合さんとタカさんの努力の賜物だと思います。
ホントにすごいです。
はー・・・DCでも、こんなお店が1つでも見つかれば(変えられれば)良かったのですが、
ダメでした。。。(涙)。
でも4時にきちんと起きて、5時に出かけたよ~(笑)。
でも、やっぱ出発しちゃえばワクワクの方が勝って、
ホントに楽しい1日だった♪これが最後だから、と思うと余計にね・・・。
滅多にいけないお店と思うと、お寿司もどれだけでも食べられちゃう(笑)!!
いろいろ聞いていると、もう店主とお客さんとがバッチリ噛み合って、
これだけ面白いお酒がでてくる、良いお店になってるんだろうな~と。
>で、仕事は? (爆)
>普段あれだけ遊んでいるからイヴも仕事なのかな。
えっと・・・それはKちゃんのことでしょうか?
もうすでに、このクリスマスNY旅行から年明けまでお休みモードです(笑)。
こんなロングアイラドのど真ん中にあるんですもんね。。。
>あと、1ヶ月半くらいか?
ですね!!はや~い!!
頑張って師匠を口説きます(笑)。
12月のブログチェック柄が完成ですね。
師走。
負けじと美味そう。
神亀呑みたくなってきた。
買ってくる。
NYにもホームと呼べる場所が出来て良かったですね。そのぶん、出会った人たちとの別れが辛くなりそうですね。また来シーズンもNFLに託つけて行っちゃうのでは?