まっかちゃんのブログ

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「沓掛時次郎」と長谷川伸の女人賛歌

2014-08-01 23:11:00 | 文化・文学・アート
立命館大阪プロムナードセミナー 木津川 計「名作映画のロマンティシズムー純愛と母性ー」の第3回「沓掛時次郎」長谷川伸の女人讃歌、を受講しました。会場は満席でした。講義の内容は以下の通りでした。

幼少時、母と別れた男の子が成長して作家になると少なくない割合で母を恋い、思慕の情を強める。三木露風は5歳で、清水かつらは4歳で母と生別している。やなせたかしは7歳で母親と生別したが、無力の者への共感がある。「手のひらを太陽に」を作詞した。まど・みちおは5歳で母と生別し、祖父と二人で4年間暮らした。「ぞうさん」は動物が動物として生かされていることに誇りを持っている。

映画「瞼の母」と「関の弥太っぺ」を上映(一部分)した。「関の弥太っぺ」では、見返りを求めない。「瞼の母」では、裏切られてもなお母への思慕を失わない忠太郎像を描いた。グレタ故の股旅にあっても、愛し思慕する女性への純愛や献身に命を尽くす、それを股旅たちの失われない心情としたのである。 
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