15日、立命館大阪プロムナードセミナー「木津川 計/芸能文化講座」第5回を受講しました。木津川 計さんは「上方芸能」発行人、元立命館大学教授、和歌山大学客員教授です。上方に限らず新派や新国劇など日本の芸能文化論を2ケ月毎に6回論じます。第5回のテーマは「夫婦同伴文化はなぜ育たなかったのか-観客倍増のために-」でした。
明治以降、「脱亜入欧」を目指し、西欧文明を貪欲に吸収し続け、生活様式はすっかり洋風化しました。しかし、どうしても学ぼうとしない欧米の日常的習慣がありました。日本人が夫婦で外へ出る習慣「夫婦同伴文化」が身につきませんでした。
木津川さんは、なぜ日本では欧米で一般的な夫婦同伴文化が定着しなかった理由を話しました。また、女性ばかりの団体で夫婦同伴文化が定着しない理由と、男ばかりの団体がなぜ夫婦同伴の集まりを開くのかを話しました。
1960年代の忙しかった高度経済成長のツケが70年代に日本の文化的様相を大きく変えました。男たちの文化離れ現象の顕在化、それが70年代以降の文化的特徴の一つです。男たちは演劇文化に親しまなくなり、美術館にも足を運ばない、音楽会とも縁遠くなりました。かくして、商業劇場の8割を女性が占めることになりました。
明治以降、「脱亜入欧」を目指し、西欧文明を貪欲に吸収し続け、生活様式はすっかり洋風化しました。しかし、どうしても学ぼうとしない欧米の日常的習慣がありました。日本人が夫婦で外へ出る習慣「夫婦同伴文化」が身につきませんでした。
木津川さんは、なぜ日本では欧米で一般的な夫婦同伴文化が定着しなかった理由を話しました。また、女性ばかりの団体で夫婦同伴文化が定着しない理由と、男ばかりの団体がなぜ夫婦同伴の集まりを開くのかを話しました。
1960年代の忙しかった高度経済成長のツケが70年代に日本の文化的様相を大きく変えました。男たちの文化離れ現象の顕在化、それが70年代以降の文化的特徴の一つです。男たちは演劇文化に親しまなくなり、美術館にも足を運ばない、音楽会とも縁遠くなりました。かくして、商業劇場の8割を女性が占めることになりました。