「野菊とホトトギス」
高橋 嘉子さん 撮影
選挙も終わって、予想に近い結果でホットしたような物足りないような気持ちである。
もっとドラマチックな展開や変化を期待していたのだが、しかし少しではあるが静かな
変化は感じ取れるようだった。
野党の統一候補が進出して面白い所も幾つかあったし、大物が落選という潮流も見られた。
まずは甘利幹事長の落選、神奈川13区の人々も満更能天気の人ばかりじゃなかったようだ。
忘れがちだがあの政治資金の不正とそれを説明しないで正義の味方を演じている神経が痛ま
しい。選挙中、「正義がなくてはなりません、私がその政治の正義を守るのです!」と絶叫
しているのには唖然としたしやがて吹き出してしまったものだ。
折角13区の人の良識も、比例で復活だから又数年もすればすっかり復権して 「日本の正義
の政治を、日本を守るのは私しか居ないのです!」とやらかすのだろう。
石原元幹事長、平井デジタル相等も落選そして小沢一郎、辻元清美、海江田万里等という有名人
も落選と世代交代もあった。
曰く付きの人物や老人の大御所などにかなりの交替があったのだから、まずは一歩前進である。
後は野党がしっかりした政党として国勢を担える様に成長するのが待ち遠しい。
政権の横暴、奢りがまかり通るのも一党独裁だからだろう。早く互いに牽制し合える二大政党に
近い形にならないと、いつまでも良くならない気がする。
松野代表が辞任で、中堅人材が足の引っ張り合いなどでますます小型化で肝心の野党が弱体化する
のも心配だ。
しかし、あれほど不祥事が続きその対応にも怒った国民が、選挙をすれば結局彼等を再び選んで
いる構図は、いつまで続くのだろうか。