『リンゴと石膏』 2011画 水彩画―(9)
いよいよパリのオリンピックが始まった。TVは何時もどこかのチャンネルで放送
していて、絶好の時間潰しだ。
セーヌ河を中心にした今までにない一風変わった開会式だった。
昔、私が行った時のセーヌの水は茶色に濁っていた。あの「パリの空の下セーヌは流れる」
というシャンソンのイメージとは程遠く失望したのを覚えている。
それが今では茶色が、かなり緑色がかっているという。これは大腸菌等の細菌に汚染されて
いることだそうで、パリでは生活排水と雨水が同じ排水管で共用なので、雨が降ると汚水が
川に流れだすのが原因だそうだ。実態はとても人が泳げるものではないという。
トライアスロンの選手たちは整腸剤を飲んで飛び込むことにしたそうだ。この間セーヌで
泳いで見せた女性市長は偉いものだ。小池さんに見習わせたい位だ。
それでもセーヌはセーヌ河で、夜間のセーヌを中心としたセレモニーは珍しく面白かった。