「 沖縄 たよりー1 」
真田 幸夫さん 撮影
とかく老人は、頑固だ、無神経だ、威張っているとか汚いとか言われて、
人に特に若い人からはあまり好かれていないというのが相場です。
時折駅の改札口や町中などで切れまくっているお爺さんを見かけることが
あります。我々老人は(決してここで言う老人とは、青鳩全員のことでは
ありませんよ、私をはじめ一部の人だけですけど)、心しなければなりませんね。
もうこの年になれば、何も人様などに好かれなくても生きて行けるよとも言えますが、
やはり晩年になればなるほど、人に嫌われ、親しい友達(例えそれがどんな相手だった
としても)の1人もなく、人に相手にもされず、関心も持たれないのも、寂しいだろう
なぁと思います。
老人とは青年中年の延長線上に居るだけなのだから、若い時はいい男だったとか、
切れ者だとか頭が良いだとか冷淡だとか言われた出世タイプでも、怒りっぽい、
激しい人、何かと突っかかってくる様な唯我独尊タイプの嫌われ者だった人でさえも、
年を取ると丸く変貌するものと言われるが、しかしその片鱗を何処かに残しているものだ。
後期高齢の年代は、つまりもう昔のような上下関係や利害関係もそして残念ながら
恋愛関係もなくなり、遠慮も少なくなり、まさに見栄も気取りも偽善もないスッピン同士の
付き合いなので、逆に互いの個性やミゾや好き嫌い、相手の欠点や嫌みなどがクローズアップ
されてしまいます。
それによって様々に喜劇や悲劇や愛憎劇が生まれる場合があると言います。
だからこそ我々は,気持ちを穏やかに笑って人と接したいものです。
しかし三つ子の魂百までで、生来の性癖はそうは直るものではありませんから、嫌われても
一寸も気にしないよ、淋しくなんかないよと強がりに腹を括るのも一つの手ではありましょう。
それでも孤独な晩年が嫌なら、努めて人の話を聞くことそして他人への関心を持ってみること
でしょう。
もう今更、何も恐れるものはないと強がり、見得を切っても、それでは何か空虚で、人間の最後
の矜持としては如何なものでしょうね。
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