アディクションに関する社会全般の「常識」と臨床の場で目にする「現実」との落差を少しでも埋めたい、という意図のもと、私は本書を書き始めた。
数百年間、アディクションは道徳の問題と理解され、医療さえ提供されない時代もあった。
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今日、アディクトの脳障害に関する研究論文は無数に目にすることができるが、アルコールや覚醒剤が脳に及ぼす害のメカニズムをどれほど暗記したとしても、診察室で目の前に座っているアディクトの飲酒や薬物使用を止めることはできない。
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信頼障害仮説という観点からアディクションを理解することは、いまだ断酒断薬の意志に乏しいアディクトたちと関わって援助していく際に特に役立つはずである。
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本書を通じてアディクション臨床の現実と魅力が少しでも伝わることを願っている。
<12ステップミーティング>
日時:2020年9月27日(日)14:00〜16:00
場所:NPO法人ガジュマルの船事務所およびオンライン(zoom)
内容:AAの「12のステップ12の伝統」を読んでシェアします。