ママラボ➕(ぷらす)

摂食障害からの回復を目指して 月一zoomで12ステップミーティングをしています 次回は2021年9月26日

規律社会から安全装置へ3.

2022-01-31 16:33:00 | アディクション・スタディーズ
依存症に対するゼロ・トレランスからハームリダクションへの移行は、規律権力(規律社会)から安全装置(管理社会)への転回と関連づけることができるかもしれない。





日時
2022年2月27日(日)14:00〜16:00

場所
NPO法人ガジュマルの船事務所およびオンライン(zoom)

規律社会から安全装置へ2

2022-01-30 09:37:00 | アディクション・スタディーズ
ドゥルーズは、フーコーのいう安全装置のような権力が支配的になる社会を「管理社会」と呼んだ。

…この管理社会においては、規律社会のように、人々に「死の決定を下す」ような生殺与奪が行使されるのではなく、むしろ「生を管理する」ような権力が行使される。

…「恒常的なコントロール」によって従属させるようになるというのである。



日時
2022年2月27日(日)14:00〜16:00

場所
NPO法人ガジュマルの船事務所およびオンライン(zoom)

規律社会から安全装置へ1

2022-01-29 19:31:00 | アディクション・スタディーズ
…かつてフーコーは、パノプティコンに代表されるような、「どこかから自分を監視してくる視線」を主体的に内面化させ、それによって人々を「法に従属する主体」に作り変えていく権力を、「規律権力」と名付けた。

しかし、フーコーによれば、現代では「規律権力」は徐々に「安全装置」と呼ばれるものに取り替えられつつあるという。

安全装置においては、統計に基づいて制度や環境に介入することによって、たとえばある地域の犯罪の発生率をさげたり、危険とみなされる行動を未然に防いだりすることが目指される。

この二つの権力には明確な違いがある。

規律権力が個人を「良い主体」へと教育・訓化することを目的としていたとすれば、安全装置はもはや個人を教育・訓化するのではなく、むしろ諸個人の行動を集団的に取りあつかい、コントロールしようとする権力なのである。




日時
2022年2月27日(日)14:00〜16:00

場所
NPO法人ガジュマルの船事務所およびオンライン(zoom)

ストーリー6.懸念2

2022-01-28 14:01:00 | アディクション・スタディーズ
自助グループにつながるまでの方向転換のドラマが可能にしていたある種の解放(とりわけ、「意志」の支配からの解放)が、悪く言えばのっぺりと平準化された新自由主義的な管理にとってかわられ、骨抜きにされてしまうのではないかー…

ハームリダクションはアディクションアプローチがもつ(「底つき」概念などの)垂直性ゆえにアディクションアプローチに懸念を持ち、アディクションアプローチはハームリダクションが持つ(「ゼロ・トレランスの否定」などの)水平性ゆえにハームリダクションに懸念をもつのである。



日時
2022年2月27日(日)14:00〜16:00

場所
NPO法人ガジュマルの船事務所およびオンライン(zoom)