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そこにあるのは、けっして卓越してもいないが、さりとて自らの世界に閉じこもっているのでもない、日々絶えることのない苦労を抱えながら、大きくもなく小さくもなく、強くもなくて弱いのだけれど、弱いだけでもない、ひとりの当事者というイメージだろうか。
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「"ひとりになりたい"と"みんなのなかにいなくちゃ"がせめぎあってるよ、つねに。…」
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「…かげんがわからなくて。"いいかげん"がわかんない」
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「….いまの苦労に没頭してるのはいいことなんだよ。うん、マル、マル。大事なこと」