p198
「似た者は似た者によって治される」H.S.サリヴァン
p202
思い当たることのひとつは、よくなる患者、つまりかんたんに再発することのない患者は、医者と「一対一」の関係のもとで回復しているのではない、ということだった。色々な人のお世話になって良くなっている、あるいはあれこれの人間関係を作り出し、その中で自分を取り戻していくという過程が、そこには見えてきたのである。
p204
…さまざまな問題を一本の木にたとえたとき、「幹であり、根であるところ」のものを常に大事にするということだった。枝葉を見なくても、そこを間違えなければ全て整合性はつく。
p210
「僕たちは、先生の失敗作です」
治ってないし、治せていない。
とはいえ、それがちょうどいいかげん、なのだ。