気候変動マーチに「プラカード持参歓迎」とあったので
「次世代にこれ以上負わせるな!」
と黒ペンでデカデカと書いて持ってった。
しかしそのマーチは、とても穏やかだった。人数も少なく、子ども、年配の方。
「地球を守ろう」「珊瑚を助けてください」「自然とともに生きよう」「アボガドとピーナッツを控えてみませんか」カラフルな植物の絵、かわいい動物の絵、地球の団扇。
私は自分のプラカードを隠した。
「怒りは共感をうまないからなあ」一緒にいたパートナーが言った。
怒るな、と言っているのではなかった。
共感してもらうためにマジョリティにおもねるとかそーゆーことではなかった。
妙な感覚だった。
歩いてると結構人が見てくれた。
若い怖めのにいちゃんが「うるっさいんじゃ」って凄んできたのと、車がクラクション1回鳴らした。
私は「けっ、どうせ、日章旗と黒い街宣車には同じことせーへんのやろ」って思った。「弱そうで、言いやすそうな、気候変動マーチやからやろ」
と、先頭のちっちゃい子が
「余裕がないねんなあ」
と言った。
みんなが思わず、笑った。
そうやって歩いた。
いいマーチだった。
今日一日