ママラボ➕(ぷらす)

摂食障害からの回復を目指して 月一zoomで12ステップミーティングをしています 次回は2021年9月26日

フィンランドの刑務所7.

2022-04-27 08:20:00 | 刑務所の精神科医
日本とフィンランドの違いは、根本的には刑務所に収容する目的を「刑罰」のためと考えるか「社会復帰」のため(「よい市民を作るため」)と考えるか、という点に起因している。日本では受刑は応報であり、犯した罪を償うために受刑している。そういう前提だと、いろいろな規則は「罪人なのだから仕方ない」という論理で正当化されがちである。しかし社会復帰のなためという前提で処遇が行われるならば、いかに現実の社会に近い環境下で周囲に適応して生活できるかが課題になる。


日時*
2022年5月29日(日)14:00〜16:00
「12&12」のステップ9の読み合わせ


場所
NPO法人ガジュマルの船事務所およびオンライン(zoom)

フィンランドの刑務所5.

2022-04-25 16:13:00 | 刑務所の精神科医
p161
医務室を出て所長と日本の刑務所にも精神障害の人は結構多いなどと話していると、所長は大きくうなずき、彼女が見学に行った女子刑務所には精神障害の人は一人もいないと説明を受けたが、「あちこちで叫び声が聞こえたし、様子がおかしいと感じた人がいた」「あれが精神障害でないとは思えない」と苦笑しながら語った。

精神障害ときちんと診断されず一般刑務所で処遇されている現実がある。





日時*
2022年5月29日(日)14:00〜16:00
「12&12」のステップ9の読み合わせ


場所
NPO法人ガジュマルの船事務所およびオンライン(zoom)

フィンランドの刑務所4.

2022-04-24 18:40:00 | 刑務所の精神科医
p160
「転倒事故はないのか」「もし事故があったら家族からクレームはないのか」という質問に対し、スタッフは「転倒することはある」が「家族からクレームを受けたことはない」「家族には状況をよく説明してある」

日本では病院や老人介護視察で転倒事故が起こるとしばしば家族から猛烈なクレームを受ける。訴訟に発展することもある。その結果、病院や施設は転倒リスクを最低限にする対策、つまりベッドに拘束するという手段を選んでしまうことがある。

拘束されれば患者の足腰が弱り、活動性が低下し、認知機能低下も早まる。何より不快でつらい体験だろう。

この構図は刑務所の開放処遇が批判されるのとまったく同様である。



日時*
2022年5月29日(日)14:00〜16:00
「12&12」のステップ9の読み合わせ


場所
NPO法人ガジュマルの船事務所およびオンライン(zoom)

フィンランドの刑務所2.

2022-04-22 20:38:00 | 刑務所の精神科医
p156
私が驚いたのは、刑務官が外国からの訪問者にその事実をためらうことなく話すという事実にである。日本の刑務官ならば、この種の質問にはまず答えない。…

開放的なフィンランドと閉鎖的な日本、対照的なのは処遇の仕方だけでない。
空気そのものが違っているのである。





日時*
2022年4月23日(土)14:00〜16:00
「12&12」のステップ8の読み合わせ
※土曜日なので注意!!

場所
NPO法人ガジュマルの船事務所およびオンライン(zoom)